CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-133「アラーニェの虫籠 リファイン版」(日本)

2023年06月05日 00時07分06秒 | 日本映画
死なない体が死を求めて人を狩る
 女子高生の変死体が見つかり、心霊現象が目撃されるなど、不気味な噂が絶えないいわくつきの巨大集合住宅。郊外の工場跡地に建つこの住宅に越してきた女子大生りんは、救急車で搬送される老婆の腕から大きな虫が飛び出る光景を目にする。
 虫のことが気になったりんは調査を進め、そのなかで民俗学者の時世と出会い、奇妙な虫の目撃例が過去にも多発していたことを知る。
 その虫は古くから人知れず存在し、「心霊蟲(しんれいちゅう)」と呼ばれていた。(「作品資料」より)


 坂本サク監督が、原作から脚本、音楽など、ほぼ全てを一人で手掛けたというアニメ。

 ヴィジュアルからこれはホラーなんだろうなと思わせる。

 女子大生、りんは郊外の工場跡地に建つ巨大集合住宅に住んでいるが、そこは明らかに不気味な雰囲気が漂う場所。

 ある日、救急車で搬送される女性の腕から巨大な虫が飛び出すのを目にしたりん。

 やがて、不審に思ったりんは、虫のことを調べ始めるが、そこで民俗学者の時世と出会い、〝心霊蟲〟と呼ばれる巨大な虫のことを聞かされる。

 そして、りん自身も奇妙な出来事と、巨大な虫を目にするようになる。

 周辺で、女性の変死体が発見されるという事件が続いていたり、かつて戦時中に極秘に行われた人体実験があったりして、それが虫に繋がっていくという展開。

 しかし、りんが味わう恐怖は、現実とも思えない出来事で、かなりダーク・ファンタジー的な要素も強く、概念で進んでいくような雰囲気もあったな。

 謎を解き明かしそうな様子を見せながら、どんどん不思議でグロテスクな展開になっていく。

 途中で登場する男性陣の出番はわずかで、キーになりそうな人物もいたのに、それは活かされなかったな。

 人体実験が原因かと思ったら、問題はりん自身にもあったような感じで幕が閉じられる。

 展開は興味深かったが、幻想的なシーンも多く、物語としては、掴みづらいところがあったな。

 作品が始まってしばらくすると、観たことあるようなおぼろげな記憶があり、後で調べると、2018年に製作、劇場公開もされており、その時も鑑賞していたようだった。

 今回は、60カット以上を修正したということで「リファイン版」なるものの公開であったよう。

/5

監督:坂本サク
声の出演:花澤香菜、白本彩奈、伊藤陽佑、片山福十郎、バトリ勝悟、福井裕佳梨、土師孝也
於:シネ・リーブル池袋

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