CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-313「MANRIKI」(日本)

2019年12月14日 11時30分20秒 | 日本映画
ボクは挟んでいただけですよ
 整形しているモデルの方が仕事が多いと、駆け出しのファッションモデルが小顔矯正を決意する。美容クリニックを営む美しき整顔師に小顔矯正施術を依頼したモデルは、整顔師の猟奇的哲学と万力によって変身を遂げる。
 整顔師はざる蕎麦を食べるとクリニックを去り、新たな野望の地へ向かう。
 場末の街で美人局をするフーテンと年増が整顔師と突如遭遇することにより、事態は加速していく。(「KINENOTE」より)


 駆け出しファッションモデルが、自分の顔の大きさにコンプレックスを持ち、美容整形を決意する。

 彼女が訪れたのは、ひっそりと経営しているような美容整形外科。

 そして訪れたその日に施術されるのだが、その方法が顔を万力で挟むというもの。

 なかなか話としてはグロい。

 しかし、作品全体にはどことなくコミカルな雰囲気も漂う。

 顔が大きいと自分で思っているモデルは、誰からも〝顔、デカッ!〟と言われている気がしてしょうがない。

 そんな周囲に脅えるモデルは、誘われた合コンに参加していたモデルの顔から落ちていた鼻を見つけたりする。

 果たして万力で顔を矯正されたモデルの運命はどうなるのかと思ったが、話は意外な展開、別のエピソードへと変わっていく。

 
 雰囲気はコミカルであり、更にグロいと言ってもいいシーンを何度か見せる作品ではあるが、話の展開としては、今ひとつ掴み辛いところがあったな。

 そもそも美容整形外科医は何を目的として、そんな施術をしたのか。

 時折台詞でも表される、〝本当の美は内面にある〟というのが根底にあるテーマなのかなと思わされるが、後半に展開される話からそれを感じることも難しかったな。

 その行為には非常に興味惹かれるものがあったが、全体的にはとっつきにくいものもあり。

 これはアート系作品ということになるのかな。

/5

監督:清水康彦
出演:斎藤工、永野、金子ノブアキ、小池樹里杏、SWAY、神野三鈴
   戸塚純貴、前野朋哉、三田尚人、ナタリーエモンズ、木下ほうか
   パーティ内山、浜辺のウルフ、野沢ダイブ禁止、タツキ・マイアミ、吉村和彬
於:シネマート新宿

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