大空を見上げて

日頃感じていること

叔母の旅立ち

2011-06-08 | Weblog
 今朝、奈良県生駒在住の叔母が亡くなったと連絡がきた。
亡父の弟の奥様で昔とてもお世話になった大事な身近な叔母である。

終戦の年、外地から引き揚げて放浪の旅をしていた私達家族を家に迎え入れ何ヶ月もお世話してくれた恩義ある人でもある。
叔母さんは「薫(亡父)さんには主人(父の弟)が若い頃に学費を工面してもらって、帝国大学の法科へ行かせていただいたので当たり前です。」と言っていた。
終戦後の混乱の時期で何処の家も自分達家族が食べていくのが精いっぱいで大変な時代、本当に迷惑を掛けて申し訳ないと生前父が感謝の言葉を口にしていたのを思い出す。

裁判官の夫を42年前(58才)、優秀な息子二人はそれぞれ10年前(60才)と12年前(64才)亡くして、長男の嫁と暮してきたが同居し可愛いがっていたお孫さんの女の子(21才)も亡くしている。
三年前妻と奈良へ会いに行った時、帰り際泣きながら私の手をなかなか離さなかった。
私はその時叔母の手を握りながら明治(43年)生まれの日本女子の強い魂を感じた事を思い出す。
師範学校出の叔母は若い頃は女学校の美人教師だった聞いている。
幾多の厳しい試練と悲しみを乗り越え長寿を全うした事に心より尊敬している。
本当にお疲れ様「ゆっくり安らかに!」と祈っている。
 *金曜日がお通夜なので新幹線又は自家用車にて妻と奈良へ向かう予定。
 その後荷物などある為、車と決定。
  土曜葬儀終了後帰宅へ、途中三重県桑名で一泊日曜夕方帰宅と決定。
            
 (写真:三年前奈良へ妻が編んだショールを肩に嬉しそうな叔母:妻が撮る)
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