CINECHANが観た映画について

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基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-036「仕掛人・藤枝梅安」(日本)

2023年02月17日 01時18分36秒 | 日本映画
気の弱い善人ほど裏であくどいことを考えるんじゃないですか
 江戸の郊外、品川台町に住む鍼医者の藤枝梅安には、腕の良い医者という表の顔と、生かしておいてはならない者たちを闇に葬る冷酷な仕掛人という裏の顔があった。
 そんな梅安がある日、料理屋を訪ね、仕掛の標的であるおかみの顔を見た瞬間、思わず息をのむ。
 その対面は、梅安自身の暗い身の上を思い出させるものだった。(「作品資料」より)


 〝原作・池波正太郎生誕100年記念作品〟として2作連続公開となる時代劇サスペンスの第1弾。

 仕掛人と言えば、TVの〝必殺シリーズ〟の第1弾となった緒形拳の「必殺仕掛人」だな。

 本作で藤枝梅安を演じるのは、豊川悦司。

 評判の鍼医者である藤枝梅安の裏の顔は、元締より依頼され、悪党を暗殺をする仕掛人。

 そんな梅安に今度の標的として人気料理屋のおかみを仕掛する仕事が舞い込むが、そのおかみ、おみのの顔を見た瞬間、驚愕する梅安。

 TVでは、加賀まりこが演じた役柄になるんだな。

 過去が梅安に絡んでくる中、果たして仕掛を全うするのか。

 仕掛人は、梅安だけでなく、楊枝作りの彦次郎も出てきて、梅安と交流しながら、仕掛を請け負っていく。

 更に、石川友五郎という浪人も梅安の前に現れる。

 物語は、彼らの仕掛や関係が絡み合い、標的たちの裏の顔、陰謀が明らかになっていく。

 梅安は、清廉潔白という感じではなく、仕掛の調べをしている時に、おもんという女中と出逢い、情報を聞き出しながら、懇ろになっていったりする。

 ちょっと汚れた雰囲気を醸す梅安も良かったな。

 そんな梅安が過去に引きずられそうになる仕掛を請け負い、果たしてプロとして仕掛を施すのか、気になるところではあった。

 時代劇に必ず出てくるような悪役も登場し、仕掛の標的になるところなど、気分的にはスッキリさせるような展開であり、面白い作品であった。

 最後は、ちょっとしんみりする感じであったかな。

 2作連続公開ということで、最後には、次回作へと続く映像もあり。

/5

監督:河毛俊作
出演:豊川悦司、片岡愛之助、菅野美穂、中村ゆり、石丸謙二郎、早乙女太一、でんでん、鷲尾真知子、田中奏生
   田山涼成、板尾創路、大鷹明良、六角精児、井上小百合、若林豪、小野了、高畑淳子、小林薫、柳葉敏郎、天海祐希
於:グランドシネマサンシャイン池袋

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