幸喜幸齢 生きがい 日記!       

八十路の青春賦 人生の黄金期を自分らしく あるがままに生きる幸喜幸齢者 感謝と幸せの生きがい日記 頑爺/肇&K

現代川柳 ’24 ①〜②(記録)

2024年03月24日 | 頑爺のMy 川柳
現代川柳 ’24  ①〜②
自作句集(記録)

互選「滝の音」
・恐竜の雄叫びあげる滝の音
・罪悪感 怒涛の響き滝の音
・修行僧滝の音聞き袈裟畳む
・滝の音微かに聞こゆる天邪鬼

宿題「まさか」(詠み込み不可) 
・夢地獄 ジェットコースター箍外れ
・ヘリ遊覧突如嵐の洗濯機
・この俺がそんな約束したのかな

自由吟
・猫被り本性隠すドラえもん
・見ぬが花京都の街は人の花
・ど演歌の次聴く第九 歌は歌
・御経あげ住職の家クリスマス



1月10日   
互選「冬木立」
・頭髪の淋しくなった冬木立
・冬木立見上げる森の茜雲
・冬木立寒風の中何思う

宿題「響く」        
・滑走路爆音響く悪魔の火
・絶叫の第九が響く大晦日
・震度七地球の怒り地が響く
・耳塞ぐ大砲響く遠い国

自由吟     
・擦り切れた山靴の愚痴聞いてやる
・山道の引っ付き虫が家の中
・喜びの嬉しきブログ踊る文字
・言い訳の老化の仕草 茶を濁す

1月24日   
互選「異人館」
・異人館の煙突登るアレ サンタ
・青い目の何を目論む異人館
・日本の夜明けを語る異人館
・開国の旗振り迫る異人館

宿題「凌ぐ」         
・節電の寒さを凌ぐ達磨服
・野良猫の寒さを凌ぐ知恵を知る
・被災地の食料凌ぐ助け合い
・終戦の糊口を凌ぐ闇の市

自由吟            
・居酒屋の喧騒有って旨い酒
・女子会の知らぬは亭主その酒豪
・凧の糸切って自由の青となる
・特売日今日のメニューは山羊の飯



2月14日  
互選「影ぼうし(法師)」
・影法師勝手に行くな置いてくな
・風吹けば飛んで行きそな影法師
・朝陽浴び河原に伸びる影法師
・影法師の出腹しみじみ眺めてる

宿題「あわてる」    
・止まってる時計まさかのストライキ
・思い込み勘違いまた日々のこと
・さあ風呂へ裸になったら水の風呂
・天満駅下りたらここは天満橋

自由吟        
・昼飲みの標示に惹かれちょい覗く
・引越しの挨拶すれば歳聞かれ
・ヤドカリのまたお引越し新天地
・戦場のニュース見飽きるああ無情

席題「ちで始まる句」
・チョコレート今年はあるかないのかな
・能登の海 地球が騒ぐ震度7
・ちょっとだけ覗いて夜明けYouTube
・地の果ての宗谷岬に見る領土
・父母の亡きあと忍び里帰り

2月28日  
互選「ふきのとう」
・ふきのとう春告げ新芽に夢開く
・雪を分け太陽浴びるふきのとう
・ほろ苦い春の息吹のふきのとう
・ふきのとうまだ早すぎた北の国

宿題「ときめくこと」
・ときめきの心と動悸どっちかな
・ときめきの想い出二つプロポーズ
・初デート揚がりときめくいい予感
・傘寿過ぎときめくことはもうお蔵

自由吟
・潜り抜け修羅の山越里の春
・しがらみの錨を切って空に舞う
・最幸の自分を生きる狂い咲き



課題「回」 
・後回ししたあと忘れ騙し絵に
・回顧録次々記憶ブーメラン
・ジジババの楽しい回顧迷彩服
・何回も聴いて覚える縄梯子

印象吟(夕月の風景) 
・寒空に朧月夜の異邦人
・満月じゃ源氏今頃蚊帳の外

笑のある川柳 
・髭伸ばしマスクで隠す初披露
・最強がリングの上で笑い茸

新鋭川柳 課題「笑う」 
・静寂に大声で笑うナルシスト 
・正月の笑う番組鳩時計

洒落川柳 
・中東の戦火広がり消す戦禍
・戦火広げ戦果を競うカーニバル

有季川柳 
・枯葉踏むこの下曼荼羅微生物
・寒風に蓑虫スタイル黙秘権

時事川柳 
・戦果競う愚か者たち難破船
・安保理は幽体離脱ガザでする

時代吟 課題「柿」 
・殿様は渋柿の顔四面楚歌
・柿色は戦果を誇る旗印

川柳道 課題「内気」 
・八十路まで居心地よくて路地の裏

全国誌上句会 課題「世話」 
・仲良しは世話婆さんの秘密主義
・仲違いいらぬお世話と魔の時間
・別れたと世話して恨まれ四面楚歌

雑詠 
・賀状ゼロ メールで開く妖怪図 



川柳マガジンクラブ全国誌上句会 題「蒸す」
・世話好きな迷彩服に黙示録 秀句賞

「走る」4句 
・憧れの走る生き物かたつむり
・汽車走る銀河の果ての青い鳥
・心臓の愚痴を聞きつつ走る人
・ゴキブリの逃げ回る足六本だ

印象吟 (大樹のイメージ)
・栗爆ぜる大樹の如く灰踊る
・浮上する海底爆発 新領土

川柳マガジン誌 笑のある川柳 
・枕にも硬くて古い広辞苑 佳作
・頭髪の淋しくなった冬木立

新鋭川柳 課題「参加」
・そうずらの信州弁に乗ってみる
・講演会引っ張り出され唾をのむ

ベスト川柳 課題「庭」(表現自由)
・薔薇の棘冬の間に爪を研ぐ
・春近い隣家のモグラ引越しと

十四字詩 課題「明」(表現自由)
・満月のとき座禅を組む日
・寂しき宵は喧騒明かり

時事川柳 
・政界の浄化に走る黒い闇
・危機一髪爆音火災滑走路

時代吟 課題「雪」(表現自由)
・武士の情け降り積もる雪 天を待つ
・武士の意気 雪中行軍敵の裏

川柳道 課題「出来る」
・出来る奴 脳を隠して詰めをとる

全国誌上句会 課題「毒」
・五線譜の毒を垂らして弾いてみる
・秘密裏の毒消し用いやっと春
・ 蜘蛛の糸毒牙にかかる春の蝶
・昆虫食の毒消しもまた毒用い

雑詠 
・手応えの糸先光る春の海 佳作



課題「長い」4句
・長襦袢現代っ子の化け姿
・放浪の旅路終えれば子は二十歳
・踏切の貨物列車で数覚え
・竿竹屋 便利不便で売り歩く

課題「駅」 
・窓開けて駅弁求めた汽車の旅
・新幹線たった5秒で駅通過
・過疎線の無人駅には野宿人
・無人駅のATM機が威張ってる

雑詠 
・擦り切れた山靴の愚痴聞いてやる

課題「黄色」
・白黒人 中を取り持つ黄色人

時事川柳 
・天国のオザワ指揮執るハレルヤと
・戦場のニュース見飽きるああ無情

時代吟 課題「布」
・裏長屋布一枚のプライバシー
・気構えの武士のフンドシ布一枚

前衛川柳 
・いつか散る桜も人も地に積もる
・延縄の引っ掛かる雑魚無為不言

新鋭川柳 課題「丸い」 
・鍋蓋の相性の悪さ直します
・満月の邪魔する雲の悪巧み

洒落川柳  
・涙呑む慰め励まし酒を飲む
・派遣され覇権を握る人となる

笑のある川柳 
・なぜ不味いレシピ通りの男飯
・年金日パチンコ居酒屋笑の日



印象吟(食虫植物) 
・食虫の知恵にヒントの不労人
・タナボタの仕掛け美人に群れ輩

課題「会う〙
・君の名の会えば悠久プロヴァンス
・永遠の誓った出逢い玉手箱

全国誌上句会 課題「泣く」
・泣き虫の足跡探すクツワムシ

同 雑詠 
・明日があるリムジン川の渡り鳥

川柳道 課題「続く」 
・北の果て線路は続く廃線路

時代吟 課題「谷」 
・合戦の谷間追い込む癇癪玉
・財宝の谷間に埋めて山崩れ

時事川柳 
・核の傘破れ出したら天邪鬼
・トランプのジョーカー引けばハルマゲドン

有季川柳 
・新緑の葉に黄砂撒くチャイナロス
・初夏眩し蜜雲不雨に田の嘆き

新鋭川柳 課題「手紙」 
・亡き人の手紙の宝 金重み
・流暢な筆の手紙と請求書

印象吟  
・あの先の天国入り口ご用心
・ドア開き風通しよく夢想ごと

笑のある川柳 
・獅子奮迅勢い余る坂の下
・おやつ時必ず現る蟻親子

宿題「舌」
・閻魔様あいつの舌を引き抜いて
・四苦八苦 舌絡ませて爪楊枝
・舌の下ニトロ忍ばせ時を待つ



以上 川柳句会、川柳アカデミー、川柳マガジン誌、誌上大会などの参加句から(記録)



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現代川柳 入選句集 ①

2023年12月31日 | 頑爺のMy 川柳
12月30日 (土) 4/15℃ 
現代川柳 入選句  掲載句より  '23 ①



現代川柳倶楽部
  今年の川柳句会 川柳誌 
  川柳結社  投句入選作品
    (その一部を掲載)

<現代川柳 入選作品集>  
   '23  ①  
課題
「ガラス」 
   嘘つけばガラスの色が変わります
「家」   
  玄関に脱ぎ飛び交った子供靴
「妥協」 
   火の中に飛び込む事もたまにある
「雑詠」 
   聞き耳を立てた障子が喋り出す

*長月賞・地賞 課題「糸」
  糸切った人から順に鳥になる 
新鋭川柳「逃げる」
  逃げるには間に合わないとカタツムリ 
笑いのある川柳 
  日帰りの地獄ツアーもございます  

