CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-325「アルファ 殺しの権利」(フィリピン)

2019年12月23日 00時56分36秒 | フィリピン映画
我々が魔術師なら死人は出ないだろう
 大統領の麻薬殲滅政令の下、警察はスパイを送り込み、麻薬組織を一網打尽にする作戦を決行する。だが、スパイをコントロールする警察官もまた、組織から奪い取った麻薬を裏で捌いていた。
 やがて善と悪、表と裏が入り乱れる終わりのない争いに発展していき。(「KINENOTE」より)


 フィリピン警察が行った麻薬組織を一網打尽にする作戦。

 対麻薬組織に邁進する警察官たちの姿を描いた話かと思ったのだが、その作戦の裏には思わぬ真実が隠されていた。

 
 1人の警官が密告者を使い、売人の居所を掴み、警察は一網打尽とするための作戦を決行する。
 それはSWATをも投入する大規模な作戦。

 しかし、密告者を使っていた警官も作戦の最中に、その密告者と共謀して麻薬と金を盗む。

 
 作戦の決行シーンも含めて、ほとんどのシーンで接近した手持ちカメラで映し出されているようで、ドキュメンタリーのような雰囲気で話は展開される。

 ほとんど感情を表すようなシーンもなかったので、更にドキュメント感を煽っていく。


 薬を奪った警官と密告者は、それを売って稼ごうとするが、密告者は売った金を警官に貢ぐような形。

 面白いのは、薬を伝書鳩の脚にくっつけて飛ばして目的地に運ぼうとしたり、1歳の子供のオムツの中に隠して運んだりする。

 警察は売人が持っていた鞄が無くなっていることに気付いているようであるが、本気で捜索しているような感じではない。
 その理由は明らかになったのだろうとは思われるのだが、そこはハッキリとしなかったかな。

 あることがきっかけで、警官は疑われるかもしれない状況に陥り、ある決断をする。


 ドキュメント・タッチということもあり、物語の展開が気になる作品。

 しかし、今ひとつクライマックスの展開も理解し辛いところがあったな。

/5

監督:ブリランテ・メンドーサ
出演:アレン・ディソン、イライジャ・フィラモー
   バロン・ゲイスラー、ジェイリン・タボネクネク
於:シネマート新宿

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