四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

小椋佳 『道草』

2022-01-03 14:52:30 | 音楽
中日新聞の元日から連載された「道草のすすめ」
今日の記事にこの小椋佳さんの『道草』について少し触れている。

♪まっすぐに張った糸が あの日僕は好きだった
 岩に似て 強いものが あの日僕にあるように
 恋さえも人の弱さ 許せないごまかしなんだと
 肩はって人を責めても 実りない日々のからまわり
 じっと目を閉じ 今 じっと目を閉じ
 心の中で琥珀にかすむ思い出たどれば
 浮かんでくるのは 不思議と道草
 数々の寄り道 まわり道

今日のタイトル「寄り道下校 花が咲く」
小学校のころは道草もよくしていた。
家に帰らずそのまま友だちの家へ遊びに行っていたこともあった。
友だちと近くの神社や公園などにも行っていた。
目を閉じれば、あの頃の自分が浮かんでくる。

新聞記事にはこんなことが書かれている。
「今の子は忙しくて自由がない。近くで咲く花にも気付かない
 将来、何を思い出すんだろう」
読んでいるとなんだか心が寂しくなってくる。

♪真実を背負うことが あの日僕は好きだった
 この世には他に意味が あの日僕には無いように
 どんなにか闇を行こうと 果てない深さの極みに
 あこがれを守り袋に はりつめた日々のからまわり
 じっと目を閉じ 今 じっと目を閉じ
 あの気まぐれとそのたわむれと またあやまちさえ
 許しも乞わずに 手を振る道草
 数々の寄り道 まわり道

人生という長い道。
自分が今日まで歩いてきた道。
目を閉じ振り返ってみる。
真っ直ぐに歩いてこなかった。
道草ばかりだったかもしれない。
寄り道もした。まわり道もした。
Y路地では右に行こうか、左に行こうか迷ったこともあった。
歩き疲れて休んでいたこともあった。

僕の歩いてきた道は、無駄が多いという人がいるかもしれない。
でも僕にとっては無駄ではなかった。
そんなに急がなくてもいいじゃないか。
ゆっくりでもいいと今でも思っている。

記事に書かれているこの言葉が印象に残った。
「最短距離ではない道草的な発想は、学校でも大事にしていきたい
 社会や人生でも、同じなんじゃないかな」

道 草(小椋佳)
コメント (2)
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