CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-103「花束みたいな恋をした」(日本)

2021年09月20日 21時45分55秒 | 日本映画
ありがとう、押しボタン信号
 京王線の明大前駅で終電を逃し偶然に出会った大学生の山音麦と八谷絹。好きな音楽や映画などがことごとく一緒で、たちまち恋に落ちた2人。
 卒業後はフリーターをしながら同棲を始める。お気に入りのパン屋を見つけ、拾った猫に名前を付ける。
 2人で一緒に楽しい日々を送り、そんな生活を守っていきたいと就職活動にも励む2人だったが。(「allcinema」より)


 終電に乗り遅れた男女が、偶然出逢う。

 好みの音楽や映画などが同じでどんどん距離を縮めていく麦と絹。

 やがて一緒に住むようになり、幸せな日々を送っていく。

 大学を卒業して、フリーターとして働きながら暮らしていく二人であるが、やがて二人に厳しい現実の壁が立ちはだかる。

 出逢いからの5年間の麦と絹の姿を描き出しているロマンス。

 前半は非常にほんわかした恋物語が描かれており、後半はあることをきっかけに徐々に二人の心が離れていこうとする様を描いている。

 前半のラブラブぶりは微笑ましいもので、二人の行く先には何も問題は起きないだろうなと思わせる雰囲気。

 しかし、現実的にはこのままでいられるわけもなく、二人は就職活動を始める。

 それぞれ、就職も決まって働きだすのだが、そこから二人の間に溝が生まれ始める。

 生活のためには働かなければならないという気持ちは判るのだが、麦はそれ以上に自分を追い詰めているような感じだったな。

 どんどん溝が深まり、別れの兆しが見え隠れする中、果たして二人の行く末はどうなるのか。

 クライマックスのファミレスでのシーンは、何とも切ない気分にさせられるものだった。

 逆に偶然出逢って語り合うカフェでのシーンは、何となく爽やかな雰囲気を出していたな。

 恋、一緒に暮らすことの楽しさから厳しさまで描かれ、ロマンスとしては、ちょっと凝った展開の作品であったが、よくあるようなカップルの喜びや苦しみを描いているような作品で、惹き込まれるものがあった。

/5

監督:土井裕泰
出演:菅田将暉、有村架純、清原果耶、細田佳央太、韓英恵、中崎敏、小久保寿人、瀧内公美
   森優作、古川琴音、篠原悠伸、八木アリサ、押井守、Awesome City Club
   PORIN、佐藤寛太、岡部たかし、オダギリジョー、戸田恵子、岩松了、小林薫
於:テアトル新宿

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