*神無月賞 課題「女」
  パリコレのモデル魔法の鏡です 
  ジェラシーを秘めて笑顔の誉め言葉 
時事川柳
  クレムリンソファーの上で指揮を執る 
川柳道 課題「遅刻」
  遅刻魔の覚醒一発キューピット 

江戸時代吟 課題「耳」 
  内密を聞いた屏風が喋り出す 
新鋭川柳 課題「遊ぶ」 
  遊びすぎ道を外して素浪人 
超柳派 全国誌上句会「雑詠」  
  マイナンバー逃れられないキリギリス 
課題「味噌」
  味噌のでき発酵菌のいい仕事 

*カレイドスコープ(自由吟)
  言う通りすれば支配の蜜りんご
  素になれと売られた心買い戻す
  もう寝ます頼んでいない朝がくる
  泥沼に蓮の花咲きのってみる
  月仰ぎ銀河鉄道切符買う

*フレッシュアイ (自由吟) 
  ささやかな祝い酒盛り虎になり
  距離をとり影を踏まずに生きている
  老楽の生きがい日記白いまま
  間の悪い苦手な人と鉢合わせ
  独り酒いつのまにやら雲の上
 
誌上印象吟 
  ガガーリン地球は青くゆがんでた 
  宇宙船分解したが戻せない    
誌上課題吟「試す」 
  試しにと生きてみるかな百の歳

*カレイドスコープ  自由吟
  幸せは水蜜桃と地中海
  黄昏を袋に入れて夜が明ける
  本日の予定は何も陸のトド
  深夜バス トトロがたまに乗ってくる
  消えかける外灯言いたいことがある
  月仰ぎ銀河鉄道切符買う
  
*フレッシュアイ  
  気にもせず一人で歩く地雷原
  陽炎のままでいてくれ酔芙蓉
  この世ではもう出会えない影法師
  過去の星輝き尽きて未来くる
  夜行バス南千里はすっ飛ばす

*カレイドスコープ 自由吟
  抜け穴を掘っては埋めて生きてます
  取り敢えず笑ってここは箱の中
  煩悩を山で吐き出す笑い茸
  ワクチンを打った後から蜃気楼
  意地悪をされたらしょげる秋田犬
 
*フィッシュアイ  自由吟  
  カレンダー残り2枚で蝶になる
  非常ベル退屈なので鳴ってみる
  わくわくもトキメキのない日の砂漠
  ブーメラン戻ってこないへそ曲がり
  生き急ぐ時間は待ってくれません
  
*師走賞 課題「王」 
  四面楚歌王手かけられ核握る 
新鋭川柳 課題「危険」 
  危険札少し先まで行ってみる  

課題「舞う」
  舞う枯葉百年のちに蘇る
課題「ファジー」
  綿菓子のつかみどころのないファジー
*「人」賞
  明日がある無いかもしれぬ抽象画

新鋭川柳 課題「安い」
  安いもの探して歩き靴破れ  
課題「困る」
  思案中カフェの賑やか万華鏡
*如月賞 課題「点」
  懐に手を入れ少し加点する

*全国誌上句会 課題「酔う」9客
  ほろ酔いの提灯抱き吾亦紅
  酔うたびに触手を伸ばす曼珠沙華
  酔うほどに世間が見える万華鏡
  同窓会酔うほどに過去抽象画
  
*卯月賞 課題「車」
  返納し自転車乗ればまた凶器
新鋭川柳 課題「道具」
  金槌で指を叩けば釘笑う
印象吟 
  キャベツソバ混ぜて乗せたら仮想都市
江戸時代吟 課題「室」 
  側室の機嫌を取りに桃を抱く

全国誌上句会 課題「飽きる」
  その笑顔飽きはしないかえべっさん
イメージ吟(火渡り) 
  足の皮鍛えに鍛えた野良仕事 
課題「ばらばら」
  ばらばらとドラムを叩く雹霰 

*川柳大会 秀句賞
  イマジンを歌う心にある平和 
「勇気」
  生き甲斐に恥を忍んで舞うダンス  
「祈る」
  微笑んで平和を祈る曾孫たち 
「きれい」   
  きれいだと言えばセクハラもの言えず
  妖精の舞う花びらに蜘蛛の糸    

全国誌上句会 課題「急ぐ」 
  バスの旅次の停車はまだですか 
新鋭川柳 課題「腐る」
  ろくでなし言われて腐る太鼓持ち

その他
  後回ししたあと忘れ騙し絵に
  回顧録次々記憶ブーメラン
  ジジババの楽しい回顧迷彩服
  何回も聴いて覚える縄梯子

  寒空に朧月夜の異邦人
  満月じゃ源氏今頃蚊帳の外
  髭伸ばしマスクで隠す初披露
  最強がリングの上で笑い茸

  静寂に大声で笑うナルシスト
  正月の笑う番組鳩時計
  中東の戦火広がり消す戦禍
  戦火広げ戦果を競うカーニバル

  枯葉踏むこの下曼荼羅微生物
  寒風に蓑虫スタイル黙秘権
  戦果競う愚か者たち難破船
  安保理は幽体離脱ガザでする

  殿様は渋柿の顔四面楚歌
  柿色は戦果を誇る旗印
  八十路まで居心地よくて路地の裏
  仲良しは世話婆さんの秘密主義

  仲違いいらぬお世話と魔の時間
  別れたと世話して恨まれ四面楚歌
  世話好きは迷彩服に黙示録
  賀状ゼロ メールで開く妖怪図

  生き甲斐に一歩歩いて手を繋ぐ
  運命線その先にあるキーワード
  曲がりキュウリ半値に手を出すキリギリス
  濡れ落ち葉 掌乗せてしみじみと

  煩悩の火消期間は半世紀
  ローソクを吹き消す人と世が明ける
  花飾り爺の頭に付けられぬ
  ドローンかな頭上旋回露天風呂

  腐っても鯛と言われて拗ねている
  遅刻魔が定刻守る参観日
  クレヨン画天使の笑顔赤とんぼ
  爪痕は自分遺産に登録す

  溜息を担いで海へ捨てに行く
  拉致問題解決済みと言うクラゲ
  処理水はいつの間にやら海の波
  心地よい大奥殿の膝枕

  殿様の快気祝いに檻を出る
  触れないで私の肌と熟れた桃
  蜘蛛の巣に一休みしたのが運のつき
  パスワード忘れ開かぬ玉手箱

  明日に乗せ運んだはずの夢芝居
  チカチカと何か言いたい蛍光灯
  晩鐘の響きに合わせ齢数え

今年一年皆様にはお世話になりました。
ありがとうございました。
新しい年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
          頑爺/肇&kirihara  




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現代川柳 ´23ー⑤⑥ ⑦⑧

2023年11月26日 | 頑爺のMy 川柳
現代川柳 ’23ー⑤⑥
<*現代川柳教室・句会からMy句作>

5/10 互選「石畳」
・石畳下駄のリズムの合言葉
・石畳深夜のゲタは喧しい
・石畳踏まれ削られ修行中
・春嵐 若葉が踊る石畳
・石畳転げる玉石 江戸の道



宿題「うやむや」    
・政治家の失態隠す術見事
・右左 白黒付けぬ天邪鬼
・ダイエット理由三昧棚上げに
・理由三昧盛って続かぬダイエット
・過去歴史オブラート巻き美辞麗句
・オブラート過去の歴史にかけたとて
・言い訳が冴えた弁論隠しごと

自由吟 
・ゴミ箱を漁るカラスのボヤキ顔
・妖怪が道案内する地下鉄路
・鳥たちは何も持たずに生きている
・同窓会化石話に苔が付く話し
・ビール腹貧乏面には見えません



5/24 互選「スワヒリ語」
・スワヒリ語川柳課題に不眠症
・江戸奉行手古摺っただろうスワヒリ語
・スワヒリ語アフリカン踊りのネギ坊
・ネギ坊主アフリカ踊りスワヒリ語
・ハバリガニ何のこっちゃらスワヒリ語
・ポケットトークスワヒリ語でも滑り台

宿題「場」
・場違いなバーゲンセールROLEX
・場所取りもプロがいるとは資本主義
・場所取りもちゃっかりプロがいるなんて
・馬券売り場夢見る人の蜃気楼
・反抗期学ぶ場放棄素浪人
・学ぶ場を放棄している反抗期
・ダメ コロナ禍とAI任せ現場主義

自由吟            
・ロボットに職奪われて月に住む
・食レポは必ず美味いと天邪鬼
・美味いしか言う術のない食レポは
・年金を貰って嬉しい哺乳類
・年金を貰い嬉しい哺乳類
・公約もAI任せ何だっけ
・警報にまた地震かと他人事



6/14 互選「それじゃまた」
・それじゃまた涙を武器にさようなら
・それじゃまた明日を信じる蜃気楼
・それじゃまた手を振る先の霞草
・それじゃまた別れて以来の三途川

宿題「甘い」
・儲かります詐欺師の甘い蟻地獄
・天然の甘みと言われタヌキ腹
・甘い蜜罠に置かれる投資詐欺
・ホタル来いあっちの水は甘い罠

「自由吟」
・貯めず持たず今日を生きてる鳥が飛ぶ
・腹立てば箸でつまんで冷奴
・ストレスは行列の先ラーメン屋
・大阪駅鱈の子のような人溢れ



6/28 互選「クレヨン画」
・紫陽花を一つ一つとクレヨン画
・クレヨン画天使の笑顔赤とんぼ
・萌ゆる森24色クレヨン画
・ネットから曾孫の笑顔クレヨン画

宿題「火」            
・火の用心老楽の恋発火せず
・火遊びは後が大変丸裸
・煩悩の火消し期間は半世紀
・IH火の無い場所に消防車

自由吟             
・また忘れ自主出現を待っている
・唇に嘘の塊付いてます
・真夜中のパソコン時に愚痴をはく
・老い皺と曾孫の肌の反比例

印象吟
・髪結い師そのご苦労に美女が舞う
・アールヌーボー夢見る優雅今は無し
・一枚の布から美女を造り上げ
・棺桶にミュシャのデザイン頼むかな
・花飾り男の髪につけられぬ
・させてみたいクレオパトラに阿波踊り


