闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

3つの間

2009年04月13日 | 道場日記

 全関東大会が終わり、それまで精神的にもハードな内容の稽古が続いていましたので、水曜・木曜・土曜とちょっぴり遊びを取り入れたトレーニングをバンバンやりました。

 運動としてはそれなりにハードですが、まぁ~みんなの表情の嬉しそうなこと。組手をぐっとこらえながらやっている顔もいいけれど・・・やっぱり子どもらしい自然な笑顔もいいですね。

 学校からもらってきた冊子に体力の低下が目立ってきた子ども達をとりかこむライフスタイルによる変化は、『3つの間』がなくなったことだと書いてありました。

 その3つとは「時間」と「空間」と「仲間」という遊びの必要条件だそうです。昔はこの3つの間が十分にそろっていました。塾などで忙しい今の子ども達にはどれもが激減しているそうです。

 みんな大声を出し、大汗をかいて、夢中になって身体を動かしていました。まさにその3つが揃った瞬間だったなぁと思いました。

 組手を一本でも多くやった方がいいとお思いの方もいるかもしれませんが、いつも頑張っている子ども達のご褒美的な意味も含めて、子ども達の身体や心が身体を動かすことで・・・輝き、成長する場所が道場だと嬉しいです。

 せんせーが「俺は子どもの頃こんなに頑張っていただろうか」という言葉と「俺が子どもの頃、こんな場所があったらよかったな~」という言葉をしみじみこぼす時があります。

 昔あっって今ないもの。今あって昔ないもの。でも子ども達はいつの時代も変わらず可愛いです。
 子ども達が健やかに成長できるよう道場でも時には厳しく、時には楽しく、メリハリをつけて「3つの間」を与えられるよう頑張っていきます。

 ご家庭でも汗だくになったお子さんを迎え「いい顔してるね」とお声かけいただけると、子ども達は身体を動かすことが大好きになると思います。「ゲームばっかりやめなさい」ではなく(笑)、たまにはこんな風に言ってみてはどうでしょう??