CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-194「ヒョンジェ 釜山港の兄弟」(韓国)

2019年08月04日 00時51分52秒 | 韓国映画
今なら生きて戻れる
 韓国、釜山。二卵性双子として生まれた兄弟、テジュとテソン。両親を事故で亡くした2人は、施設で育った。真面目な兄のテジュと不良なテソンという対照的な2人だったが、ともに園長の娘チャンミに秘かな想いを寄せていた。
 やがて20年の時が経ち、テソンは地元最大のマフィア組織“マリカーン”で会長の後継者となるまでに頭角を現わしていた。
 そんな中、ソウルで警察官となっていたテジュが、ある事件を捜査するため釜山へ戻り、テソンと運命の再会を果たすのだったが。(「allcinema」より)


 二卵性双生児であるテジュとテソンの兄弟。
 両親を亡くし、施設で育った二人は、別々の道を進んでいく。

 弟のテソンは地元マフィアの会長の後継者候補となり、テジュは江南署の警官となる。

 釜山で起こっている国宝強奪事件の捜査のためテジュは釜山に戻り、やがてそれに関わっていると目されるテソンと再会を果たすことになるが、それが大きな事件の引き金となる。


 兄弟でありながら、全く違う方向へと進んだ二人。
 お互い相手に憎悪を感じながら、相手の生き方に嫉妬している様子。

 施設の園長の娘、チャンミに対し、二人とも好意を持っており、それも二人が対立する要因となる。

 テジュが捜査に加わったことで、お互い複雑な想いを抱えながら過ごしていくことになるが、その二人の存在を利用しようとする者が現れる。


 対立していた兄弟が、事件を通してお互いの愛情を確認し合うという展開。
 更に二人の絆だけでなく、親子、男女、そして組織の中の絆も深く描かれる。

 韓国マフィアに資金提供をする大物が、日本のハヤシ。
 演じているのは韓国人俳優で、日本語で話すシーンがあったが、片言だったな。


 チャンミをも巻き込む危険な状況へと追い込まれるテジュとテソン。

 まあ、普通は相容れない警官とマフィアという立場で、しかも事件に絡んでいると、ハッピー・エンドにはならないのだろうなという予想にはなる。

 事件の展開もさながら、二人の関係、心の行方がどうなっていくのか興味深い作品ではあった。


 邦題の〝ヒョンジェ〟は兄弟という意味。
 エンドロールにチョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」が流れるが、原題も「釜山港へ帰れ」らしい。

/5

監督:パク・ヒジュン
出演:ソンフン、チョ・ハンソン、ユン・ソイ、パク・チョルミン
   コン・ジョンファン、ソン・ビョンホ、イ・イクジュン
   シン・セフィ、パク・チョンハク、チ・ミニョク、ユ・チェコン
於:シネマート新宿

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 19-193「セーラ 少女のめざ... | トップ | 19-195「チャイルド・プレイ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国映画」カテゴリの最新記事