CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-211「この子は邪悪」(日本)

2022年09月20日 21時40分00秒 | 日本映画
家族を護るためなら何をやってもいいの?
 心理療法室の院長・窪司朗の娘である花。かつて一家は交通事故に遭い、司朗は足に後遺症が残り、母は植物状態、妹は顔に重度の火傷を負い、花も心に深い傷を抱えることとなった。
 そんな花はある時、母親が心神喪失状態で、その原因を探っているという高校生・四井純と出会い、次第に心を通わせていく。
 そんなある日、花の母が5年ぶりに目を覚まし、司朗が家に連れて帰ってくる。司朗は久々の家族団らんを喜ぶが、花は母にどこか違和感を抱き。(「作品資料」より)


 母親が心神喪失状態である高校生の四井純は、同じような状態の人々を調べていくうちに、くぼ心理療法室へと辿り着く。

 そこの院長、窪司朗をはじめとする一家は5年前に交通事故に遭い、母親は植物状態、次女の月(るな)は顔に火傷を負い、仮面を付けた生活をしている。

 司朗は後遺症のため片足を引きずっており、長女の花だけ奇跡的に何もなかったが、心に大きな傷を抱えることになる。

 花と心を通わせ始める純であったが、やがて窪家の重大な秘密を知るようになる。

 母親が5年ぶりに目を覚まし、家に戻ってくることから怪しい雰囲気が立ち込めていく。

 更に、月は5年前に事故のため死亡したという記事を見つける花と純。

 果たして、母親と月は本物なのか。

 何とも奇妙な味わいのサスペンスである。

 父親の司朗は心理療法士で退行催眠を使って治療するようであるが、彼がそれを使って何かやっていることは途中で判ってくる。

 しかし、クライマックスで明らかになるのは驚きの真実。

 近所に似たような心神喪失状態の人が何人もいること。

 窪家は一軒家だというのにウサギを何羽も飼っていること。

 それらがラストに繋がる展開。

 司朗のしていることは穴だらけであるが、衝撃的な内容のサスペンスではある。

 タイトルの邪悪である〝この子〟というのは、仮面を被っており、見た目はちょっと奇異に感じる月のことで、彼女が何かするのかなと思っていた。

 しかし、ラストにそのタイトルの真実も明かされる。

/5

監督:片岡翔
出演:南沙良、大西流星、桜井ユキ、渡辺さくら、桜木梨奈、稲川実代子、二ノ宮隆太郎、玉木宏
於:新宿バルト9

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