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今まで、どこにいたんだ
ニューヨークに暮らす警部補のLTは、麻薬、賭博、買春など、警察官としてはもとより、人としてもあるまじき行為の数々に明け暮れている。
ある日、教会の尼僧が強姦されるという事件が起こる。LTは野球賭博でできた借金を穴埋めしようと、懸賞金5万ドルがかけられた犯人を捕らえることに躍起になるが、被害者である尼僧が犯人を許そうとしていることを知る。
賞金のためにも尼僧に犯人を告発するよう懇願するLTだったが、逆に彼女の信仰深さや敬けんさに触れ、おのれの弱さや罪深さに気づいていく。(「作品資料」より)
1992年製作、1994年日本公開。
初公開時も鑑賞したが、今回デジタルリマスター版でリバイバル公開され、そちらも鑑賞。
「レザボア・ドッグス」にも出演しているハーヴェイ・カイテルが、堕落した刑事、LTを演じているが、彼が泣くシーンだけは憶えていたな。
刑事でありながら、ドラッグに溺れ、買春もしているLT。
野球のプレーオフでの賭博にものめり込み、堕落の限りを尽くしている感じ。
メッツとドジャースの対決であったが、地元のメッツではなく、ドジャースに賭け続けるLT。
ドジャースの3連勝の後、メッツが勝ち続ける。
負け続けるLTは、尼僧が暴行を受けるという事件の犯人にかけられている5万ドルという懸賞金を目的に捜査をする。
しかし、尼僧の思わぬ発言によってLTは混乱に陥っていく。
普通に家庭を持っているLTであるが、悪徳とは言えないまでも堕落しまくっている。
ドラッグ、買春、賭博。
時に思い通りにいかなかったら銃をぶっ放したりする。
そんな中、賭博で負け続け、追い込まれ、命の危険にまで及ぶ。
果たして、LTに起死回生の出来事はあるのか。
最後に尼僧と話した後のLTの行動には、贖罪の意味があったのか。
堕落からどうしても抜け出せない男を描いた話で、話の展開と行き着く先が興味深い作品だった。
/5
監督:アベル・フェラーラ
出演:ハーヴェイ・カイテル、ゾーイ・ルンド、ヴィクター・アルゴ、ポール・ヒップ、ポール・カルデロン、レナード・L・トーマス、ロビン・バロウズ、フランキー・ソーン
於:シネマート新宿
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