CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-286「終末の探偵」(日本)

2022年12月26日 00時16分44秒 | 日本映画
この街がお前を受け入れたんだ
 とある街の喫茶店を事務所代わりに、しがない探偵業を営む新次郎は、闇の賭博場でトラブルを起こしてしまったことから、顔なじみのヤクザである笠原組幹部の恭一から面倒な仕事を押しつけられてしまう。それは笠原組が敵対する中国系マフィア・バレットの関与が疑われる放火事件の調査だった。
 さらに、新次郎はフィリピン人の両親が強制送還させられた過去を持つミチコから、謎の失踪を遂げた親友のクルド人女性の捜索を依頼される。
 しかし、2つの事件を追ううちに、裏社会の巨大組織の抗争に巻き込まれてしまう。(「作品資料」より)


 とある街で探偵業を営む連城新次郎の活躍を描いたクライム・ハードボイルド。

 街の名前は作中では言ってなかったと思うが、撮影されたのは東京都町田市のようだった。

 都会ではあるが、どことなく昭和な感じも醸し出す街の雰囲気が、これまたレトロな感じの新次郎とよくマッチしていたかな。

 新次郎は借金のある顔なじみのヤクザから依頼され、放火事件の犯人を捜すことに。

 更に、友人のクルド人の女性を捜してくれと、フィリピン人の女性から依頼され、そちらも受けることに。

 やがて、その二つの調査が繋がっていき、大きな事件へとなっていく。

 新次郎は、昔ながらの探偵のイメージ。

 推理を働かせるわけではなく、人に当たっては真実を見つけ出していく。

 危険な場所でも関係なく入り込んでいき、いい意味でも悪い意味でも怖いもの知らずという感じ。

 やたらと殴られる場面が多かったが、体の傷などお構いなしという感じだったな。

 体を張って、事件を解決していく。

 実際は、事件を解決するという感じではなく、ことの成り行きを見守るような様子ではあったが。

 新次郎が絡む事件は、ヤクザとマフィアの抗争も女性の失踪事件も、外国人絡みのもので、これまた現代の世相を反映しているものである。

 昭和の名残を残す街で、昭和の雰囲気醸し出す探偵の物語として面白い一本であった。

/5

監督:井川広太郎
出演:北村有起哉、松角洋平、武イリヤ、青木柚、高石あかり、水石亜飛夢、佐藤五郎、茨城ヲデル、松沢蓮、牛丸亮、諏訪太朗、古山憲太郎、川瀬陽太、高川裕也、麿赤児
於:シネマート新宿

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