「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2014年1月11日(土) マボヤの産卵がピークを迎えた 女川湾

2014-01-11 17:46:32 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:快晴

海況:西よりの風 強く  風波あり

気温:1℃  水温: 9.0~9.4℃

透明度:5~6m

 今日の竹浦は、天気は良かったが西よりの風が非常に強い為、沖合の海面が白く波立っている。

 アゴ島付近は、風波あり   弁天島付近は、ベタ凪

 1本目は、アゴ島へ。水温が10℃を下回って、いよいよクチバシカジカの抱卵の観察が期待されたが残念ながら、今日は発見できなかった。

  ふ化が済んだ マダコの巣穴にいる アイナメにウミクワガタの幼体が!!

 目の周りに 寄生するウミクワガタの幼体(裏側にも2個体確認)

 体長1m位のミズダコ

 2本目は、弁天島へ。 潜降して間もなくマボヤの産卵が始まった。マボヤは、12月~1月に産卵期を迎え、満潮から干潮にかけて放精・放卵し、沖合へ繁殖地を広げる。雌雄同体のマボヤは、最初に放精し、その後放卵を繰り返すが自家受精はしない。今日の弁天島周辺の海は、一斉に放精・放卵するマボヤの影響で白く濁っていた。

 放精・放卵するマボヤ  白い精子と粒々の卵

 また、純白のマボヤも今年 産卵期を迎え、放精・放卵していたが、他のマボヤと同じだった。

   弁天島の純白のマボヤの放精・放卵(HDVより)

 その他、フサギンポやダンゴウオなど観察されたが、クチバシカジカの姿はなかった。

 フサギンポ    マボヤの上で休む ダンゴウオ 

 明日も竹浦で2ダイブの予定です。