読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

関西旅行:その26:道頓堀

2009年09月30日 18時50分18秒 | ■旅する
法善寺横町から、歩いて道頓堀へ。いやー、ド派手です!写真のごとく、コテコテの飾りモンがあちこちにありました。もうすっかりくたびれてしまった私達ちは、ふらりふらりと、ごちゃごちゃとした人並みをさまよい歩きました。あーっ若かったらなぁー・・・。初老の二人は、遊ぶのもほどほどにしないといけないなぁー、と二人でぼやきつつ、事前に調べた施設を探して歩いたのですが、つぶれてましたぁ。がっかり。ほんとに大阪らし . . . 本文を読む
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晩菊

2009年09月29日 18時33分30秒 | ■聴く
林芙美子著、横浜カセット文庫発行 本作品は昭和23年に発表され、女流文学者賞を受賞したとのことです。かつて、美貌の売れっ子芸者であった主人公のきんは、50代半ばになりながら、美しさをかろうじて保持している。戦争も巧みに乗り越え、今では、口のきけない若い女中との二人暮らしで、それほど金に苦労のない生活を送っていた。そこへ、かつて情を通じた年下の男が訪ねてくる。物語は、そこから始まります。男を迎えるに . . . 本文を読む
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関西旅行:その25:上方浮世絵美術館

2009年09月28日 18時53分47秒 | ■旅する
法善寺横町の水掛不動尊のすぐ近くに、上方浮世絵美術館があります。ここも、周遊パスで割引になる施設でした。あまり大きくなく、それ程、期待していなかったのですが、結構、見甲斐がありました。というのも、浮世絵といえば江戸のもの、と思っていたら、上方で作られたものも結構あるそうで、展示してあったものは、当然本物で、従来、鑑賞していたものと少し趣が違っていたのでした。 展示品の数は決して多くはありませんが、 . . . 本文を読む
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シルクロードを行く

2009年09月27日 08時38分36秒 | ■読む
南里空海著、世界文化社刊 「シルクロード」という言葉は、様々なメディアに登場しているので、知らない日本人はあまりいないことと思います。私の世代は、NHKの「シルクロード」という番組で印象深く記憶しています。音楽は喜多郎さん、ナレーションは石坂浩二さんでした。乾ききった砂漠や峻険な山々を越えて、長大な距離隔てた西と東の文明をつなぐ「絹の道」を辿る旅は、大いに旅情を刺激しました。また、砂漠地帯のオアシ . . . 本文を読む
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関西旅行:その24:法善寺横町

2009年09月26日 08時09分16秒 | ■旅する
「包丁一本 サラシに巻いて 旅に出るのも・・・」 もう随分昔、おそらく半世紀近く前に、テレビから流れていた歌が非常に印象的でした。「月の法善寺横町」という歌です。そんなに遠い昔の歌を覚えているのですから、その歌には、余程のインパクトがあったのだと思います。 ---------------------------------------------------- URL => http://www. . . . 本文を読む
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ブラック・ダリア/DVD

2009年09月25日 06時38分27秒 | ■見る
ジェイムズ・エルロイの4部作のうちの一つを原作にした映画です。原作の4作は、いずれも読むに難渋しましたが、いずれも優れた作品だと思いました。それで、「LAコンフィデンシャル」はビデオで見ましたが、本作品は比較的新しい作品だから映画館で見たかったのですが、妻の好みではなかったので、DVDで見ることになりました。 見終わっての感想は、配役が原作のイメージと、かなり異なっていることでした。主演の男優二人 . . . 本文を読む
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関西旅行:その23:通天閣

2009年09月24日 19時09分34秒 | ■旅する
食事の後は通天閣です。下のURLによれば、現在の通天閣は2代目で私より2歳年下だそうです。通天閣の入場にさほど人が並んでいなかったのですが、横の建物から、エレベーターで上がると、周りの建物の3階位(?)の高さにある展望広場のようなフロアーに着きました。 --------------------------------------------- URL => http://ja.wikipedia. . . . 本文を読む
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日本のたくみ

2009年09月23日 07時43分43秒 | ■読む
白洲正子著、新潮文庫刊 陶器が好きであったので、北大路魯山人の著作や伝記、民芸運動の本を読んでいるうちに、白洲正子さんの名前が何度か出てきました。また吉田茂さんの片腕となり戦後の日本の代表となって活躍した、夫君の白洲次郎さんの名前も知りました。そうした、長年の知識で、白洲正子さんに興味を持ち、後に、伝記を読みました。 下のURLにあるように、白洲正子は華族の家に生まれ、祖父に非常に愛され、すくすく . . . 本文を読む
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火天の城:映画

