CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-100「特捜部Q カルテ番号64」(デンマーク・ドイツ)

2019年04月25日 00時38分11秒 | デンマーク映画
鍵は心を開くと言われている
 コペンハーゲン警察にて過去の未解決事件を扱う捜査班、特捜部Q。
 1980年代ナイトクラブのマダム失踪事件に目を付けたカール警部補らQは、捜査に取り掛かる。事件発生当時、ほぼ同時に5人もの行方不明者が出ていた。
 捜査を進めるうちに、ある壮絶な過去を持つ老女と新進政党の関係者が浮かび上がるが。(「KINENOTE」より)


 「特捜部Q Pからのメッセージ」に続くシリーズ第4弾。

 未解決事件を扱う特捜部Qのカールとアサドは、コペンハーゲンのあるアパートの一室の壁に隠されていた3つのミイラ死体の捜査を開始する。

 並行して描かれるのは、1961年。
 一人の女性が矯正収容所に収容され、そこで体験する衝撃が描かれる。

 やがて発見されたミイラの身元が、その収容された女性たち、そしてある弁護士であることが発覚する。

 カールたちは、そのアパートの借主で、収容所で働いていた看護師の行方を追うが、やがて衝撃の事実に行き当たることになる。


 何故、収容されていた女性はミイラとなって発見されるようになったのか。
 いったい彼女に何が起こったのか、そこに至るまでの経緯が興味深い。

 そして、捜査をしているカールとアサドが行き当たる衝撃の事実。

 ミイラ死体の真実が明らかになると共に、昔から蠢いていた闇が明らかになる。


 今回は、謎解き要素もあったが、ミイラ死体の事件よりも、それが起こったきっかけとなったものを最終的には暴き、捕らえようとする展開。

 収容所に収容された女性の壮絶な体験も描かれ、それが現在でも引き続き行われているという恐怖。そして悲劇。

 デンマークが舞台ということで、少々寒々しい感じも受けるが、それは気候のせいだけではないよう。

 アサドは、1週間後に異動することが決まっており、Qのメンバーとして最後の事件となるのかも気になるところ。

 驚くべき闇が描かれた話であり、人間ドラマも取り入れでおり、今回も興味深い展開の作品だった。

/5

監督:クリストファー・ボー
出演:ニコライ・リー・コス、ファレス・ファレス
   ヨハンネ・ルイーズ・スミット、ソーレン・ピルマーク
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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