CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-259「スクールズ・アウト」(フランス)

2019年10月27日 11時45分48秒 | フランス映画
堕ちた世界の遺言
 名門中等学校で、教師が生徒たちの目の前で教室の窓から身投げする事件が発生する。新たに赴任した教師ピエールは、6人の生徒たちが事態に奇妙なほど無関心なことに気づく。
 彼らの冷淡で気まぐれな振る舞いに翻弄されるピエールは、やがて彼らがなにか危険なことを企んでいると確信するが。(「KINENOTE」より)


 ある中学校で授業中、教師が窓から飛び降りるという衝撃のシーンから始まる。

 意識不明の重体であるその教師に代わり、ピエールが代理教師とやって来る。

 成績優秀者ばかり集めたそのクラスを担当することになるピエールであったが、クラスの中の6人の男女がどこか様子がおかしいことに気付く。

 物事に無関心、教師の関わりを拒み、反抗的でもある。

 そしてピエールには無言電話がひっきりなしにかかってきて、彼自身も徐々に追い詰められていく。

 果たして、子供たちは何を考え、何を起こそうとしているのか。
 そして前任教師が飛び降りた理由は何なのか。

 
 子供たちが何を考えているのか、何をしようとしているのか判らず、それが恐怖心を煽っていく。

 担任であるピエールを追い詰め、前任と同じように自殺に追い込もうとしているのか。

 ピエールは学校外で偶然彼らを見かけ、その行動を監視するようになり、彼らが隠し持つビデオを見つける。

 そのビデオに映されていたものを見ても、子供たちが何を考えているのか計り知れない。


 ある意味、不気味な様子を見せる子供たちに恐怖心を募らせる展開となっている。

 いったいどのような結末となるのか興味深かったが、子供たちの言動は、未来を憂えたものだったんだな。

 そして前任の教師が飛び降りた理由もそこにありそうだった。

 ラスト・シーンは彼らが憂えた未来が現実になってしまったということなのかな。

 解決策を見出せない結末だったな。

/5

監督:セバスチャン・マルニエ
出演:ロラン・ラフィット、エマニュエル・ベルコ、グランジ、グレゴリー・モンテル
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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