「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2013年7月22日(月) 磯焼け調査と生物調査 (女川町指ヶ浜)

2013-07-24 20:58:51 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり

海況:南南東の風弱く ベタ凪

気温:20℃  水温: 水面 17.2℃  水底 15.8℃

透明度:水面付近 2~3m  水深5m以深 10~12m

 「磯焼け対策」で10年前から調査・研究している女川町指ヶ浜の海。昨年まで石灰藻で覆われ真っ白になって磯焼けしていた岩礁帯が、今年は写真のようにマコンブやスジメ、アカモクなどの大型海藻が生育し、豊かな海が戻ってきた場所がある。磯焼けする原因のひとつは、海藻を食べる植食動物(ウニや巻貝など)が過剰に生息し、生態系のバランスが崩れて起きる。しかし、東日本大震災の津波によって植食動物(ウニや巻貝)が沖に流され、岩礁帯から減少し磯焼けが解消したと考えられる。

  マコンブ林の下には、キタムラサキウニが多く生息!!

 一方、海岸線から約150m沖にある起伏の激しい「ホヤ敷き根」では、大型の海藻がほとんどなく、マボヤやヒダベリイソギンチャクが群生し岩肌を覆っている。

 水深15mから見上げる「ホヤ敷き根」

 起伏の激しい岩礁帯が多い

 マボヤの群生   ヒダベリイソギンチャクの群生

 フクロウノリの上にダンゴウオの幼魚が!!

 岩の割れ目には、体長3cm位のキツネメバルの幼魚が!!

 岩陰には、体長30cm位のメバルが!!