CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-176「ザ・フォーギブン 襲撃地帯」(ニュージーランド)

2023年07月20日 00時03分41秒 | ニュージーランド映画
ここはテロリストの巣窟だ
 ニュージーランド軍の特殊部隊が、テロリストが潜んでいるとして先住民マオリ族の村を襲撃した。
 警察官タフィが政府と村人たちとの間で板挟みになる中、思わぬ誤解から暴力の連鎖が始まってしまう。(「作品資料」より)


 2007年に起こったニュージーランド東部のルアトキ集落への武装警察による強制捜査事件を題材にして描かれたサスペンス・アクション。

 国家が先住民族をテロの脅威とみなし、監視を続け、その制圧のため特殊部隊を送り込んでくる。

 タフィは父親の看病のため故郷に戻り、警官を務める傍らスクールバスの運転手をしている。

 その地域には、タメという活動家が地域のために活動し、サバイバル技術の習得のために訓練をしていたが、監視していた国家はそれをテロ活動とみなし、武装勢力を送り込んでくる。

 タフィはそれを事前に知ることになり、作戦決行を阻止しようと奮闘するが、その甲斐もなく作戦は決行される。

 一般人に対する強制連行や、17歳の少年を武装した危険人物として狙っていくという展開。

 見た目には、国家の横暴にしか見えないが、本作の冒頭で、国家はこの作品の内容を容認していない、というテロップが流される。

 そしてその後、本作は被害者視点での話であるとも出てくる。

 ある意味、公平なのかもしれないな。

 しかし話は、17歳の少年ラスティが、部隊の一人を殺害、更に地元の警官も殺したということで追いかけられることになる。

 何とか、ラスティが犠牲になるのを防ごうとするタフィ。

 更に、国家はラスティを助ける者たちをテロリストと見なすようになる。

 このような緊迫した状況となると、いかに真実を訴えても、聞く耳持たずという感じで、どうにもならなくなってしまうものだなと思ってしまう。

 果たして、この作戦の行方はどうなるのか。

 緊迫感があり、正義についても考えさせられる、面白い一本であった。

/5

監督:テアレパ・カヒ
出演:クリフ・カーティス、ジェイ・ライアン、マヌー・ベネット、タメ・イティ、シモーヌ・ケッセル、リア・テ・ウイラ・パキ
於:新宿シネマカリテ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 23-175「裸のランチ」(イギ... | トップ | 23-177「江南ゾンビ」(韓国) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ニュージーランド映画」カテゴリの最新記事