装えば他人になれる
ある夜、1台のトラックが警察に止められる。運転席には負傷した女装男性がおり、荷台には十数匹の犬が乗せられていた。「ドッグマン」と呼ばれるその男は、自らの半生について語り始める。
犬小屋に入れられ、暴力を浴びて育った少年時代。犬たちの存在に救われながら成長していく中で恋を経験し、世間になじもうとするも、人に裏切られて深く傷ついていく。
犬たちの愛に何度も助けられてきた彼は、生きていくために犬たちとともに犯罪に手を染めるが、「死刑執行人」と呼ばれるギャングに目をつけられてしまう。(「作品資料」より)
リュック・ベッソン監督、「ANNA アナ」以来の最新作。
〝ドッグマン〟と呼ばれた男の壮絶な人生を描いたバイオレンス・アクション。
冒頭、1台のトラックを警察が止める。
運転していたのは、真っ赤なドレスで女装している男。
荷台には十数匹の犬。
収監された運転手、ダグラスは精神科医であるエヴリンに半生を語り始める。
それは犬小屋に閉じ込められ、数ヶ月を過ごした少年時代から、成長して愛に裏切られたと感じ、犬たちと暮らしていくことに決めるまで。
犬小屋に閉じ込められて過ごす少年時代は、かなり過酷なものであったな。
その後、成長して犬と暮らすようになり、ドラッグクイーンとして舞台に立って歌を披露したりしていた。
それだけではなく、犯罪に手を染めたり、始末屋のようなこともしていた。
少年時代に犬小屋から脱出するきっかけになった事件から犯罪まで、全て犬を使ってのもの。
驚くほどの犬の芸当である。
そしていざという時には、殺人も厭わない。
ダグラスが回想する形で話が進むので、死ぬことはないと判っていても、話の展開が興味深かった。
犬の行動もひとえに大きかったな。
しかし、ダグラスが全てを語り終えた後、またまた犬が驚くべき行動を起こす。
最後まで惹き込まれる作品だった。
/5
監督:リュック・ベッソン
出演:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ジョージョー・T・ギップス、クリストファー・デナム、クレーメンス・シック、ジョン・チャールズ・アギュラー、グレース・パルマ
於:新宿バルト9
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