四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

吉田拓郎 『外は白い雪の夜』

2022-01-06 09:35:33 | 音楽
外は白い雪の朝である。
積もる雪ではないが昼過ぎまで降りそう。
今年の冬は寒い。
体が固まってしまっている。
懐も寒い。
財布の中身は寂しい。

10年ぐらい前に定年後の生き方について質問されたことがある。
定年後、何かやりたいことがあるか。
目標みたいなことはあるか、夢はあるか。
そのころは正直何も思っていなかった。
まだ遠い先のことだと思っていた。

還暦を迎えたころに僕は思った。

♪Bye-bye Love
 そして誰もいなくなった
♪Bye-bye Love
 そして誰もいなくなった

こういう人間にはなりたくないと・・・。
現役で働いているときは同僚がいる。
部下からは慕われる。
取引先からはヨイショされる。
飲み会などの付き合いもある。
職場と自宅との往復。
家族の会話はほとんどない。

退職して家に居る。
自由になったかもしれない。
気がつけば一人二人と仲間は離れていく。
妻からは家に居ることに鬱陶しがられる。
地域の人との交流もない。
いつのまにか「そして誰もいなくなった」

自分の周りを見てもこういう人が何人かいる。
朝から晩までユーチューブを観ている。
パチンコに行く。
暇だから仕事を探しに行く。

なぜか自分は今、いろんなことに手をだしている。
去年の春ごろから新しい人との出会いもある。
個人用に作った名刺もだいぶ少なくなってきた。
なつかしい人との再会もある。
嫁さんとランチに行ったり買い物したり、
いっしょに外出することも増えた。

毎日好きなお気に入りのCDを必ず1枚は聴いている。
ほとんどが70年代から80年代のフォーク・ニューミュージック系。
元気をもらったり癒されたりして心の栄養剤となっている。

10年ぐらい前、還暦過ぎのことは何も思わなかったけど
今が充実しているから幸せかもしれない。

10年前僕に将来のことを質問した人、今どこで何をしているだろう。
なんとなくその人のことを思うと口ずさんでしまう。

♪Bye-bye Love
 そして誰もいなくなった
♪Bye-bye Love
 そして誰もいなくなった


外は白い雪の夜/吉田拓郎(歌詞あり)
コメント
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