僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.448【 人 間 ( 8 ) 】

2015-08-26 11:37:58 | 
   人 間 ( 8 )

        にのみや あきら


お金さえあればなんでも出来る
なんでも手に入る
食べることも飲むことも
着飾ることも住むことも
いや、愛や命さえ手にすることが出来る
そう錯覚してしまいそうな世の中

だが、どんなに贅沢なものを食べ
高価な宝石を身につけ
豪邸に住み
体裁のいい言葉を駆使しても
心のスマートさだけはどうにもならない
父と母から
数十万分の一の確率で偶然授けられた生命
母胎で育まれた感性
幼年期から青年期までの生活環境
本人の意志に拘わらず
感覚がその人間の感性を育んでいく
自分自身で意識的に身に付ける感性は
僅かで愚か

お金があってもなくても
お金を掛けても掛けなくても
心のスマートさは自然に育まれる
焦ることはない
無理をすることはない
自然に身を任せ
自分なりの努力をすることだ
ただ鼻持ちならないのは
それに気付いていない手合いである

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僕の詩集No.447 【 自 由 】

2015-08-26 04:52:28 | 

   自   由 

       にのみや あきら

僕は無名画家の高島野十郎や
サラリーマン・
シンガーソング・ライターの
小椋桂を尊敬する
芸術の創造には
自由が不可欠だ!
右にも
左にも
中立にも身を置かない
いかなる組織にも拘束されず
精神と思想の
柔軟な飛揚を求め
常に鋭い感性と
心の広い洞察力を磨く

テーマの貧困を
恐れてはならない
自由に涌いて来るまで待て!

生活を恐れてはならない
金は必要だが拘束されるな!
金と人心は後からついて来る
生活に追われたら
逃げて
逃げて
逃げまくることだ
その時
自ずとテーマが育まれる
そうして完成した作品には
芸と芸術の違いがある

芸術は
芸を超越したところに
存在してこそ価値がある
軽薄な芸術は芸にも劣る
決して普遍的なものを
狙ってはならない
妥協の上に立った芸術は
腐ったテレビジョン

僕は啄木や山頭火のような
破壊的な人生を尊敬する
意識的な破壊ではなく
運命的な破壊を

真の芸術は
自由な苦悩と
不穏な喜びの中に
燃え上がる!

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