*写真は全て千里南公園の散歩道から


現代川柳 ’23ー⑦⑧



7/12 互選「風の音」
・風の音耳を澄ませば卑弥呼塚
・風の音瓦礫の街にセレナード
・風の音山の彼方の蝉しぐれ
・赤ちゃんの誕生運ぶ風の音

宿題「黒」
・黒髪に憧れていたコウノトリ
・変身は黒髪の時言ってくれ
・白黒はどっちがどっち薔薇に聞く

自由吟
・チカチカと何か言いたい蛍光灯
・腹が減る時計の針のストライキ
・お初です鳥の運んだ新芽です
・明日に乗せ運んだはずの夢芝居



名句鑑賞 吉川英治(雅号・雉子郎)
・貧乏もあまりの果ての笑い合い
・世の中のおふくろほどなふしあわせ
・その先を考えている豆のつる
・蛍かご心配そうな光りかた
・菊根分けあとは自分の土で咲け
・菊作り菊見る時はかげのひと
・一人喰う膳にぽつんと紅生姜



8/23 互選「反抗期」
・反抗期あの頃だった四畳半
・真夜中にラーメン啜る反抗期
・認知症今頃拗ねる反抗期
・反抗期明日があるから吠えられる

宿題「くたくた」
・歩き旅やっとの温泉閉鎖中
・日曜日座る間なしの散髪屋
・マラソンのこむら返りと後始末
・炎天下故障車両の後押す

自由吟
・積乱雲 雷連れて墓参り
・難破船ホテル代わりの渡り鳥
・水琴窟 水滴音にウシガエル
・異次元の空で飛び交うパスポート



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現代川柳 ’23ー①②

2023年10月27日 | 頑爺のMy 川柳
現代川柳 '23ー①②



1/11 互選「ブーメラン」 
・ブーメラン戻ってこないへそ曲がり 
・帰って来いよブーメラン投げ待ちぼうけ
・陰口の幾多廻ってブーメラン

宿題「花」 
・春風に花一匁初投句
・花籠部屋の大横綱が好きでした
・再びの桜花を愛でる双葉町
・春一番花もしっかりしがみつく

「自由吟」
・砲弾の飛び交う中の初日の出
・雑踏の中マスクを付けた犬がいく
・森の中新芽に風がそっと吹く
・新春と逢いたくなった散歩道
・居酒屋の一人だけです魔の時間



<伝統と革新>  
<伝統川柳>      <革新(現代)川柳>
・一読明解を好む    ・理屈を捨てて踊る
・殻を抜けると迷う   ・同じ答えを嫌う
・穿ち軽みをひねる   ・感じてくれと叫ぶ
・筋を通せとがなる   ・何処まで飛ぶか競う
・頷くことが好きな   ・これは何だを好む
・枠から外へ出ない   ・ピカソの絵から学ぶ
・見付けがよいと誉める ・比喩の多様を好む
・マンネリの湯につかる ・闇に光を探す
・日常瑣事(さじ)を拾う ・意味求めると困る
・絵の見える句を好む  ・如何物食いが好きな
村田倫也氏  寄稿(川柳銀の鈴2023.1月号より)




2/8  互選「無人島」
・無人島あれは日本の領土です 
・「無人島」新地のバーで雨宿り 
・無人島地下トンネルで何処続く
・堀の中天皇陵は無人島
・あの孤島漂流記のあと無人島

宿題「笑う」
・笑い上戸が止まらないほど笑い茸
・笑う人しかめっ面と対峙する
・猿が木から落ち大笑いする下の犬
・取り合えず笑ってここは箱の中 
・スクリーンで大笑いした後一人

「自由吟」
・花粉とぶハチャメチャの春砂時計
・善い人が通り過ぎた後黒い影
・胃も腸も人間ドックで息をつく
・梅一輪南千里に道祖神
・卒業証書もらった筒は空だった



2/22 互選「ひとめぼれ」
*カメレオン君の瞳にひとめぼれ
*ひとめぼれ食べてほっこり玉手箱
・北新地明日はどなたにひとめぼれ
・カバとサイ鏡の前でひとめぼれ

宿題「点」
・目が点に裸で遊ぶ雪ダルマ
・懐に手を入れ幾分加点する
・黒点を認めて生きて灰となり

「自由吟」
・絶壁の後先知らず飛んだ河馬
・猛吹雪耐える蓑虫哲学者
・淀川を渡ったとこが新天地



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現代川柳 結社入門

2023年09月30日 | 頑爺のMy 川柳
現代川柳 結社入門



入門自由吟から
・言うとおりすれば支配の蜜りんご 
・甘い蜜焦れば罠のアリジゴク
・煩悩を山で吐き出す笑い茸
・誤魔化せば巨大な嵐夢の中
・素になれと売られた心 買い戻す 
・月仰ぎ銀河鉄道 切符買う 
・もう寝ます 頼んでいない朝が来た 
・朝陽浴び歩いてみるか雲の上
・百万歩 歩き疲れて泥になる
・泥沼に蓮の花咲き乗ってみる 



・歩き旅 人生回顧 垢すり場 
・巨大岩 垢の塊 地に埋める
・月へ行く銀河鉄道時刻表
・身だしなみタテガミ直す虎の櫛
・山脈を三つも越えて川何処
・君待てど蛍の光もう少し
・粘り腰アサガオの蔓天目指す
・長芋に明日葉オクラ混ぜ因果
・気にもせず一人で歩く地雷原
・陽炎のままでいてくれ酔芙蓉



・この世ではもう出会えない影法師
・過去の星輝き尽きて未来くる
・夜行バス南千里はすっ飛ばす
・ロボットに教えた人の勘違い
・幸せは水蜜桃と地中海
・薔薇の棘 次は誰かと爪を研ぐ
・もう一度屑籠探す捨てた夢
・甘い蜜焦れば罠の蟻地獄
・黄昏を袋に入れて夜が明ける
・本日の予定は何も陸のトド



・深夜バストトロがたまに乗ってくる
・老い重ね我儘出して生きやすい
・消えかける外灯言いたいことがある
・くすぐれば自己顕示欲秋嵐      
・羽根失くし空を飛べないパンの耳   
・ワニ革の財布を持つ人ワニの顔    
・七夕に書いた夢もち三途川
・夜手紙朝読み返し逆を書く      
・朝食の玉子ときどき声がする     
・悩み事タバスコふりかけ天翔ける 


  
・新婚の成田離婚を占い師
・鈴鳴らし幸せ来るの待つカボチャ
・山歩きボクは足元キミは空
・海と空青いと信じ青を塗る
・編集の校正20日紙に穴
・疲れた日予約延ばしてトドになる
・疲れたら明日があるさ無いかもね
・センスゼロ選んでもらう服ばかり
・センスゼロ ボルサリーノに田吾作着
・川柳が祭の中で踊ってる



・歩き旅川を渡れば違う国
・いいことはみんながなびく方にする
・腰痛に生きていること思い出す
・ワクチンを打った後から蜃気楼
・意地悪をされたらしょげる秋田犬
・セレブ友ブランド誉めて奢られる
・鯨肉産地日本と能天気
・蔦絡む栄華の跡の自然葬
・ベジタリアン ドレッシングに産地聞く 
・刻を打つ喜怒哀楽で違う音 



・千里にて幸せ過去とすれ違う
・夕暮れに飲むアテ作る楽しさよ
・竹の節どこに潜むかかぐや姫
・どこまでが通行禁止か確かめる
・腹立てば明日の予定と間違える
・生き急ぐ時間は待ってくれません
・我を通し自分らしくと生きる喜寿
・居酒屋に一人だけです魔の時間
・雨の中捨てたカッパを追いかける
・砂漠地に花咲か爺が種を蒔く



・マスクして髭面顔を煙に巻く 
・靴二足反対向けに並べてる
・アボカドを切ればビックリ玉手箱
・アボカドの種が愚痴言うモーニング 
・赤とんぼ明日は何色なろうかな
・静の夜に雷落ちてチンドン屋
・本読めば酔芙蓉花が邪魔をする
・あったはずあの糸今は水中花
・タコの糸自由求めて抽象画
・絡み糸酔いが醒めたら解けてる



・ドン亀の昼行燈が歩き旅
・次の世は猫になりたいコマネズミ
・似顔絵を描いてもらえば火星人
・言い分は夜明けの街灯にもある
・プーチンに天使の羽根を貸しました
・間違って悪魔の羽根を貸しました
・聞き耳を立てた障子が語り出す 
・太陽を浴びてアナグマ恥を知る
・捨てられた野晒し服が舞っている
・鮭茶漬け多分ロシアとウクライナ



・つり革を離した途端揺れるバス
・国会の四分五裂にガムを噛む
・森の中 音痴絶叫 鳥騒ぐ
・傘立ては新品ばかり雨後威張る
・抜け穴を掘っては埋めて生きてます
・軒下のテルテル坊主に傘をさす
・腕にはめ眺めただけのロレックス 済
・慌てれば違う靴履きケ躓く
・ゴキブリに帰りはあちら戸を開ける
・香り嗅ぐ蜂鉢合わせ薔薇の棘



・老い友と過去を笑える健康酒
・冥王星に間もなく着くよ宇宙船
・古来から絨毯織りはペルシャ人
・この記号インカ遺跡と符合する
・キツネとタヌキずるいのは顔形
・おこぼれを横取りカラス似てる人
・カンニング人生狂う後始末
・カレンダー残り2枚で蝶になる
・非常ベル退屈なので鳴ってみる
・わくわくもトキメキもない日の砂漠



・ブーメラン戻ってこないヘソ曲がり
・生き急ぐ時間は待ってくれません
・抜け穴を掘っては埋めて生きてます
・煩悩を山で吐き出す笑い茸
・鈴鳴らし幸せを待つ赤カブラ
・海と空青と信じて青を塗る
・川柳が祭の中でおけさ節



・赤とんぼ明日は何色なろうかな
・取り合えず笑ってここは箱の中


<川柳結社入門にあたりご挨拶>から
私は喜寿を機に昨年、鹿児島薩摩藩から北海道松前藩までの江戸歴史街道を「喜寿の青春賦」と161日間、4160㎞、602万歩の一人歩き旅を終えました。川柳の思い出として青森津軽半島の最北端・龍飛岬に到達した時、津軽海峡を見下ろす碑の丘の巨石に 龍飛岬立ば風浪四季を咬む と刻印された川上三太郎川柳句碑を見た時は感激でした。外ヶ浜の蟹田河川公園にも何人かの川柳句が刻まれた句碑がありました。また青森の十和田官庁通りを歩いていたら、道路に石板がはめ込まれていて「光と風のプロムナード野外文芸館」として何人もの川柳句があり嬉しくなりました。と言うのも、ご縁を頂き先生の教室で現代川柳を学び始め、まだ1年ほどで何も分からないのですが、川柳貴結社に入会させて頂きました。
どうぞご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

2021.7.1

*写真は全て千里南公園の散歩道から 

              
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現代川柳 ’23ー③④

2023年09月22日 | 頑爺のMy 川柳
現代川柳 ’23ー③④



3/8    互選「滑走路」
・滑走路夢の中では滑り台
・城達也深夜に灯る滑走路
・滑走路空中サーカス離着陸
・滑走路無いとこ下りる火星人
・滑走路南千里にありません

宿題「罪」 
・罪深き民に捧げる自爆テロ 
・断罪をした奴次にブーメラン
・雑踏の中のオアシス閑な店
・箕面山もののけ姫と出会う森
・花粉舞う南千里に踊る鬼
・鼻水にクシャミ涙目 盆踊り
・列車旅気楽なようで足が攣る



3/22 互選「雪やなぎ」
・雪やなぎ雪女結う髪がある
・雪やなぎ無数の蕾何思う
・雪やなぎ花粉クシャミは大丈夫
・コラボするアフリカンヘアーと雪柳 
                              
宿題「憎む」
・天下人天婦羅落命誰が知る
・宗教に撃たれ無念の宰相と
・情念の恋の恨みよ藁人形
・期待され5浪の果ての親殺し



3/29     互選「春だもの」
・春だもの蓑虫芋虫目覚めどき
・春だもの生き物はみな発情期
・春だものクシャミ鼻水 阿波踊り
・春だもの素足眩しい女学生 

宿題「車」
・免許返納さあこれからはウオーキング
・少ししか遊ばなかった三輪車
・見上げれば空飛ぶ車浮いている
・返納後乗る自転車もまた凶器
・乳母車 曾孫を乗せる皴の数

「自由吟」
・レシピ見てちゃんと作ったはずなのに
・空気読め よんだつもりの読み違い
・貧富の差お風呂に浸かれば皆同じ
・マニフェスト鼻紙ならぬ不用品
・カラオケの持ち歌カビが生えていた

・辞書引けば安全の次ぎ暗然と
・鬱な雨君の瞳に雨宿り
・裸だが品位を保つ大相撲
・どうせなら美しく咲くボケの花
・庭を掃く 箒にちょっと乗ってみる
・幸せを無理して言うと辛くなる
・カラスからゴミ分別を見破れ

・明日がある無いかもしれぬ抽象画 
・地の果てに彷徨い来たし万華鏡



4/12     互選「バスを待つ」
・バスを待つあの人のカツラ剥がれてる
・バスを待つトトロもたまに乗ってくる 
・バスを待つ今日が最後の乗り修め
・バスを待つ後姿に一目惚れ

宿題「ヒヤヒヤすること」   
・バンジーのロープに何度もキスをする
・当落は髪の差だとかどないしよ
・満員の緊急停車いつ動く
・後少し遅れていたらあの世行き
  
自由吟      
・探し物ルンバが見つける内緒ごと
・ゴボウ茶に花粉人生委ねます
・図書館はイビキ競演トドの群れ
・マーメイド深海魚連れ春の海



4/26     互選「ニューフェイス」
・ニューフェイス金の卵は茹で過ぎず
・初々しいニューフェイスがもう厚顔に
・ニューフェイス髪服靴も皆光る
・ニューフェイス現代っ子もまた仮面
・新入居 介護施設のニューフェイス

宿題「ふらふら」
・フラダンス振り付け忘れ阿波踊り
・なんでやろ右や左へ酔い心地
・40キロ歩き疲れて雲の上
・散歩です徘徊してはおりません
・悩み事心模様で右ひだり

自由吟  
・前衛を付ければ何か新世界
・雑草はやっと芽をだし引き抜かれ
・カブトムシ電池切れだと飼う子供
・唐突に火の粉を浴びて鳥になる
・見つめられマスク外せば横向かれ




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現代川柳 ’22ー⑪⑫

2023年09月10日 | 頑爺のMy 川柳
現代川柳 ’22ー⑪⑫




11/9 互選「曲がり角」
・熟柿がやがて干し柿ああ無常
・曲がり角 出合頭に恋敵
・通りゃんせ右に曲がれば地獄谷
・50代お肌はどこへいくのやら
・その先は林住期から遊行期
・倦怠期寛ぐ姿ババとジジ 
・ビルの中 野菜工場フル稼働
・ホタル追う小川の畔 闇の中
・夜光虫昼の正体きっと赤
・UFOだ真っ暗闇に斜光線
・光ありなどと教祖の嘘ばかり
・地下深く線路の先の道標

・蓋の中幸せ湯気の鍋奉行
・擽(くすぐ)れば自己顕示欲流れ星
・朝食の玉子焼きから声がする
・心地いい針の筵を探してる
・羽根失くし空を飛べないパンの耳
・コンニャクの優柔不断無敵なり



自由吟①
・本籍は男ですけど女神です
・行きずりのシジミ売りとはもう会えぬ 
・木に向かい愚痴を散々吐き出した
・傘の無い暴風雨の中イモ洗い
・カレンダー過去をめくりて嫉妬心 
・全員が無口のまんまカニ食らう 
・遠足日テルテル坊主に傘をさす
・探してます徘徊老人それと犬
・探してます診察券と痛いとこ 
・手紙書くもう一言と電話する 
・爪楊枝探しものが旅をする 
・御堂筋パレード終わり星探す
・ハンカチに未練の涙ひとしずく 
・過去を絶ち未来へ渡る蒸気船
・散髪屋髭剃り刃物研ぐ力
・幻想かあともう少し天の川
・レモン汁暴れるイカへかけてやる 

自由吟②
・幻の鎮守のキノコ口閉ざす
・落雷のヒヨコ殻から世界見る 
・AIが先祖調べりゃアダムイブ 
・ワープする昔の罪は十字架に
・スマホ忘れひと時の自由を味わう 
・悩み事猪木パンチで天に飛ぶ 
・夜手紙 朝読み返し闇の中
・暗黒の悪魔は光に憧れる



11/30 互選「花言葉」
・花言葉天使の羽根に乗せておく
・贈り物貰って逆の花言葉
・花言葉託し届ける玉手箱
・イヌフグリのギャップ大きな花言葉

宿題「はらはらすること」
・鉄橋の真ん中あたり迫る汽車
・谷川のロープ大揺れ足が飛ぶ
・合否発表人生決める雲の上
・TVからゲームと違う街破壊
・PKに目を閉じ祈る伝書鳩
・善人の仮面外して綱渡り

「自由吟」
・探してます診察券と痛いとこ
・刻を打つ喜怒哀楽で違う音
・アボカドの種が愚痴言うモーニング
・聞き耳を立てた障子が喋り出す
・指切りをした指いまは認知症
・見なきゃ勝ち見れば負けると天邪鬼



12/14 互選「マヨネーズ」 
・酢油と再婚の黄身マヨネーズ
・マヨラーの舌は天下の天邪鬼
・マヨラーの無敵艦隊皿の上
・王様の立ち姿似のマヨネーズ
・マヨネーズかけて安心味音痴
  
宿題「王」 
・クイズ王頭の回路時刻表
・四天王角が欠けても天狗鼻
・王将の金より偉い餃子です
・王宮のソファーの上で戦争す
・四面楚歌王手かけられ核握る
   
「自由吟」
・ミサイルのヒヨコ殻から世界見る
・AIで先祖調べりゃアダムイヴ
・スマホ忘れひと時自由 空駆ける
・カレンダー過去を捲れば嫉妬心
・蟹とスマホ無口無言の深海魚



12/28 互選「フラミンゴ」
・宝塚一斉に舞うフラミンゴ 
・数万のフラミンゴ舞う彼はどこ 
・フラミンゴ片足立ちで恋もする
・沼の河馬舞うフラミンゴに憧れる
・ハンカチに未練の涙フラミンゴ
・フラミンゴ南千里の池に飛べ

自由吟
・影一つ電灯ポツン無人駅
・新妻の傘一つ持つ雨の駅
・東西の改札で待つ初デート
・ホームには出会いと別れ天の川
・終着駅君と出会った北千里 
・行き違うシジミ売りとはもう会えぬ
・オバちゃんの飴で愚痴聞き仲間入り
・マイナンバー逃れられないキリギリス
・爪楊枝の探しどころが旅をする
・鼻声にどなたさまです息子です
・文春に次の大臣お伺い



写真は全て千里南公園の散歩道から


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現代川柳 '22ー⑨⑩

2023年08月22日 | 頑爺のMy 川柳
現代川柳 '22ー⑨⑩


9/14  互選 「酔芙蓉」
・酔芙蓉赤い絵の具が足りません
・陽炎(かげろう)のままでいてくれ酔芙蓉
・濁酒(どぶろく)と大吟醸の酔芙蓉
・糸切れて鐘鳴りやまぬ酔芙蓉
・酔芙蓉心変わりはもうやめて

宿題「糸」
・酔芙蓉色の変わり目糸で縫う
・糸付けて自由に飛べと言われても
・閃きは赤い糸から始まった
・居酒屋の絡まる糸のほぐし処
・仕付け糸太ると伸びるゴムにする
・糸切った人から順に鳥になる

「自由吟」  
・猛毒のカエンダケです海静か
・濁酒が何か喋っているようだ
・消えかける外灯言いたいことがある
・書斎部屋明日にしようか共犯者
・エレベーターの天国地獄行きボタン
・噂話 豚汁にいれ煮込みます

「平和」
・イマジンを唄わなくてもいい時代
・戦争を知らない子供いつまでも
・地底から明日を信じて歌います
・居酒屋で平和論議は平和です



9/28 互選「テロリスト」
・テロリスト ハピネス知らぬ蟻地獄
・俺たちのアラーの神を賛美する
・タバスコは口内炎のテロリスト
・夢心地 至福の時に鳴る電話
・唐辛子 蓋が外れて自爆テロ
 
宿題「わくわく」
・わくわくもトキメキもない日の砂漠
・わくわくも済んでしまえば蜃気楼
・爺ちゃんがわくわく弾む一目惚れ
・腕組んでシニアダンスの新世界
・試食会きっとあれだなあの香り
 
「自由吟」
・干ばつにバッタの一揆待つ時間
・音楽会今日のクシャミは影法師
・爺の買う缶酎ハイに歳を聞く
・飲み友は肩書持たぬ宇宙人



10/12 互選「午前2時」 
・妖怪の遊ぶ時間は午前二時
・五寸釘丑三つ時に響く音
・明日があるホントに来るか午前二時
・逢魔が時草木も眠り泣く赤児
・午前二時硝子の靴が一つある
・午前二時ゴキブリどもの稼ぎ時

宿題「未来」 
・火星行き間もなく発車カプセルへ
・流行は透明服でございます
・赤ちゃんが生まれるコンベアに乗って
・お客さま頭脳交換終えました
・太平洋へ台風コントロールされ
・ミサイルは必ず元へ戻ります

「自由吟」 
・想い出は喜怒哀楽の哀部分
・他人事と頭を下げるご迷惑
・非常ベル退屈なので鳴ってみる
・思案句で隠す壁一面のシミ
・ベジタリアン ドレッシングに聞く産地
・四面楚歌口笛吹いて狗盗(くとう)する
      *狗盗=コソ泥(ロシア)



10/26 互選「秋だなぁ」
・宇宙船が着いた枯葉の舞う中を
・枯葉踏み恋人たちは愛つぐむ
・秋だなぁポンポコリンの太鼓腹
・琴爪は山野色づき狂乱す
・ススキ揺れる蜥蜴(とかげ)蓑(みの)虫(むし) 衣替え
・カレンダー残り2枚で蝶になる

宿題「女」               
・ジェラシーを秘めた笑顔の誉め言葉
・神無月女の出番舞台裏
・マスク美人をやめて話すエコ
・子と競うお金をかけたプリン肌
・化粧品高価ラベルの勘違い
・パリコレのモデル魔法の鏡です
・女です戸籍は男でも女神

「自由吟」(街道歩き旅から)     
・静寂な巨木の精に身を捧ぐ
・霧の中足元だけにある命
・遭難の頭霞める死後の顔
・迷宮の樹海の中にある新芽
・爪痕に糞も残した熊の道
・荘厳な朝陽夕陽に神を見る
・ハッシュタグ喜寿の青春 頑固爺


*写真は千里南公園の散歩道から

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現代川柳 '22ー⑦⑧

2023年08月21日 | 頑爺のMy 川柳
現代川柳 '22ー⑦⑧



7/13   互選「流れ星」
・流れ星落ちた先には幸せが
・願い事沢山あって流れ星
・流れ星 銀河鉄道避けながら
・見上げれば急ぎ旅です流れ星
・流れ星どれが一番叶うかな
・流れ星魔法使いが乗っている
・イベントに呼んできたいな流れ星
・銀河系お邪魔虫なの流れ星
・逃避行乗せてくれぬか流れ星
・流れ星たまには天に昇りたい

宿題「丸」
・丸干しは何故についたか丸い文字
・丸さんはペケ三角とお友達
・腹立てば丸座布団に座ります
・カーニバル ヘソ丸出しで踊ってる
・ギブアップ丸の数では負けました
・丸ペケで振るい分けてる過去の人
・丸書いて笑い絵描けばみな笑顔
・二重丸貰った絵画今がある
・丸描いてへのへのもへじ じはいずこ
・丸いから幸せだとは言えません

自由吟
・ああ自由 何もしなくていい自由
・打ち水をすればあの世が遠ざかる
・この暑さ地獄の外に放り投げる
・理不尽なテロの現場を見てしまう
・今は奇跡 明日の来ない夜もある
・向日葵に明日の運命聞いてみる
・気にもせず一人で歩く地雷原
・種を蒔く今日はあの人想いつつ
・喜寿路でも恋の憧れ天に舞う




8/10   互選 「モーツアルト」
・モーツアルト牛に聞かせて増える乳
・モーツアルト悪妻ありて天翔ける
・モーツアルト旋律鈍いウクライナ
・葬送はモーツアルトで悔いを焼く
・フレンチはモーツアルトとご同席
・モーツアルトあがたの森に信濃そば
・珈琲にモーツアルトと玉手箱
・モーツアルト田舎の香り麦畑
・ゴミ屋敷モーツアルトと都々逸と

宿題 「火」
・漁火に魚も人も夏祭り
・山火事が消えた後から火星人
・火の玉が盆踊りする墓地の宵
・火の粉飛びオチオチできぬ議員さん
・火遊びに口を開けてる地獄釜
・火が付けば打ち上げ花火 失楽園
・弾けだす火中の栗はドバイから
・火の玉を心ひそかに持っている
・火がつけば打ち上げ花火失楽園

「自由吟」
・神様は明日は来ないよ深海魚
・腰痛に非常ベル持つアマガエル
・ワクチンを打った後からジョン・レノン
・ポトポトと雨漏りがする雨宿り
・腹底のナイフの先にハート飴
・快調だ底なし沼を知らないで
・万段の天を見上げる天邪鬼
・三叉路の左の道がツイッター
・この鏡悪魔の心映してる



8/24 互選「地中海」
・地中海マルタの先はマサイ族
・ボクの夢 金魚鉢から地中海
・紺碧の地中海にもミグが飛ぶ
・恋すれば深紅のバラと地中海
・地中海料理を食べて仲違い
・地中海 豪華客船シンフォニー
・地中海八月の空 秘密基地
・幸せは水蜜桃と地中海

宿題「声」
・声がする姿見えない秋の草
・蝉の音を頭の中で飼ってます
・声がするマスクの中で行き止まる
・声がする遥か彼方の黄泉の国
・声量は誰にも負ける蚊の叫び
・叔母の声亡き母に似て電話する
・変身のカフカの声を聞き逃す
・足るを知れ寺の掲示の声を聞く
 ヘイsiriと声聞きたくて質問する
 お帰りと家電声する部屋に着く
 朝の5時掛け声一つ跳ね起きる
 秋の虫ウルトラマンと合唱する
 鼻声にどなた様です息子です

「自由吟」
・もう一度屑籠捜す捨てた夢
・恋心 塩胡椒して味見する
・本日の予定は何も陸のトド
・窓開けて夏から秋の汽笛聴く
・また忘れ忘れた貯金天の川
・黄昏を袋に入れて夜が明ける
・激情の鉄砲百合に白い蝶
・優しさにもう騙されぬ鱗雲



8/31 互選「深夜バス」
・夢破れ失意を乗せる深夜バス
・深夜バス乗る人みんな魚の目
・深夜バス眠り乗り越し草の上
・深夜バス南千里は停まらない
・深夜バス トトロがたまに乗ってくる

「自由吟」
・この世ではもう出会えない影法師
・マスクして喜怒哀楽を反故にする
・アキアカネ八十路帽子に恋をする
・晴れた日に過去が隣を歩いてる
・手を繋ぐ向こうの壁のところまで
・消しゴムを持って話をしています
・鯉釣り場 南千里に竿うなる

イメージ吟
・ミドリムシ錠剤にして飲んでます
・ひまわりの迷路を抜けて夏の空
・曾孫から嬉しい便り幸せ便
・試行錯誤の栗まんじゅうが出来上がる
・十和田湖に巡り巡りてマリモ住む

 

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現代川柳 '22ー⑤⑥

2023年08月15日 | 頑爺のMy 川柳
現代川柳 '22ー⑤⑥


5/11   宿題「わらびもち」     
・歩き旅 峠越えれば わらびもち
・ひんやりとプリンプリンのわらび餅
・ほおばって夏のわらびで涼を呼ぶ
・わらび餅 きな粉いっぱい麒麟顔
・くっついた ゆっくりはがすわらび餅
・片栗粉 さっと簡単わらび餅
・ほろ酔いに子供土産はわらび餅
・お昼抜くオヤツに食べてわらび餅

互選「新」         
・新鮮な野菜バリバリ ヤギになる
・新婚さん嬉し恥ずかしご挨拶
・新居を見上げ胸張る表札よ
・新緑の五月の風に舞うハート
・新刊の見出しに立ちんぼうになる
・新聞もいつのまにやらwebとなる
・のぞみ号では味わえぬ鈍行旅

自由吟          
・老友と日々の老化を笑い合う
・メカ音痴なのに触ってまた壊す
・古い手帳の記号ニヤニヤしてしまう          
・無駄話 忘れないのもムダ話
・耳鳴りや今朝のメロディバッハかな
・ロボットに教えた人の勘違い
・ダックスを見れば見るほどよく似てる
・風呂敷に夢を広げて閉まらない

6/8 互選「猫の鈴」
・風鈴とうたた寝すれば猫の鈴 
・アリエッティ 猫の鈴聞きゃ隠れなさい
・狩りの時 外してほしい猫の鈴
・猫の鈴 深夜に響く何事ぞ
・猫の鈴 聞こえりゃ魚 隠します 
・マウスたちあれを覚えて猫の鈴

