CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-250「恐怖の報酬」(アメリカ)

2023年10月02日 00時07分31秒 | アメリカ映画
運転手を募集する
 南アメリカの奥地にある油田で爆発が発生したとの知らせが、300キロ離れた小さな村ポルベニールに入ってくる。反政府派ゲリラによるものと思われ、多数の犠牲者も。
 油田火災を鎮火するには爆薬による爆風に頼るしかないものの、石油会社の倉庫にあった40ダースものダイナマイトはゲリラに奪われていた。残ったニトログリセリンを道なき道300キロ運ぶ以外に方法はない。高額の報酬と国外へ出られる旅券がかけられ、この危険な液体をトラックで運搬する者が募られた。
 選ばれたのは、ドミンゲス、セラーノ、カッセム、そしてマルケスの4人。
 2台のトラックにニトログリセリンが積み込まれ、出発の準備が進められる。(「作品資料」より)


 1977年に製作され、1978年に日本で公開されたアクション・スリラー。

 監督は「エクソシスト」等のウィリアム・フリードキンで、公開された作品は監督に無断で大幅にカットされたものであったらしく、紆余曲折の後に監督が自らの手によって4Kレストア、オリジナル版が製作され、2018年に日本で公開。

 2023年8月に監督が亡くなり、追悼上映されたものを鑑賞。

 観たことはなかったが、話の内容はある程度知っていた。

 結末も聞いていたのだか、実際観たものと違い、おかしいなと思っていたら、知っていた結末は1952年に製作された、イブ・モンタン主演の作品で、本作はリメイクのようだった。

 冒頭は、世界各地で様々な人物が事件を起こす様が描かれ、知っている話にいつなるのだろうと思ったが、冒頭で事件を起こした者たちが行き着いたのが、南米の小さな村。

 近代化とは無縁の場所で過ごすドミンゲスたち。

 そんな折、石油会社の油田がゲリラによって爆破され、燃え続ける。

 爆破によって消火しようとニトログリセリンを運ぶことになる。

 運転手に志願した者たちから四人の男たちが選ばれる。

 報酬は大金と村を出ていくチケット。

 わずかな揺れでも爆発しかねないニトロをおんぼろトラックに積み、険しい山道、ジャングルの中を走るドミンゲスたち。

 断崖絶壁スレスレの道を走ったり、大雨の中、今にも切れそうな吊り橋を渡っていくなど、その行程は緊張感マックス。   

 果たして、ドミンゲスたちはニトロを無事届け、村から脱出できるのか。

 緊迫感いっぱいのアクション・スリラーであった、

 ラストも皮肉な感じで余韻あるものだったな。
 
/5

監督:ウィリアム・フリードキン
出演:ロイ・シャイダー、ブルーノ・クレメル、フランシスコ・ラバル、アミドゥ、ラモン・ビエリ、カール・ジョン
於:シネマート新宿
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