2009年09月22日 19時09分10秒 | ■見る
久し振りに不出来な映画を見てしまいました。とにかく脚本が酷過ぎました。原作は、最近直木賞を受賞した山本兼一さんの作品です。私のブログでは、2008/10/01で紹介していますが、力作です。しかし、この映画では、本当に粗筋を生かしただけで、内容は底の浅い人間ドラマに仕立てられています。がっかりしました。また、主役級の方々の演技は立派でしたが、若い役者の目を覆いたくなるような演技や、準主役旧の方々にも . . . 本文を読む
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関西旅行:その22:新世界昼食

2009年09月21日 07時11分03秒 | ■旅する
疲れてお腹が空くとイライラするのは私だけでしょうか?大概そうだと思うのですが・・・。是非とも名物の串カツを、と事前に調べた店を2、3見たらもう行列が・・・。仕方なく、通天閣に近い、空いているる店に入って、何はともあれ生中を・・・。  クハー! ウッ、ウマイ! 生きてて良かった! ジーン! 分かる人には分かると思います。一息ついたところで、お任せの串カツセットをいただきました。具材は、野菜、魚、肉な . . . 本文を読む
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海のシルクロード10:中国の門~海南島から広州~

2009年09月20日 05時48分34秒 | ■見る
シリーズ10作目で、いよいよ中国の入り口海南島に。この作品は1988年の取材だそうなので、凡そ20年前の中国です。この一帯では、取材当時、ジャンクという中国の船が輸送に盛んに使われていたそうです。面倒な許可がいらないので、盛んに使われていたとのこと。そして、この船は、唐の時代の鄭和(ていわ)がアフリカにまで達する大船団を率いていた頃から使用されていた様式の船だそうです。 海のシルクロードで、中国の . . . 本文を読む
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関西旅行:その21:新世界風景

2009年09月19日 07時40分19秒 | ■旅する
最も大阪らしい場所の一つに「新世界」は入っているようです。20年近く前に行ったことがありますが、仕事の途中で、慌ただしく「てっさ」を食べただけで、あまり記憶にありません。そこで、今回は、通天閣にも上るし、串カツも食べてやろうと、少し調べてから行きました。雑誌の紹介通り、ど派手なディスプレイのオンパレードで、「さすがに大阪だぁ」とうれしくなりました。そして、有名なビリケンがあちこちに。やはり、旅は、 . . . 本文を読む
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白鷺

2009年09月18日 05時40分28秒 | ■聴く
林芙美子著、横浜カセット文庫発行 元々、資質がありながら恵まれない境涯から、著作の「放浪記」の下敷きとなった苦難の道を歩み、一方ならぬ苦労を重ねた。そうして、機会を生かして作家として世に出た。 そんな林さんの3作目を聞きました。職人気質の父のために恵まれない育ちをしたが、生まれついての美貌によって、夜の巷で名を成して行くが、やがて落ちぶれて行く。死んだ妹の娘を引き取り育てたが、その娘が、自分と同じ . . . 本文を読む
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関西旅行:その20:大阪歴史博物館

2009年09月17日 19時47分10秒 | ■旅する
八岐大蛇の出し物を見終えて、早速、大阪歴史博物館に。入場すると、エレベーターで10階へ。そこから一階ずつ降りて行きます。こうした施設ではお約束の、古代から現代への時間軸に沿って様々な展示が。特徴的であったのは、発掘の体験のブースがあり、学芸員とおぼしき職員の方が小学生に手取り足取り、発掘のまねごとをしていたことでした。 --------------------------------------- . . . 本文を読む
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ロング・グッドバイ(THE WRONG GOODBYE)

2009年09月16日 19時36分53秒 | ■読む
矢作俊彦著、角川文庫刊 日本冒険小説協会の2004年の大賞を受賞した作品です。この賞と私の好みはかなり合っているので、本作も期待して読み始めました。文庫本で600ページ弱で、活字も小さめです。読み始めると、回りくどい、単調、などの印象で読み進めるのに難渋しました。タイトルからもわかるように、レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」をしたじきにしており、至る所に、凝った表現がちりばめられています。そ . . . 本文を読む
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