まったりしたいんだよ、私は
2002年、古びた民宿を訪れた若い姉妹エミとサエは、ビデオカメラで撮影しながら室内を探索する最中に、2階の奥に間取り図に記載されていない立ち入り禁止の部屋があることに気づく。
2023年、一軒家で暮らす亮太は妻を亡くし深い悲しみと孤独の中にいた。そんなある日、AIと会話できるアプリの存在を知った彼は、そのAIに妻と同じ“みすず”という名前をつけて使い始める。
2018年、心霊スポット探索で人気を集める配信グループ「かげろう調査団」は、視聴者からの依頼で、過去に一家心中があった家を調査することになるが。(「作品資料」より)
一般投稿で寄せられた恐怖体験を基に製作されたオムニバス・ホラー「劇場版 ほんとうにあった怖い話 事故物件芸人4」に続くシリーズ最新作。
1本目は2002年古びた民宿を訪れた姉妹が体験する恐怖を描く。
彼女らが撮影していたビデオカメラの映像が映し出される。
開かずの間があったり、そこで現れるモノ。
恐怖シーンはなかなか怖かったな。
2本目は2023年、妻を失った男がAIと会話するアプリをインストールして話し始めたことから陥る恐怖を描く。
男が体験することは、喪失感から陥ってしまったことなのか。
それとも幻影だったのか。
違う意味での怖い話だなと思う。
舞台の家が1本目と同じだったので、撮影費ケチったかと思ったのだが、3本目を観ると同じ家がまた映し出され、これは全て同じ家で起こった恐怖を映し出しているのが判明。
3本目はファウンド・フッテージの形もとっており、ある配信グループの面々がある家を調査することによって体験する恐怖が描かれる。
得体の知れぬ恐怖を描いているが、ファウンド・フッテージにした理由が判る展開、顛末だったな。
間取りはあまり関係なかったように思われるが、怪しげな雰囲気とその展開が興味深い作品だった。
/5
監督:寺西涼
出演:阪本、みなみかわ、木村有希、木村友美、安野澄、栗田真和、坂口千晴、渡辺裕也、堀家一希、大山真絵子、冴木柚葉、福田航、東杏璃
於:池袋シネマ・ロサ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます