CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-099「ANON アノン」(ドイツ)

2019年04月24日 01時15分54秒 | ドイツ映画
卵の焼き方の好みは判った
 全ての人間の記憶が記録・検閲されるようになり、個人のプライバシーはなくなり、秘密というものも存在しえない近未来。犯罪すら消滅したはずだったが、ありえないはずの殺人事件が起こる。
 捜査するうちに、一切の記録がない匿名の女=ANONと出会う刑事。
 そして何かの始まりであるかのように事件が続発していく。(「KINENOTE」より)


 舞台は近未来。
 イーサというシステムが構築され、人々は全てそこに記録され、更に自分たちが見たものが記録として残され、他人がそれを見ることも可能というシステム。

 そんな中、刑事のサルは、街中で身元不明の女性を見かけ、その後連続殺人が発生。
 サルは、街で見かけた女性が怪しいと踏み、自らおとりとなって捜査を開始する。

 人の視線での映像シーンと、神の視線の映像が交互に映し出される展開。

 犯人は、他人の視線を乗っ取り、それに乗じて相手を殺している模様。

 そんなハッカーを追うのがサル。

 そんなに激しい動きがある話ではない。

 対象を監視するため刑事たちは、まるで宙を見つめるような姿でいるのだが、それは目の前に見える映像で監視している。
 それでも、どこを見ているのか判らない感じでずっと座っていたりする様子は、ちょっと笑える。

 そんな風にして、対象の女性を監視。サルに近づいたところで、近くで彼女の正体を探ろうとする者を配置する。

 女性は凄腕のハッカー、記憶改竄の名手ということで、すぐにサルの正体もばれそうだし、彼女を調べているのもすぐに判ってしまうのではと思うのだが。

 彼女に近づいたことで、記憶を消され、記録を改竄され苦しむサル。

 そんな中で、サルが起死回生の業で逆転し、女性を逮捕できるのか。

 近未来の設定から見ると、大きな動きの無い話ではあったが、淡々とした感じと重々しい雰囲気があり、惹き込まれる。

 顛末はやや唐突感もあったが、全体的には面白い作品だった。

 謎の女性を演じたのは「MAMMA MIA! マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー」のアマンダ・セイフライドであったが、本作ではわずかながらも肢体を披露しており、それはちょっとラッキーだったな。

/5

監督:アンドリュー・ニコル
出演:クライヴ・オーウェン、アマンダ・セイフライド、コルム・フィオール
   マーク・オブライエン、ソーニャ・ヴァルゲル、ジョー・ピングー、イド・ゴールドバーグ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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