宿題「箱」
・避難所は箱を並べてベッドにし
・跳び箱は8段目にてギブアップ
・箱庭で心理遊びをしてました
・箱の中ひ孫三人遊ぶ部屋
・筆箱の底に隠したラブレター
・箱の隅 ダイナマイトがありました

自由衿
・閻魔様プーチン来たら懲らしめて
・人間は戦い好み身を削る
・歩き旅 史跡を読めばまた戦
・みちのくを歩き飢饉碑おしん知る
・この先にクマの巣窟あると聞く
・煩悩がいったりきたりほどの酒
・日本は長い国だな歩き旅
・凝り性はヒューズ飛ぶまで止まらない

自由吟  
・言うとおりすれば支配の蜜りんご
・甘い蜜焦れば罠のアリジゴク
・煩悩を山で吐き出す笑い茸
・誤魔化せば巨大な嵐夢の中
・素になれと売られた心 買い戻す
・月仰ぎ銀河鉄道 切符買う
・もう寝ます 頼んでいない朝が来た
・朝陽浴び歩いてみるか雲の上
・百万歩 歩き疲れて泥になる
・泥沼に蓮の花咲き乗ってみる
・歩き旅 人生回顧 垢すり場 
・巨大岩 垢の塊 地に埋める





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現代川柳  22ー④

2023年08月13日 | 頑爺のMy 川柳
現代川柳 22ー④
                     
4/27  互選 「美術館」
・美術展 おすまし顔の絵と対峙
・美術展 感想逆の夫婦連れ
・描けそうだよく見りゃなんとピカソの絵
・オーマイガー ムンクの叫びウクライナ
・なぜ高いこの絵の価値がわからない
・モナリザをルーブルで見た微笑んだ
・絵に迷うメトロポリタンの迷路
・描いた絵も 逆さに見ればアートだな

席題 「魚」
・怖い顔したアンコウはなぜ旨い
・そう言えばサンマしばらく食べてない
・鯛とサンマが同じ値段とはまさか
・回る寿司ネタは魚かなんだろう
・なれの果てニシン御殿の廃屋よ
・いつの間に画像になった水槽よ
・配色を熱帯魚から教えられ
・魚へん謎と書いたら空柿魚

「自由吟」
・キッチンを磨き抑えている怒り
・諦めと折り合いつけて昼の月
・花咲か爺になって最後は灰を蒔く
・詳しくはウエブを見てとはチンドン屋
・コンサート 花粉ハクション止まらない
・時は流れ今じゃ倉建つ小金持ち
・不合格だったからこそ バネが効く
・願いごと多すぎたかな 流れ星
・幽玄の朧月夜か旅がらす
・急行もいいが鈍行に乗っていく
・句ができたけれどノートもペンもない
・麗しい藤の香りを蜂と嗅ぐ
・夜手紙 朝に見直し全てボツ
・薔薇の棘 密かに誰か待っている
・過去の星輝き尽きて夜が明ける
・春風に過去の輝き吹き飛ばす
・全て種 太陽に背を向けた過去
・陽を仰ぐ土・種・水もちゃんとある
・悔いはなし生まれた時も丸裸
・天国は感謝 幸せここにあり

エアー吟行 (伊豆熱海箱根温泉パンフから)
・温泉に心の垢を捨ててくる
・露天風呂酒盆ゆらり酔い気分
・スッピンの湯上り美人色気まく
・混浴は男性客が静かなり
・温泉に浸かり心の棘を抜く
・湯上りにカツラ横向き騒いでる





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現代川柳 事始め

2023年08月11日 | 頑爺のMy 川柳
現代川柳 事始め 22ー③

縁あって現代川柳の第一人者の師匠にお願いして入門させてもらう。
これはその第一回の学びと句会 皆さんに交じり末席で課題に挑む。
以下はその学びや句会で作句した自作作品を順次そのまま記録していく。



*3月9日
互選「春の酒」
・盃をあげて喜寿だよ春の酒
・春の酒歌い踊って雲の上

席題「ので始まる句」
・野ブドウを口にほおばりお化け顔
・乗ってけと言われ謝る歩き旅
・野の花に憩い癒されつつ逃げる
・乗り鉄が撮り鉄叱る線路際
・飲兵衛が桜の下で泣き上戸
・ノックさん今の大阪どうでっか

*3月23日
課題「ピノキオ」    
・嘘つけばピノキオみたい象の鼻
・ピノキオは星に願いを流れ星
・ピノキオはネコとキツネとフラダンス 
・シメシメとピノキオ騙すネット詐欺
・ピノキオは何を食べるか食い倒れ
・人間になったピノキオ玉手箱
・赤提灯大法螺吹いてピノキオだ

席題「印象吟」(安野光雅展チラシから)
・寝たふりをクマはとっくにお見通し
・猫の背にネズミ遊びて悩ましき
・春が来た野山に里にクシャミ飛ぶ

宿題「外」
・冬が過ぎ外を伺うムジナかな
・外見れば朝だ寝坊だチンドン屋
・外の顔 家の顔とは違います
・蓑虫は外へ出ようか春の風
・外見は「女ですわ」と喉ぼとけ
・外は晴れ家は嵐のど真ん中
・外食は野菜サラダを付けている

「自由句」
・ウクライナ元はソ連だオレの国
・プーチンとレーニン魂が手を結ぶ
・プーチンは上げた拳で鳩殺す
・夜が明けた花粉も連れて春が来た
・梅の花 次は桜とハイタッチ
・明日があるでもひょっとして無いのかも
・希望持つ地球船からガスが漏れ
・石投げて広がる波紋追いかける
・日帰りの天国地獄ツアーです
・ほろ酔いに銀河鉄道 雲の上
・濁酒にズシン大砲ぶち込まれ 
                   
 



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川柳風五七五句集(10)(11)&史句

2023年08月05日 | 頑爺のMy 川柳
8月4日(金)  27/36℃ 
川柳風五七五句集(10)
頑爺の自由律  川柳風五七五句集
頑爺2016〜

(64)
・予定より 早く帰るな大慌て
・今年また振り回されて年が暮れ
・青春は心の若さだけでない
・ローバ(老婆)は一日にしてならず
・朝映画 ジジババばかりしんみりと
・暖冬を脱いだ風呂場の肌で知る
・サザエさんいつの間にやらフネさんに
・柿食えば種のみ込んで大慌て
・柿の種 巡り巡ってやっと出る
・冬が過ぎハナカミ王子 早や花粉



蛾か蝶か大きく初めて見るが、調べるとオオミズアオでチョウ目・ヤママユガ科に分類されるとか 

(65)
・街頭の テッシュ配りにリクエスト
・ウオーキング夜空の星がウインクす
・古本屋 最近ジジババ花盛り
・紅葉狩り一期一会の至福どき
・ザクザクと 足元騒ぐ冬の森
・古希過ぎも昔の背広捨てられず
・ボクサー犬硝子越しならおちょくれる
・山歩き自然に還る準備だと
・北風に強風吹きて木は全裸
・落葉は ラストダンスと舞い踊る




(66)
・正月はリズム狂いて胃が迷う
・箱根路 は娘母校を応援す
・ヤンチャっこ 三つ指ついて挨拶す
・豆台風 ひと暴れしてすぐ去りぬ
・老体は 風邪もうつらぬ雑菌で
・半世紀 昔のことは記憶あり
・また忘れ 思い出すのも億劫に
・大寒に便座温かもう少し
・ストレスとストレッチとが行き交じる
・体重計 冬場は脂肪大切と


(67)
・反比例 脳のシワと顔のシワ
・腹八分 四食にして調整し
・また二人祭が過ぎて静かなり
・足るを知るおみくじありて振り返る
・鏡餅 使えるかもね来年も
・ストレスに温い言葉がよく効くと
・気にするな気にしなくとも老いは来る
・ありがとう この一言が良い薬
・諦めは心休ます薬なり
・豆が好きマメに暮らして長生きし



(68)
・出会い道 別れは運命 禅寺に
・食べ放題シニア割引納得す
・万歩計 大台前に駆けて足す
・そこで咲く それだけでいい爺桜
・母と娘の料理が並ぶ大晦日
・舌鼓(したづつみ) 娘手酌の至福時
・雨の森 枝に寄り添う二羽の鳥
・うるさいが 居ないと寂しい秋の空
・話し合い キミ裁判官 オレ被告




(69)
・同窓会お前いくつと真面目顔
・先ず一歩踏み出し転ぶ歩き旅
・急な雨もらったチラシ傘替わり
・草笛を吹きつ歌いつ  つなぐ夢
・間が悪い苦手な人と鉢合わせ
・まあいいさ何とかなるさケセラセラ
・ただいまと言ってみたとてこだまなし
・タヌキ腹見ては食事も八分目
・ささやかな祝い酒盛り虎になり
・猿山のボスの仕草に威厳あり





(70)
・メールにてポスト不要の手紙かな
・ラヴレター青春の門 赤ポスト
・バースデーカードで歳を知らされる
・秋空を見上げながらも腰伸ばす
・聞こえない笑顔で頷き全て丸
・いけずな人  虫が好かんとそっぽ向く
・マツタケの匂いだけとは殺生な
・うぬぼれて老いぼれが詠む川やなぎ




川柳風五七五句集(11)
頑爺の自由律  川柳風五七五句集
頑爺2017〜
(71)
・相合傘濡れてる方が惚れている
・しっかりと本音を込める五七五
・胃カメラを鼻から入れて診る世なり
・年寄りの昔話に参加する
・アドバイス聞いたふりして我が道を
・居酒屋で椅子から滑る酔い心地
・夏が来た肌もろ出しに目が泳ぐ
・見たくないだがしっかりと横目なり
・大阪のオバちゃん笑い歯がピカリ
・虎ファンは負けて悔しく虎刈りに




(72)
・寒かろうサボテン鉢を家に入れ
・山ガールよく見りゃみんな昔姫
・空気読め慌て喋ると黙ってて
・反り合わぬ二人で歩く無言花
・健診で若いと言われ部分的
・加齢です診て言う医者のハゲ頭
・森の中クシャミ一発 花粉です
・おはようさん花木に先ずは挨拶し
・その昔 人寄せパンダ今いずこ
・人気者上がり下がりの滑り台
・薬箱 勘定すれど数合わぬ






