CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-251「フライング・ジャット」(インド)

2023年10月03日 00時17分34秒 | インド映画
飛んだのは、お前だ
 武術教師のアマンは、橋を建設するためにシク教徒の神木を切り倒そうとする企業の用心棒に痛め付けられる。
 翌朝、アマンは無傷で回復し、神木から超人力を授けられたことに気付く。(「作品資料」より)


 インド発のヒーローもの。

 学校で武術を教えているアマンと母親、兄が住んでいる場所を、工場へ渡るための橋を掛けようとする大企業のマルホートラが買収しようとする。

 しかし、その地にはシク教徒が祀る御神木があり、アマンの母親は断固拒否する。

 マルホートラはかなりの悪徳人物で、ラカという男を雇い、御神木を切り倒そうとするが、偶然その場に居合わせたラマンは怪我を負わされながらも何とか阻止しようと立ち向かう。

 抵抗虚しくラカが御神木を切り倒そうとした時、ラマンの体に不思議な力が宿り、ラカを撃退する。

 こうして力を宿したラマンは、母親の作ったコスチュームを身に着け、〝フライング・ジャット〟と名乗り、困った人たちを救うため活動する。

 武術を教えながらも気弱なアマンは、最初はヒーローとしての行動がよく判らず、失敗ばかりする。

 空も飛ぶことは出来るが、高所恐怖症のため低空飛行。

 随所に笑いを刺し挟んでくる。

 もちろんマスクもして正体は隠しており、想いを寄せるキルティを空へ誘う展開などは「スーパーマン」のオマージュだったな。

 いつしか街のヒーローとして人気者になるフライング・ジャット。

 しかし、彼の前に再びラカが立ちはだかる。

 汚染物質に力を得たラカは最強となり、フライング・ジャットでも倒せない程となる。

 街を汚染物質でいっぱいとするラカに対し、フライング・ジャットは立ち向かえるのか。

 ちょっと緩いヒーローの活躍を描いた作品。

 もちろんインド映画らしい歌とダンスもあって楽しませてくれる。

 加えて、大気汚染、公害に対しても警鐘を鳴らすような話になっているが、製作されたのが2016年であり、若干今更感もあったかな。

 有害物質の不法投棄が宇宙まで及んでいるというのは考えさせられたな。

 ヒーローものの話としては楽しめる一本であった。

/5

監督:レモ・デソウザ
出演:タイガー・シュロフ、ジャクリーン・フェルナンデス、アムリター・シン
於:シネ・リーブル池袋

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