ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

リアル・スティール

2011-12-05 20:28:41 | ら行
テレビでガンガン宣伝が流れてますね。
あの通りの映画です(笑)

「リアル・スティール」63点★★★


高性能なロボットたちによる格闘技が人気の近未来。

元ボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン)は
ロボット格闘技のトレーナーとして
ギリギリの生活をしている。

そんな彼の前に
赤ん坊のころに別れて以来会っていなかった
11歳の息子マックス(ダコダ・ゴヨ)が現れる。

チャーリーは母親を亡くしたマックスを
しぶしぶ預かることになる。

そして二人はある晚、
廃品置き場で古いロボットに出会い――。


S・スピルバーグやロバート・ゼメキスら
そうそうたる顔ぶれが製作総指揮に名を連ねる娯楽作。


少年とロボットの絆もあるんだけど
どちらかというと父子の物語で、

しかも
賢い少年が短慮なダメ父を諭し、成長させていくという
大人と子供の立場逆転な設定といい、

旧型のロボットが最新式の強者ロボットに
果敢に挑んでいく設定といい、

良質な映画的要素をうまく盛り込んだ
上手な作品だと思います。

そりゃ、この製作メンツだもんね(笑)


ドリームワークスとディズニーが
初コラボしており、
ロボットの動きも、さすがに良くできている。


なんですが、
すいませんどうしてもひっかかるところがあって
乗り切れなかったんですよねー。

だって、かわいそうなんだもんロボットが!

人間VS人間のファイトゲームに
飽き足りなくなった人々が、
ロボットを戦わせてるわけなんですが

闘ってるロボットが
容赦なくボッコボコにされるんで
見ていてかわいそうすぎるんですよ。

番長、家電を捨てるのも
簡単にはできない人間なんで(苦笑)。


人間じゃないから何してもいい、と
エスカレートしていく残忍性って
子どもが主人公の映画としてもどうなのか?とか

そこで思考が止まっちゃって、

で、どうしても入りきれませんでした。

ま、そんなところに引っかかる人、
あんま、いないと思いますけど(苦笑)。

ただ、もしも近未来
この格闘技が現実になったら
日本で流行るんかなあと考えてみるんですが、

はやぶさくんに感情移入しちゃう日本人は
そこ結構ダメかもしんないですよねえ(笑)


★12/9(金)から全国で公開。

「リアル・スティール」公式サイト
コメント
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