(73)
(74)
・冬寒さ 髪と財布が身に染みる
・鈍感と敏感並び伴人生
・エコとエゴ 濁点違い分かる人
・名刺入れ名刺なくなり今財布
・鬼は外 時々ならば来てもいい
・福は内 いつまで待てば来るのやら
・恵方巻かぶりつきなどはしたない
・物忘れ 共に忘れて照れ笑い
・食足りてなぜか飢餓感不満ごと
・ストレスは お二人様の摩擦熱



(75)
・老人が 老子(ろうし)本読み老い学ぶ
・頑張りと我慢すること邪魔なもの
・グータラのミノムシ亭主オレのこと
・老爺が古パソコンで施設みる
・鏡見る 髪(かみ)眺むれば冬木立
・グータラは寝ていていい日早起きす
・山の墓地歩きながらも親近感
・遺言の 下書きどこへ行ったやら
・昔ごと なぜか鮮明思い出す
・頭来て 強気語気荒れ後しょぼん



(76)
・ジジとババ 気配で暮らす家の中
・分かるはず 以心伝心通じない
・小遣いを値上げしてくれボケる前
・お互いに耐えた夫婦の忍の先
・ボケ防止 恋せよ愛せよ相手なし
・金欠病どんな薬が効くのやら
・寒戻り首ひっこっめて達磨さん
・面の皮 よくシワほどに厚くなり
・グチ一つ丸めて腹へ流し込む
・引き出しは想い出つまる不用品
・リタイア後 夢も希望も尻つぼみ
・羨まし シングルシニア リードなし
・夜目覚め 昼寝の分を起きておく



(77)
・やっとくよ 返事したけどやめとくよ
・飲む薬ボケたらこれはどうなるの
・道聞かれ 教えたとこは隣町
・老人に道聞くことを戒める
・退屈だ これほど福な言葉なし
・タイガースオレが見るときいつも負け
・忘れもの日々忘れてもまた忘れ
・週刊誌 たまに事実も書くんだな
・菜を買えば 店に忘れて萎れ菜に
・事によりボケとトボケを使い分け



(78)
・やってきたパジャマ乱れる熱帯夜
・老いの耳 優しき言葉待っている
・水溜り青空写し夏近し
・不器用で空気読まずに我を通す
・偶然は一期一会の山歩き
・誉められて男コケンに薄毛生え
・レジ長し 笑顔美人に爺の列
・お互いに耐え諦めて道続く
・図書館は イビキ競演 爺の群れ
・夕涼み 縁台うちわへぼ将棋
・近くなる トイレに目ボケ天国も
・閉塞の余りの果ては笑うのみ
・辞書引けば安全の次ぎ暗然と



(79)
・日本語が 外人力士みな上手
・ファッションショー過保護犬らのお通りだ
・犬猫を飼いたいけれど歳制限
・にらめっこ 鏡とすればすぐ笑う
・人の字の支えられ側 頭が高い
・老い姿 夕陽の先の影法師
・どっこいしょ指摘されてよっこらしょ
・血圧計 深呼吸して再検査
・本音言い 次から誰も誘われず
・あの時に戻りたい日に橋がない




(80)
・へそ曲がり 鮭よお前はハナ曲がり
・レトルトとインスタントに口が肥え
・凝り性はヒューズ飛ぶまで止まらない
・飛び立てど羽根がない事忘れてた
・昼行燈 今日はそんな気分なり
・踏み違い ヒア汗ですみ 老いを知る
・菜園は声(肥)よく掛けてよく育つ 
・難しい漢字読めないスマホ見る
・「無」になれと言われそのまま夢の中
・猿回しいざ本番に機嫌とる
・距離を取り影を踏まずに生きている
・根性の悪い人いて世は楽し
・今いずこ紅白あの人でてなんだ





(81)
・今一度ピンピンコロリで頼んます
・酒飲めばいつのまにやら雲の上
・赤ちゃんはお乳をつかみごくごくと
・新年の誓いの札はいまいずこ
・しっかりとしてるつもりが道迷い
・しがらみを捨てた後から糸ほぐれ
・呆け薬老い楽の恋効くという
・老いらくの生きがい日記白いまま
・持ち物に落とし忘れぬ紐付ける
・処方箋貰ったとたん胃が治る



*上記の写真は先日シニア自然大学校の仲間の皆さんと歩いた神戸森林植物園から


頑爺2018〜 さようなら
<人生史句 73 から>
(82)
・人生史懺悔なれど夜明け星
・紺碧のハワイの空に蜃気楼
・娘とのバージンロード夢と消え
・子供らの幸せ祈る大銀河
・巣立ち跡それぞれの部屋向日葵に
・箕面山 子連れ再婚大噴火
・子らに罪全くなくて親のエゴ
・鬱が何故 禁治産者になるのかな
・なぜ急に束縛制約  紐だらけ
・生きがいを無くし彷徨う迷い道
・ただいまと帰る家あるされど霧

(83)
・羽根もがれ飛びもできずに籠の中
・なぜになぜそこまでするか人の道
・丸裸それでも夢は捨てないぞ
・ホームレスその自由さが羨まし
・家族いて無視されること針ムシロ
・この子らも続けとばかり蚊帳の外
・砂の上 人も羨む家に住み
・居場所なく畳4枚全てなり
・絶望の生きる屍  線路道
・空見上げ 彷徨え迷えど生きる道

(84)
・夢希望それだけ自分の自由あり
・なぜなのか分からぬままの秋の空
・離れ行く移り心に春霞
・自炊飯  時に涙の塩交じり
・憧れは手作り食の家庭飯
・温かい手のぬくもりを夢見つつ
・籠の鳥 紐付けられて山歩き
・残された人生僅か日々宝
・人間の尊厳一つ自由なり
・尽くし終えなすべきを終え悔いはなし

(85)
・ただ一途 君以外にはよそ見せず
・不器用で賭け事遊び何もせず
・笑い消え灯ともしび細り暗闇に
・邪魔者は争いを避け消えるのみ
・ホームレス覚悟の人生孤島かな
・天空の砂上の楼閣  露と消え
・決断は涙こらえて星雫
・幸せな想い出のみを選別す
・ありがとう君の幸せ祈りつつ
・走馬灯 想い出 抱きつ さようなら
・紐ほどき扉を開けて空へ飛ぶ

 Your happiness
 
                      6. Nov. 2018


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川柳風五七五句集(8)(9)

2023年08月02日 | 頑爺のMy 川柳
8月1日  (火)   27/36℃   
川柳風五七五句集(8)

頑爺の自由律  川柳風五七五句集
頑爺2014〜
(58)
・幸せは雨音聴きつつ布団中
・夢を追い 追い付かなくて諦めた
・どうしても惚(ぼ)け徘徊はやめてくれ
・頼みますピンコロ地蔵 大流行り
・カラスからゴミ分別を見破られ
・映画見る涙腺違う二人なり
・なぜなのかオレが喋ると座が開け
・シニアです死にやじゃないと念押され
・物忘れいつものこととまた忘れ
・ヘソクリはどこ隠したか取られたか


千里南公園のパークカフェから

(59)
・雪景色 どう描いたら白一色
・木枯らしを蹴散らし歩くウオーキング
・診てもらう どの科もみんな加齢です
・加齢だとカレイもヒラメもあるものか
・それよりもハゲに効く薬ありますよ
・オバタリアン試食のあとでお茶ないの
・ばあさんや迷子になったよ爺さんが
・眠れない静かな寝息いまイビキ
・オレの顔 有効期限が切れたよう
・蚊がくれば首を傾(かし)げる皴の谷

(60)
・あのスター昔トキメキ今ドッキリ
・窓磨きやっと終われば雨が打つ
・電気代 節約しすぎ薬代
・赤鬼の居ぬ間に息抜く青鬼か
・健康で旨い酒飲みありがたや
・変わり事 オレは急には変われない
・目に保護をジジババ歩く露天風呂
・秋深し 本読み眠る日和かな
・庭いじり秋の移ろい肌で知る
・街へでる 疲れて帰る家一番


(61)
・快晴にその気で出たら暴風雨
・枝豆を口に投げこみノドつまる
・カラオケの持ち歌カビが生えていた
・思い切り絶唱歌でノドが枯れ
・バトルごと全戦全敗歯が立たず
・雑踏で「社長」の声に皆が向く
・寒い夜は布団の中に幸せが
・朝陽浴び庭の花咲く話咲く
・トボケてた ボケてたのとは違うから
・突風に紅葉ふぶきの夢芝居

(62)
・映画見るシルバー割引痛痒し
・店ビデオ映っていたのは哀れ爺
・あちこちで尻叩かれて年の暮
・散髪屋 髪は無くても代同じ
・濡れ落ち葉 早く乾かし飛び上がれ
・孫ら来て遊ぶポケモン爺ノケモン
・故郷を描きつ涙こぼれ落ち
・ハゲたわね 腹立ち聞けば家の壁
・鼻毛抜く 人目しのんでハンドパワー
・短足は胴の長さでカバーする
・短足にズボンの裾を長くされ
・影薄く吸い取られそう掃除機に
・山歩きストレス吐き出し深呼吸
・山紅葉 炎の如く森覆う
・妖精に振り回されて日が暮れる
・意気込みも熱気当てられ腰砕け


(63)
・森の中 見れば周りは猿の群れ
・木洩れ日を浴びて谷間の至福時
・小春日にサルたち昼寝 箕面山
・山道は枯葉積もりて黄金(こがね)道
・もの言えば 唇寒し長話し
・爪楊枝 これも老化か歯の隙間
・メール打ち道の真ん中留まるな
・遠近乱 加齢で進む 老いメガネ
・鏡見る 数えられないシミとシワ
・小春日に窓辺で居眠り天国だ




