CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-074「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」(中国・日本)

2018年03月20日 00時54分27秒 | 中国映画
守ると誓った
 遣唐使として長安で密教の教えを学ぶ空海は、詩人の白楽天(のちの白居易)と出会い、次第に友情を深めていく。
 そんな中、空海は王朝を揺るがす怪事件に遭遇、白楽天とともに事件の真相解明に乗り出す。
 やがて調べを進めるうちに、かつて玄宗皇帝の寵愛を一身に受けた絶世の美女・楊貴妃にまつわる謎へと迫っていく空海と白楽天だったが。(「allcinema」より)


 「寄生獣」等の染谷将太が主役の空海を務め、日本人キャストも何人か出演。
 監督は「PROMISE プロミス」等のチェン・カイコーがあたり、唐代の長安で起こった謎の事件に空海が挑む姿を描いている。

 基本的には中国映画かな。中国人キャストが多数で、オリジナルは中国語での台詞なんだろうなと思うが、日本では日本語吹替版のみの上映。

 中国語版を観たかったような気もするが。


 遣唐使として唐へ渡った若き空海が、皇帝二人の怪死に居合わせ、若き詩人、白楽天と共に事件の謎を追い始める。

 やがて、彼らは約50年前に非業の死を遂げたとされる楊貴妃の謎へと突き当たることになる。


 実在の人物を配して、史実とフィクションを織り交ぜた歴史ミステリー。

 冒頭から喋る黒猫が登場し、その後もその猫、妖猫が事件の裏で暗躍する。

 そんな妖猫から始まり、様々な妖術、幻術が表される作品。
 
 幻術などの映像は、VFXで映し出されるのだが、そんなVFXを駆使したファンタジーな歴史物語は、いかにも最近の中国映画らしい感じがしたな。

 どんな幻術、妖術を見ても慌てずに対処していく空海。
 白楽天を相棒とした、探偵行にもなっている。

 そして二人が追う謎は、楊貴妃の死の謎へと結びついていく。

 気になるのは、本当に楊貴妃は死んだのか、それともまだ生きているのかというところか。

 途中で、幻術のスイカ売りや、蠱毒に侵された症状などが出てくるが、それも最終的には繋がっていくところも判りやすかったな。


 やたらと妖術、幻術が使われ、ちょっと荒唐無稽っぽい話にもなっているが、歴史に隠された謎に迫っていく展開や、事件に隠された悲劇も映し出され、結構惹き込まれる歴史ファンタジーになっている。
 楽しめる一本だった。

/5

監督:チェン・カイコー
出演:染谷将太、ホアン・シュアン、チャン・ロンロン、火野正平、松坂慶子、キティ・チャン、チン・ハオ
    リウ・ハオラン、チャン・ルーイー、チャン・ティエンアイ、オウ・ハオ、ティアン・ユー、阿部寛
声の出演:高橋一生、吉田羊、東出昌大、イッセー尾形、寛一郎、六角精児、不破万作、金田明子
於:池袋HUMAX CINEMAS

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