CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-264「阿修羅少女(アシュラ・ガール) BLOOD-C異聞」(日本)

2017年09月06日 01時59分07秒 | 日本映画
古きものを刈ることが私の存在意義
 戦前の日本。ある日、山奥の寒村で特高警察が殺される。
 特高警察の部隊長・甘粕は、村に捜査本部を置くや、村人を徹底的に蹂躙していく。その村には、血の病を患う姉・蘭を親身に看病する青年・蓮がいた。
 そんな蓮の前に、日本刀を携え、小夜と名乗る制服姿の少女が現われ、“古きものを狩るためにここに来た”と語るのだったが。(「allcinema」より)


 TVシリーズも放映され、「劇場版 BLOOD-C The Last Dark」も上映されたアニメを実写映画化した作品。

 セーラー服を着て日本刀を振るう少女、小夜が〝オニ〟を倒すために戦うアクション・ホラー。
 本作ではオニではなく〝古きもの〟と言っていたな。

 ちなみに同じ原作で、チョン・ジヒョン主演で実写映画化された「ラスト・ブラッド」という作品があったな。


 戦前の日本、閉鎖的な村で連続殺人が発生し、それが原因で特高警察による村人たちへの捜査は厳しく、理不尽なものになっていく。

 そんな中、東京から来たと言う小夜という少女が現れる。

 先に観た作品では、小夜はハーフ・ヴァンパイアのような設定であったと思うが、本作ではそのような言及はなかったな。

 小夜は村の青年、蓮と知り合い、彼と行動を共にするが、蓮には血の病で入院している蘭という姉がいた。

 いよいよ特高警察と村人たちとの対決が起きようとする中、目覚めた古きものが彼らの前に現れる。


 日本刀を使ってのアクションは、CGをほとんど使わないもので、スピード感はあまりなかったかなという印象。

 そもそも小夜がその力を発揮するシーン自体も少なかったな。

 小夜が古きものを刈る理由、そして仲間らしき者もいるが、彼らが何者であるかはあまり説明されておらず。

 舞台を戦前、そして閉鎖的な村にしたというのは雰囲気的に良かったかもしれないな。

 古きものとして目覚めた者が暴れるシーンやその姿もCGは使っておらず、その脅威があまり感じられなかったかな。
 実は更に大きな力を持つ古きものがいるのだが、そちらはほとんどその脅威を見せずに終わったな。

 何となく予算の問題であるような気もする映像と展開。

 小夜を演じたのは、「映画 暗殺教室」「リアル鬼ごっこ」に出演していたらしい宮原華音であるが、クレジットの一、二番は、蘭と蓮の姉弟を演じた青野楓と松村龍之介。

 確かに小夜が活躍するシーンより過酷な運命に翻弄される姉弟の姿を映し出す方が多かったな。


 話の展開も、アクション、ホラーとしても物足りない感じはあったが、閉鎖的な村で起こっていた出来事など、ちょっとした秘密も織り込んでおり、そのあたりを広げればもっと面白かったかもしれないな。

 続編も作れそうなラストだったな。

/5

監督:奥秀太郎
出演:青野楓、松村龍之介、古田新太、宮原華音、手塚とおる
    八神蓮、田中要次、銀粉蝶、水野美紀、坂井真紀
於:テアトル新宿

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