CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-218「怪怪怪怪物!」(台湾)

2018年11月04日 22時39分43秒 | 台湾映画
因果応報という言葉を知っている?
 いつもクラスメイトからいじめられている高校生リン・シューウェイ。ある日、問題を起こしたシューウェイといじめっ子3人は、独居老人の手伝いをするボランティア活動を教師から命じられる。
 そんななか、夜中に老人の家で大小2匹のモンスターに遭遇。シューウェイたちは、小さい方のモンスターを捕まえ、独自の調査と実験を開始するが、やがてモンスターは彼らの手に負えなくなっていく。(「KINENOTE」より)


 高校生たちが怪物を捕まえ、無慈悲な行いを施す。
 それがやがて悲劇を生み出す結果となる。

 怪物は2匹いて、見た目は人間。しかし、人間を食らって生きている。

 その怪物が何物かは、途中それを説明するようなシーンはあるが、ハッキリさせない。

 いじめっ子3人と、いじめられっ子であるシューウェイは怪物を捕らえ、とがった歯を引き抜いたりと様々な痛みを加える。

 シューウェイはそんな行動にためらいを感じながらも、怪物がいなくなれば、自分が再びいじめの対象になることを恐れ、彼らに加担する。


 怪物たちが人間を襲うシーンは、内臓を抉り出し、食らい、そして血まみれの殺戮劇も繰り広げられる。

 しかし、そういうスプラッタなシーンよりも恐ろしいのは、高校生たちが取る行動だろう。

 生徒たちの姿勢もそうだが、先生も先生だなという感じのクラス。

 そんな先生に対するいじめっ子たちが施す仕打ちも恐ろしいものだが、周囲の反応も恐ろしい。


 捕らえられた怪物を取り戻すためもう1匹の怪物が凶行を繰り返す。

 怪物といじめっ子たちの凶行が並行して描かれているような感じ。

 ちょっとコミカルな部分もあるが、見た目でも内面でも凄惨なシーンの多い学園ホラー。

 展開がどうなるのか先が読めず、面白い作品であった。

/5

監督:ギデンズ・コー
出演:トン・ユィカイ、ケント・ツァイ、ユージェニー・リウ
   チェン・ペイチー、ジェームズ・ライ、タオ・ボーメン、リン・ペイシン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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