CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-123「きさらぎ駅」(日本)

2022年06月09日 22時02分11秒 | 日本映画
異世界エレベータって知ってますか?
 2004年、「はすみ」と名乗る女性が、この世に存在しない「きさらぎ駅」にたどり着いた体験をネット掲示板にリアルタイムで投稿していたが、突然書き込みが止まったことで様々な憶測を呼び、現代版「神隠し」として話題となった。
 それから十数年後。大学で民俗学を学んでいる堤春奈は、「きさらぎ駅」を卒業論文の題材に選ぶ。投稿者「はすみ」の正体が葉山純子という女性だと突き止めた春奈は、調査の末にようやく彼女と連絡を取ることに成功するが。(「作品資料」より)


 全く耳にしたことはなかったが、都市伝説ともなった〝2ちゃんねる〟への投稿を題材としたホラー。

 2004年に異世界へと迷い込んだという女性〝はすみ〟の元へ取材に訪れる大学生の堤春奈。

 はすみの正体である葉山純子の話、回想によって物語の前半は綴られる。

 それは、異世界へ、そして〝きさらぎ〟という駅へと辿り着いた純子の一人称の視点で描かれる。

 純子の他に4人の男女が迷い込み、ここはどこ? いったい何故? という状況に陥るが、やがて思いも寄らぬ恐怖に陥っていく。

 そこで起こる出来事は理不尽であり、もちろん現実の出来事とは思えぬことに遭遇する。

 それでも、純子は何とか脱出するのだが、1日の出来事だと思っていたことは、元の世界に戻ると、7年も経っていた。

 後半は、話を聞いた春奈が、異世界へ行くことになると思われる手順を踏み、本当に異世界、きさらぎ駅に迷い込み、体験する恐怖を描く。

 異世界への手順だが、おそらく20年近く経っていると思うのだが、ダイヤ改正など無かったのかなと現実的な疑問がちょっと生じたな。

 実際、春奈が迷い込んだ時、純子が迷い込んだ時と同じメンバーと一緒になるが、顛末は多少変わっていく。

 そして、最後、元の世界へ戻れるという時となって、そういう仕掛けだったのかと気付くことになる。

 純子がそこまで固執した理由は不明だったな。

 しかし、エンドロール後、もう一人純子の話を聞いていた者がおり、実際に異世界へと入っていく。

 そこで目にしたものとは。

 怖さは少な目であり、異世界へと迷い込んだ純子や春奈の身に何が起こるのか、そしてその異世界で何が起こるのかが気になる展開。

 顛末に重きを置き、謎に関してはそのままという感じであったな。

/5

監督:永江二朗
出演:恒松祐里、本田望結、莉子、寺坂頼我、木原瑠生、瀧七海、堰沢結衣、芹澤興人、佐藤江梨子
於:シネ・リーブル池袋

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