CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-128「修羅の華」(韓国)

2018年06月03日 23時15分23秒 | 韓国映画
振り返りもしないか
 犯罪組織を財界でも有数の大企業ジェチョルグループへと育て上げ、ジェチョル会長に次ぐナンバー2に君臨する元娼婦のヒョンジョン。サンフンは、そんな彼女のためにフィクサーとして闇の仕事を一手に引き受ける男。
 そんな中、ヒョンジョンに特別な恨みを抱く検事のチェ・デシクは、彼女を追い落とすべくサンフンに狙いを定めてある陰謀を企てるのだったが。(「allcinema」より)


 犯罪組織から大企業へとのし上がっていったジェチョルグループ。
 
 そんなグループを育て上げていったのが、ナンバー2に君臨する女性、ヒョンジュン。

 ヒョンジュンはサンフンと組んで、多くの企業家たちを陥れ、組織を安定させようと画策する。

 そんな中に、組織の悪事を捜査するチェ検事もおり、彼を陥れたヒョンジュンは組織の捜査から手を引くようチェ検事に命令する。


 窮地に陥ったチェ検事が一発逆転、組織を追い詰めるような正義の話かと最初思わせたが、実際チェ検事も悪党。
 結婚したばかりで、差し出された若い女性に手を出すのは、善良とは言い難いか。

 大企業へと成長した組織では、汚い仕事はしないことを会長は決断するが、これまで闇の仕事を請け負ってきたサンフンは、組織での己の存在に疑問を持ち始め、組織から切り離されるのかと不安を抱く。
 更にヒョンジュンに恋心を抱くサンフンは、ヒョンジュンの愛するものを知り、チェ検事と組んで組織の乗っ取りを企む。


 愛するものを護るため、そして愛する者を奪うために引き起こされる死闘を描いたノワール・アクション。

 ポスター・ビジュアルではちょっといしだ壱成を思い出させる、「コインロッカーの女」等のキム・ヘスがヒョンジュンを演じ、アクションを見せつける。

 組織内での争いを描いた作品であるが、そんなに緻密な内容の話ではなかったかな。
 サンフンも組織を乗っ取ろうとするが、本当に欲するものは別。

 そしてヒョンジュンにも秘密があり、それを護るための闘いに身を乗り出す。

 愛によって狂わされた男の狂気と、愛を護るために闘いに挑む女の行く末を描き、何とも儚い気持ちにさせる展開だったな。

 愛を護ろうとしていたヒョンジュンであるが、自らも愛を欲していたよう。
 そんなヒョンジュンの切ない気持ちと強い気持ちが表れていたな。

/5

監督:イ・アンギュ
出演:キム・ヘス、イ・ソンギュン、イ・ヒジュン、チェ・ムソン
於:シネマート新宿

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