CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-038「ザ・スリープ・カース」(香港・中国)

2019年02月05日 01時26分11秒 | 香港映画
10年前は縁だと思ったが、今は先祖の悪行の報いだ
 人間の睡眠を専門に研究する医学部教授Dr.ラムのもとに、元婚約者のモニークがやってきて、不眠症に陥った家族を助けてほしいと訴える。その不眠症とは、攻撃的な性格になり、人肉を欲するという異様な症状だった。
 原因を探るため恐怖の実験を始めるDr.ラム。
 真相を追ううちに、45年前の彼の父親にたどり着く。(「KINENOTE」より)


 ハーマン・ヤウ監督、アンソニー・ウォン主演というと「タクシーハンター」「八仙飯店之人肉饅頭」など、幾つかの作品でコンビを組んでいる。

 その内容は、かなり強烈な内容のスプラッタ作品が多いが、本作も負けず劣らずの内容だったな。


 アンソニー・ウォン演じるドクター・ラムは、睡眠を研究している大学教授。

 自らも不眠症気味のよう。

 そんなラムの元に、かつての恋人らしき女性が訪れ、不眠症になった父親を助けて欲しいと告げる。

 ラムは父親が入院しているマレーシアへと向かうが、狂気に陥った父親に悲劇が起こる。


 特殊性不眠症と呼ぶ病気を研究しているラム。

 しかし、ラムの父親も同じ病気だったようで、その父親、ラム・セイの過去、運命も並行して描かれている。

 それは、日本軍強制統治下の中国。
 日本生まれで日本語も話せるラム・セイは強制的に日本軍のために働かされる。

 そのため地元民からは売国奴と罵られることもしばしば。
 
 そして、ついには呪いを掛けられることになってしまう。


 ホラー要素をまぶしながら、最終的にはサイコ・サスペンスという感じの作品で、スプラッタ映像も満載。

 首の切断から内臓さらけ出しに性器切断、頭部破裂などこれでもかの映像。

 最初は、おぞましき霊の姿を見るというシーンもあり、オーソドックスなホラーかと思ったが、途中からはスプラッタ要素が増していく。

 ドクター・ラムと元彼女が特殊性不眠症になってしまったその理由を明かすような過去が明らかとなり、そこから行き当たる結末は鮮烈。

 これはドクター・ラムの復讐なのか、ただ特殊性不眠症の副作用なのか。

 内容も映像も強烈なスプラッタ・ホラーであった。

/5 

監督:ハーマン・ヤウ
出演:アンソニー・ウォン、ミシェル・ワイ、ジョジョ・ゴー、ラム・カートン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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