ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ

2011-12-01 19:31:38 | ら行

ささやかな芝居も几帳面な三浦友和氏が
いいですねえ。

「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」69点★★★☆


電車と熟年期の人間模様を絡めた
シリーズ第2弾です。


舞台は富山。

富山地方鉄道の運転士・滝島(三浦友和)は
あと一ヶ月で定年。

彼は第二の人生をぼんやり考え、

まずは妻(余喜美子)と
旅行にでも行こうと考えていた。

が、妻は意外な反応を示す。

「私、あなたが定年したら、やりたいことがあるの――」

思いがけない妻の言葉に
滝島はつい声を荒げてしまう。

翌日、家に帰ると妻の姿が消えていて――?!


几帳面で昔気質な夫と、
彼に40年連れ添った専業主婦。

熟年夫婦のすれ違いと小さな危機を描いた
やさしい作品です。


電車見ていて楽しいし、三浦友和もいいし、
緩和ケアに持ってく時事性も
悪くないんですが、

まあなんだか全体的に
日本って平和だわなあ、と
フッと微笑んでしまう感じでした。


年配のお客さんに配慮したのか
スローペースの話運びも
起伏の少ない展開も、少しまどろっこしく
2時間を超える必然性は感じられなかった。

笑いももっと欲しかったな。


ただ三浦友和氏の脂ののり具合を堪能できたことは確かだし、
余貴美子さんもいい。
この人は看護師役がいつも似合います(笑)。

さらに
岩松了がまたまた印象的なちょい役で登場。

主人公の三浦友和に
「かみさんが突然出ていったらどうする?」と聞かれた
彼の答えは、夫婦者必見です。

みなさん、見習ってね~。

★12/3から全国で公開。
(ちなみに富山では11/19に先行上映されてます

「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」
コメント (2)
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