道を外した人間でなければ判らない
複数の女性と浮き名を流し、自殺未遂を繰り返す天才作家の太宰治。その破天荒で自堕落な私生活は文壇から疎まれる一方、ベストセラーを連発してスター作家となる。
やがて身重の妻・美知子と2人の子どもがいながら、同時に2人の愛人、作家志望の静子と未亡人の富栄ともただれた関係を続けていく。
それでも夫の才能を信じる美知子に叱咤され、自分にしか書けない小説に取りかかる太宰だったが。(「allcinema」より)
もちろん原作も読んだことはあるし、生田斗真主演の「人間失格」からアニメ版「人間失格 ディレクターズカット版」も鑑賞したことのある有名作品。
その作者である太宰治を主役として、3人の女性との関係を描きながら、「人間失格」を執筆するまでにいたるまでを描いている。
監督は「ヘルタースケルター」や「Diner ダイナー」の蜷川実花。
そのため色彩鮮やかな映像で綴られ、その中で太宰と女性たちの顛末が描かれる。
何人もの女性と浮き名を流し、自殺未遂を繰り返す太宰治。
そんな中で書き上げた小説は大人気となり、一躍売れっ子作家となっていく。
しかし、私生活は乱れており、「斜陽」のモデルとなったと言われる太田静子、そして最後の愛人と言われる富栄とも関係を持ってしまう。
女性との関係に関しては、倫理的にもあまり共感できるものでもないが、ここまで堕落的、破滅的な生き方というのは羨む部分もあるかな。
しかし、これは才能があってこそ許されるものかもしれないな。
太宰の苦悩は、売れっ子となっても、作品の真意を判ってもらえず、更に本当に書きたいと思うものが書けないということ。
それが、女性との関係になってしまったよう。
体も壊し、余命も危ぶまれる中、なかなか生活を変えられない太宰。
そんな太宰に対し、終盤妻の美知子が放った言葉は衝撃的だったな。
有名な太宰治を題材とした作品ということで興味深かったが、坂口安吾など他にも有名作家などが登場する。
三島由紀夫も登場し、死を匂わせる太宰の小説を批判するが、その後の三島由紀夫の運命を考えると、ちょっと皮肉だな。
太宰治というやはり興味惹かれる人物を描いた作品として、どうしても惹かれる作品だったな。
/5
監督:蜷川実花
出演:小栗旬、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ、成田凌、千葉雄大
瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也、稲垣来泉、山谷花純
片山友希、宮下かな子、山本浩司、壇蜜、木下隆行、近藤芳正
於:新宿ピカデリー
複数の女性と浮き名を流し、自殺未遂を繰り返す天才作家の太宰治。その破天荒で自堕落な私生活は文壇から疎まれる一方、ベストセラーを連発してスター作家となる。
やがて身重の妻・美知子と2人の子どもがいながら、同時に2人の愛人、作家志望の静子と未亡人の富栄ともただれた関係を続けていく。
それでも夫の才能を信じる美知子に叱咤され、自分にしか書けない小説に取りかかる太宰だったが。(「allcinema」より)
もちろん原作も読んだことはあるし、生田斗真主演の「人間失格」からアニメ版「人間失格 ディレクターズカット版」も鑑賞したことのある有名作品。
その作者である太宰治を主役として、3人の女性との関係を描きながら、「人間失格」を執筆するまでにいたるまでを描いている。
監督は「ヘルタースケルター」や「Diner ダイナー」の蜷川実花。
そのため色彩鮮やかな映像で綴られ、その中で太宰と女性たちの顛末が描かれる。
何人もの女性と浮き名を流し、自殺未遂を繰り返す太宰治。
そんな中で書き上げた小説は大人気となり、一躍売れっ子作家となっていく。
しかし、私生活は乱れており、「斜陽」のモデルとなったと言われる太田静子、そして最後の愛人と言われる富栄とも関係を持ってしまう。
女性との関係に関しては、倫理的にもあまり共感できるものでもないが、ここまで堕落的、破滅的な生き方というのは羨む部分もあるかな。
しかし、これは才能があってこそ許されるものかもしれないな。
太宰の苦悩は、売れっ子となっても、作品の真意を判ってもらえず、更に本当に書きたいと思うものが書けないということ。
それが、女性との関係になってしまったよう。
体も壊し、余命も危ぶまれる中、なかなか生活を変えられない太宰。
そんな太宰に対し、終盤妻の美知子が放った言葉は衝撃的だったな。
有名な太宰治を題材とした作品ということで興味深かったが、坂口安吾など他にも有名作家などが登場する。
三島由紀夫も登場し、死を匂わせる太宰の小説を批判するが、その後の三島由紀夫の運命を考えると、ちょっと皮肉だな。
太宰治というやはり興味惹かれる人物を描いた作品として、どうしても惹かれる作品だったな。
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監督:蜷川実花
出演:小栗旬、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ、成田凌、千葉雄大
瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也、稲垣来泉、山谷花純
片山友希、宮下かな子、山本浩司、壇蜜、木下隆行、近藤芳正
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