CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-143「TAR ター」(アメリカ)

2023年06月15日 00時36分58秒 | アメリカ映画
希望はやがて死ぬ
 ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命されたリディア・ター。天才的能力とたぐいまれなプロデュース力で、その地位を築いた彼女だったが、いまはマーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。
 そんなある時、かつて彼女が指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは追い詰められていく。(「作品資料」より)


 過去二度アカデミー賞を受賞した、「オーシャンズ8」「ナイトメア・アリー」等のケイト・ブランシェット主演のドラマ。

 本作でもケイト・ブランシェットはアカデミー主演女優賞にノミネートされている。

 タイトルは主人公の名前であったんだな。

 リディア・ターはドイツのオーケストラ、ベルリン・フィルで初めて女性として首席指揮者に任命され、今やその地位は最高のものになろうとしている。

 プライベイトでは、オーケストラの演奏者でもあるシャロンとその娘、オルガと共に暮らしている。

 しかし、ターは今の地位を築くにあたって、他人からは、かなり傲慢で高圧的に見える振る舞いを見せたりしていた。

 音楽院の授業では、生徒の一人を怒らせ、更にオルガをいじめている小学生の女の子も恫喝したりする。

 そんな中、様々なプレッシャーを抱えるターに思わぬ一報が入るが、それが彼女の運命を急転させるものとなる。

 それは、ターがかつての教え子にハラスメントをしていたという告発。

 地位も栄光も奪われようとするター。

 果たして、ことの真相、そしてターの行き着く先はどうなるのか。

 孤高と苦悩を抱え、高みを目指す女性指揮者の運命を描いた作品。

 ちょっと長いこともあって、中盤までは眠気に誘われてしまったな。

 物事がハッキリ起こるわけでなく、噂などの範囲でことが展開するというのが、その要因だったか。

 ターが窮地に陥っていくあたりから、再び惹き込まれていく感じであった。

/5

監督:トッド・フィールド
出演:ケイト・ブランシェット、ニーナ・ホス、マーク・ストロング、ジュリアン・グローヴァー、ノエミ・メルラン、ソフィー・カウアー、アラン・コーデュナー
於:TOHOシネマズ池袋

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