CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-220「呪葬」(台湾)

2024年07月26日 00時22分23秒 | 台湾映画

怖くて顔を見られない

 祖父の葬儀のため、長らく疎遠にしていた実家に帰ってきたシングルマザーのチュンファとその娘チンシェン。

 冷たく無礼な父と嫌味ばかりの姉、おどおどした義兄、どこかよそよそしい母という、冷え切った家族との関係に失望するチュンファだったが、叔父の助けもあり、大好きだった祖父のために初七日まで留まることを決める。しかしチュンファは不気味な悪夢を見たり奇妙な物音を聞いたりと、屋敷にはびこる怪異に悩まされるように。

 やがて彼女は娘チンシェンとともに、さらなる恐怖に飲み込まれていく。(「作品資料」より)


 祖父の葬儀のため実家に戻った母娘が恐怖に見舞われるサスペンス・ホラー。

 チュンファは娘のチンシェンを連れ、久方ぶりに実家へ戻るが、父や姉は厳しすぎるほどの態度でチュンファにあたり、すぐに帰れと言ってくる。

 初七日が終わるまで実家に止まるつもりのチュンファであったが、更に悪夢を見たり、家の中の怪しい雰囲気に苦しめられる。

 悪夢はチンシェンまで見る。

 果たして、家の中に悪霊がいるのか。

 家の中でかすかに聞こえる物音やふと通り過ぎる人影など恐怖シーンは満載。

 そして何かを探るためクローゼットを開けようとしたり、ベッドの下を覗こうとするシーンは緊張感高まってしまう。

 ついには異形のモノまで目にするチュンファたち。

 いったいその正体は何なのか。

 真相は突然明かされる展開。

 チュンファとチンシェンに命の危険が及んでくる。

 家族があれほどチュンファを拒絶した理由も明らかになるが、もう少し違う方法はなかったものかと思う。

 最初は祖父の霊でも現れたかと思ったが、あながち違うわけでもなかったな。

 チンシェンは腎臓が悪く、移植が必要な状態。

 これはラスト・シーンにホラーらしい終わりを見せる。

 田舎の旧い邸宅内での怪しい雰囲気や、初七日の儀式といういかにも恐怖感を感じさせる設定で、緊張感ある話であった。

/5

監督:シェン・ダングイ

出演:セリーナ・レン、チェン・イーウェン、ナードウ

於:ヒューマントラストシネマ渋谷


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