川柳風五七五句集(9)
頑爺の自由律  川柳風五七五句集
頑爺2015〜

(64)
・予定より 早く帰るな大慌て
・今年また振り回されて年が暮れ
・青春は心の若さだけでない
・ローバ(老婆)は一日にしてならず
・朝映画 ジジババばかりしんみりと
・暖冬を脱いだ風呂場の肌で知る
・サザエさんいつの間にやらフネさんに
・柿食えば種のみ込んで大慌て
・柿の種 巡り巡ってやっと出る
・冬が過ぎハナカミ王子 早や花粉


(65)
・街頭の テッシュ配りにリクエスト
・ウオーキング夜空の星がウインクす
・古本屋 最近ジジババ花盛り
・紅葉狩り一期一会の至福どき
・ザクザクと 足元騒ぐ冬の森
・古希過ぎも昔の背広捨てられず
・ボクサー犬硝子越しならおちょくれる
・山歩き自然に還る準備だと
・北風に強風吹きて木は全裸
・落葉は ラストダンスと舞い踊る

(66)
・正月はリズム狂いて胃が迷う
・箱根路 は娘母校を応援す
・ヤンチャっこ 三つ指ついて挨拶す
・豆台風 ひと暴れしてすぐ去りぬ
・老体は 風邪もうつらぬ雑菌で
・半世紀 昔のことは記憶あり
・また忘れ 思い出すのも億劫に
・大寒に便座温かもう少し
・ストレスとストレッチとが行き交じる
・体重計 冬場は脂肪大切と


(67)
・反比例 脳のシワと顔のシワ
・腹八分 四食にして調整し
・また二人祭が過ぎて静かなり
・足るを知るおみくじありて振り返る
・鏡餅 使えるかもね来年も
・ストレスに温い言葉がよく効くと
・気にするな気にしなくとも老いは来る
・ありがとう この一言が良い薬
・諦めは心休ます薬なり
・豆が好きマメに暮らして長生きし

(68)
・出会い道 別れは運命 禅寺に
・食べ放題シニア割引納得す
・万歩計 大台前に駆けて足す
・そこで咲く それだけでいい爺桜
・母と娘の料理が並ぶ大晦日
・舌鼓(したづつみ) 娘手酌の至福時
・雨の森 枝に寄り添う二羽の鳥
・うるさいが 居ないと寂しい秋の空
・話し合い キミ裁判官 オレ被告



(69)
・同窓会お前いくつと真面目顔
・先ず一歩踏み出し転ぶ歩き旅
・急な雨もらったチラシ傘替わり
・草笛を吹きつ歌いつ  つなぐ夢
・間が悪い苦手な人と鉢合わせ
・まあいいさ何とかなるさケセラセラ
・ただいまと言ってみたとてこだまなし
・タヌキ腹見ては食事も八分目
・ささやかな祝い酒盛り虎になり
・猿山のボスの仕草に威厳あり

(70)
・メールにてポスト不要の手紙かな
・ラヴレター青春の門 赤ポスト
・バースデーカードで歳を知らされる
・秋空を見上げながらも腰伸ばす
・聞こえない笑顔で頷き全て丸
・いけずな人  虫が好かんとそっぽ向く
・マツタケの匂いだけとは殺生な
・うぬぼれて老いぼれが詠む川やなぎ



*写真は全て千里南公園の散歩道から


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川柳風五七五句集(6)(7)

2023年07月31日 | 頑爺のMy 川柳
7月30日(日) 26/36℃ 
川柳風五七五句集(6)
頑爺の自由律 川柳風五七五句集(6)
頑爺2013〜
・希望持ち 描いた夢は今も夢
・これ以上イジメるのならボケてやる
・足腰を鍛えてボケりゃ徘徊す
・家居れば うっとうしいと山歩き
・人の文字 支え合うのと違うのか
・免返し 買い物両手に人力車
・期限切れ でも安ければガマンする
・健康誌 読んで気にするその場だけ
・TV消し することなくてもう寝るか
・呆けたなら 奇人変人治るかも



・ジャンボくじ 1枚買って夢を追う
・貯めたとて あの世へ行けば国のもの
・家の中言わざる聞かざるそれ一番
・サユリスト同じ歳とて老いを知る
・街歩きトイレ近くて西東
・山帰りシルバー券にてバスに乗る
・あの場所も漢字も忘れ五七五
・空気読め 読んだつもりが読み違い
・求職欄 眺め次の世夢を見る
・高血圧 山を歩けば正常値



・躓(つまづ)きは 家で多い山でなし
・時世の句 書いては消してまだ早い
・お~いお茶 呼べば出てくる夢をみた
・鬱(うつ)な雨 君の瞳に雨宿り
・レシピ見て 作った料理なぜ不味い
・ケイタイの進歩について行く気なし
・天国の 日帰りツアーないものか
・老い楽の恋と思えば不整脈
・掌(てのひら)に 転がされつつ籠の鳥
・どうせなら美しく咲くボケの花



・新聞をゆっくり読める一人朝
・段取りを自ら崩す自由の日
・夜更かしもすぐ眠くなりいつもごと
・冬脂肪もうしばらくは居座ると
・あの名前 思い出すのに三日間
・頼まれてメモったつもり書き忘れ
・大笑い腹を抱えて咳込んで
・磨けども珈琲紅茶お歯黒に
・大笑い つられ笑いに憂さも飛ぶ
・冬布団 蹴飛ばし何処へ行ったやら



・教室は画家の気分で筆をもつ
・妖艶な放漫裸婦は肥満気味
・念の為 捨てる本見てまた戻す
・不都合は 聞いて聞かないボケの真似
・戸惑いてシニア割引行使せず
・心地よい便座温か長居する
・映画見て涙流すはいつもオレ
・黄昏に出会う女性はみな綺麗
・芋爺も太陽浴びて干し芋に
・週刊誌 見出しにつられ立ち読みす



・ヘソクリは 金利もつかず虫がつく
・地下街の人込みに入りゴミになる
・図書館は種類の違うイビキあり
・公園の老人仕草よく似てる
・老い年に段差危ない格差より
・過去話し 都合に寄りて編集す
・美肌の湯 千と千尋の湯の模様
・手を繋(つな)ぐ老夫婦居て介護だと
・食べ放題 元がとれぬと行くのやめ
・白寿にて老後の為と蓄える




川柳風五七五句集(7)
頑爺の自由律 川柳風五七五句集
頑爺2014〜
(51)
・あの世には 親戚縁者多くなり
・自分史は粉飾だらけ誰も見ず
・煩悩が いったりきたりほどの酒
・古亭主 古女房と人に言い
・口福(幸福)と言う言葉知り歯を磨く
・節約をしすぎ遺産は税と消え
・ラジオから讃美歌流れ母想う
・この皺は母にそっくり鏡ごし
・風呂癒し心の疲れ洗いだす
・浮かんだ句 メモする間にもう忘れ



(52)
・思いやりオレにも欲しい予算分け
・餃子食べ 旨い満足あと気遣い
・大掃除 捨てる本見て夜が更ける
・忘れてた 今何していたかもう忘れ
・我が髪は冬の彼方となりにけり
・やり出した本の整理が終わらない
・好々爺 日向ぼっこで年が暮れ
・菜の花の黄色の春に夢があり
・山の中 猫一匹に後ずさり
・春嵐 のち冬嵐とはこれいかに



(53)
・初夏のどかキジも鳴かずば撮られまい
・好きな冬過ぎて花粉の季節なり
・口笛を早やウグイスと似せて吹く
・春風に 髪数本が抜けていく
・突然に森が騒いで鹿駆ける
・大クシャミ 森を飛び立つ鳥の群れ
・キラキラと山から望む春の海
・山歩き挨拶交わす山の道
・早春に香り千里と梅の花
・鬼は外 福は炬燵(こたつ)で丸くなる



(54)
・コマーシャル 昼夜流して利益あり
・七人の爺が集いてG―セブン
・マニュアルで話す店員ロボットか
・難民を過疎地受け入れ農育て
・原発を無くし水車で町おこし
・葉野菜も工場電球下育ち
・スマホ手に 何を探すか子供達
・スーパーの野菜売り場は旬不明
・少子化の対策一つ大停電
・庭を掃く箒にちょっと乗ってみる



(55)
・裸だが品位を保つ大相撲
・貧富の差 風呂に入れば皆同じ
・自転車も車がついて凶器なり
・缶コーヒー曳き立てブランド選び買う
・ピンキリの大学出ても学士さま
・健康法 信じたものの違ってた
・不景気か 賽銭箱に札がない
・政治とはキツネとタヌキの化かし合い
・参院選 新党次々混ぜご飯
・マニフェスト 鼻紙にもならぬ不用品



(56)
・腹の立つ政治評論 無責任
・暴れ雨 梅雨の風情をぶち壊す
・生ワサビ 呆けの頭に効きそうだ
・噂立て したり顔するリポーター
・聖戦は神と神とのぶつかりか
・両国はいつしか万国大相撲
・春嵐 散りし残葉はどこへ行く
・今日も又 バカ芸人の裸見る
・抽象画 さすが天才幼児の絵
・作品展 誉め誉められて和気あいあい
・絵画展 裸婦画の前は人気なり
・犯人は俳優配置でまるわかり
・玉の輿 別れて見ればゲス極み
・見た後でくだらんTV 時返せ
・想い出は心に留め物捨てる
・夜は明ける それを信じて目を閉じる
・マイナンバー人間様も棚卸



(57)
・もう少し緩めて欲しい鵜飼い糸
・自由とは束縛の中 発見す
・ヘタ絵でもいつか化けるかピカソ絵に
・若いです年輪顔に現れず
・宝くじ当選券を破る夢
・よく見れば釣った魚は鯰(なまず)かな
・濡れ落ち葉 乾かす間待ってくれ
・幸せだ 無理して言うと辛くなる
・不器用で ゴミ分別も不作法で
・就活は旨そうだからそれをくれ
・絵を描けば 性格丸出し いと可笑し
・グータラは性格でなし直るとか
・オバタリアン蝉より賑やか夏の森

*写真は全て神戸市立森林植物園内の散策路から 自然学校の仲間の皆さんと共に






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