四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

五つの赤い風船 『おとぎばなしを聞きたいの』

2022-01-25 14:31:29 | 音楽
終戦を知らずに太平洋戦争の激戦地・グァム島に28年間身を潜めた元日本兵、
故・横井庄一さんとのさんが発見されて今日で50年。
今日の中日新聞にこのことが大きく掲載されている。

50年前、僕は中学1年生。
戦争の悲惨さもわかっていない。
恐ろしさもわかっていない。
ニュースは横井さんの帰国時を放送。
「恥ずかしながら帰ってまいりました」
この言葉は流行語となった。
戦争のことも分からないのに、自分もこの言葉を安易に使っていた。

新聞には、奥さんが横井庄一さんとの思い出も語っている。
記事を読んでいく。

戦争が終わったことも知らずに洞窟の中に身を潜めながらの生活。
何を考えていたのだろうか。
どんな夢を見ていたのだろうか。
まるでおとぎ話の世界のようだ。
五つの赤い風船の『おとぎばなしを聞きたいの』の歌が浮かぶ。

♪散歩しよう 君と二人で
 遠い遠い海の向うまで
 つらい事は忘れてよ
 おとぎ話しを聞きたいの

 波の中で泳いだボク達
 深い深い海の底まで
 ゆらぐ海の中の魚はまるで魔法のように
 
 夢の中を歩いてみたけど
 幸福な世界はない
 悲しい事が多すぎるこの世界
 おとぎ話を聞きたいの

 君の心に突き刺さる刃物は
 悲しい戦争の炎
 夢を今までこわされたボク達
 おとぎ話を聞きたいの
 
 海の底は青くゆらいで
 まるでカゲロウの様に
 この涙がこの海にたまって
 このカゲロウを創ったのだろう
 悲しい事はもういやな二人
 おとぎ話を聞きたいの

横庄一さんのことを思うと、この歌が心に突き刺さる。

おとぎばなしを聞きたいの
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まるで六文銭のように or 友川かずき『サーカス』聴き比べ

2022-01-24 14:07:06 | 音楽
詩人中原中也を知ったのは、高校の国語の授業で。
代表作「汚れつちまった悲しみに」
この詩を読んだ時、僕の頭の中に1本の矢が突き刺さったような衝撃を受けた。
あれ以来、僕は中原中也の詩集をよく読んでいたおぼえがある。

秋田出身のフォークシンガー友川かずきさんが、中原中也の詩に曲を付けて歌っているアルバムも聴いていた。

中原中也の詩集「山羊の歌」に収められている
『サーカス』
♪幾時代かがありまして 
 茶色い戦争ありました
 
 幾時代かがありまして 
 冬は疾風吹きました 
 
 幾時代かがありまして 
 今夜此処でのひと盛り 
 今夜此処でのひと盛り 

 サーカス小屋は高い梁 
 そこに一つのブランコだ 
 見えるともないブランコだ 

 頭倒(さか)さに手を垂れて 
 汚れ木綿の屋根のもと 
 ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん 

 それの近くの白い灯が 
 安値(やす)いリボンと息を吐き 

 観客様はみな鰯 
 咽喉(のんど)が鳴ります牡蠣殻(かきがら)と 
 ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん 

 屋外(やがい)は真ッ暗 暗(くら)の暗(くら) 
 夜は劫々(ごうごう)と更けまする 
 落下傘奴(らっかがさめ)のノスタルジアと 
 ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

友川かずきさんも曲を付けて歌っているけど
小室等さんも曲を付けて、六文銭で歌を披露している。

二人の中原中也に対する詩の感情。
曲のイメージは全く違う。
友川かずきさんの個性がでるメッセージ。
六文銭の演劇の世界が伝わるような歌の世界。

どちらがよいか。
そんなことはどうでもいい。

中原中也の詩がフォークソングというツールの中で
いつまでも残っていくことに価値があるように思っている

六文銭(まるで六文銭のように) サーカス

友川かずき - サーカス
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小椋佳 『海辺の恋』

2022-01-23 09:42:59 | 音楽
私がフォローさせていただいているブロガーさんが、
永島慎二さんのコミックを原作にしたドラマ「黄色い涙」について書かれていた。

これを読んでいてこのドラマのことを思い出した。
高校生の頃だったと思う。
毎回見ていたような気がする。
しかし、内容はしっかりと覚えていない。
だけど主題歌はしっかりと覚えている。
小椋佳さんの『海辺の恋』

この歌が気に入ってドラマをみていたかもしれない。
小椋佳さんのCDは何枚か持っているけど
この『海辺の恋』が収録されたCDは持っていない。

久々に聴きたくなった。
ユーチューブを検索したら、うれしい事にあった。
早速聴いてみた。
聴いていると高校生の頃のなつかしさが蘇ってきた。

なつかしい歌はあの頃を思い出してくれる。
これも一つの「音楽の力」か・・・。
この頃から僕は小椋佳さんの歌を聴くようになったかと思う。

うみべのこい

黄色い涙
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谷山浩子 『真夜中の太陽』

2022-01-22 10:34:57 | 音楽
今年の冬は特に寒さを感じる。
体は冷えて固まってしまう。
寒さのせいだろうか、心も塞いでしまう。

昨夜、風呂に入っていてふとこの歌が浮かんだ。
谷山浩子さんの『真夜中の太陽』

♪寒い夜 暗い部屋 ひとりぼっちでも 
 凍える指を暖める人がいなくても 
 燃えろ 私の太陽 燃えろ その火を絶やすな 
 燃えろ 私の命 赤く 暗闇を照らして 
 
 信じてた人が 去り 心に血が流れても 
 私はいつも変わらずに 私なのだから 
 燃えろ 私の太陽 燃えろ その火を絶やすな 
 燃えろ 私の命 赤く 悲しみをとかして 
 
 泣きながら胸をはれ 静かに朝を待て 
 木枯らしの丘にひとり立つ 孤独な樹のように 
 燃えろ 私の太陽 燃えろ その火を絶やすな 
 燃えろ 私の命 やがて 世界が 
 光に満ちる朝まで

谷山浩子さんの透き通った声が心に響く。
引きこもっていた頃、僕はこの歌をCDで何度でも聴いていた。
寒い冬の夜だった。
心も冷えていた。
そんな中でこの歌を聴いていた時、なぜか涙がでてきた。
この歌で励まされた。
あの頃の僕の応援ソングでもあった。 

『励ましソング』「真夜中の太陽」 
谷山浩子 直筆歌詞付き
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なぎら健壱 『一円玉』

2022-01-21 09:51:25 | 音楽
今日の中日新聞社会面見出し
「銀行が硬貨取扱い有料化」

5千円以下の紙幣と小銭が計50枚を超えると550円、
それ以降も5百枚ごとに追加が必要。
記事に書かれている駄菓子屋さんは、お金を預けるのに1100円の手数料がかかったという。

先日見たニュースでは神社の初詣での賽銭。
1円玉を千枚ゆうちょ銀行に預けるのに手数料が1100円かかることから
どうしようかと困っているという。

何か可笑しな話である。
1円玉をバカにしたような話し。
日銀の金融緩和に伴う超低金利でもうけが減った金融機関。
しわ寄せは庶民である。

♪朝メシは無しで 昼はぬきで
 夜は何とか 食べず
 金は無いけど 心には
 やっぱり 何もあるはずがないよ
 頭はボロボロで 足はガタガタで
 待っても一円の汽車はこないよ

庶民の気持ちを歌ってくれるなぎら健壱さん。
『一円玉』の歌が心に響く。

一円玉
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