読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

カメラはライカ "金属魔境"へのご招待

2017年06月30日 17時58分44秒 | ■読む
田中長徳著、光文社文庫刊 田中さんの著作中「デジカメだからできるビジネス写真入門」を大分前に読み参考になりましたが、本書は筆写が愛するライカに関する記事を集めたものだそうです。本当に好きなんだと納得できる内容です。執筆の時点が長期に亘っているため、機種への評価がぶれていたり、観念的な持論が展開されていますが、最後の「中古カメラ店の快楽」を読めば、眉唾の話や贔屓の引き倒しとも思える主張が自然に感じら . . . 本文を読む
コメント

秘密/DVD

2017年06月29日 17時40分03秒 | ■見る
2016年公開の日本映画です。アニメが原作とのことで、込み入った背景を織り込んだ脚本を書くのは大変であったろうと思います。死亡した人の脳の記憶を読み出して犯罪捜査に役立てるという筋立てで、実現したとすれば大きな社会問題となることは必至ですが、そこはマンガ故の自由さで物語り世界ができあがっています。本作は映像の出来が素晴らしく、日本の映画では出色と言えるのではないでしょうか。その一方で、雑な演出が目 . . . 本文を読む
コメント

機龍警察 未亡旅団

2017年06月27日 18時19分46秒 | ■読む
月村了衛著、早川書房刊 シリーズ四作目の作品です。同シリーズ五作目の火宅(短編集)を先に読んでいたことが、本書で大きな役割を担う由起谷警部補の生い立ちをより深く理解する助けになりました。二作目と三作目は、外国人傭兵の暗く深い闇を描いていて読み進めるのに難渋しましたが、本書でも、主要な登場人物であるテロリストの少女の生い立ちが語られています。また、城木理事官の家族を巡る確執など、登場人物の多くの心の . . . 本文を読む
コメント

相浜亭

2017年06月26日 14時48分39秒 | ■味わう
館山の有名な食堂だそうで、値段以上の盛りの良い海鮮定食類を食べられます。行った時間が遅めだったので、人気メニューは完売していましたが、注文した海鮮丼に十分納得できました。今度行く時は、早めに入って、出来れば伊勢海老天丼を食したいと思います。 --------------------------------------------------------------- URL => http://w . . . 本文を読む
コメント

暴露の世紀

2017年06月23日 18時17分33秒 | ■読む
土屋大洋著、角川新書刊 昨年末に出版されたばかりの書籍で、アメリカ合衆国の大統領選挙の結果も盛り込みながら、現在のネット環境を巡る課題を示し、国家と民間、犯罪者と法執行機関、為政者と国民などの複雑な関係性を踏まえたあるべき方向と方策を述べています。整理された構成で、平易な文章と適切な事例紹介により、分かり易い内容です。非常に広範囲の知識と知見をお持ちで、その一部を適切に再構成して本書を執筆されてい . . . 本文を読む
コメント

日本カメラ博物館

2017年06月22日 09時09分58秒 | ■見る
余り興味を持っていなかったクラシックカメラですが、昔の写真とカメラ関係の書籍を読んでいる内に、興味が湧いてきたので、日本カメラ博物館を訪ねました。こじんまりとした1フロアながら、古今の代表的なカメラがぎっしりと収蔵され圧巻でした。黎明期の木製のボディカメラなど、書籍の写真で見たことがありましたが、こんな大きな物を持ち運んで撮影したのかと想像し、往事の苦労を想像しました。 また、代表的なカメラのいく . . . 本文を読む
コメント

定年後のリアル

2017年06月18日 17時42分14秒 | ■読む
勢古浩爾著、草思社文庫刊 瀬古さんの読んだ著作を調べたら、「まれにみるバカ」、「自分に酔う人酔わない人」、「わたしを認めよ!」、「日本を滅ぼす「自分バカ」」と、既に四冊を読んでいます。大分前から間を置いて。その都度共感を覚えていまいますが、結構マイナーな好みではないかと思いますが、著作を出版できていると言うことは、お仲間が少なからずいるのではないかと思います。 さて、本書は、著者が定年の少し前に自 . . . 本文を読む
コメント

ムアン・タイ・なべ

2017年06月13日 22時01分31秒 | ■味わう
神田古本街にほど近いこの店はタイスキの美味しいことで知られているとのこと。今回はランチを食しました。調理はタイ人と思しき中年女性二人でした。日本人向けにアレンジしてあるのでしょうが、大変美味しく頂きました。 ランチは1,000円前後で大変にリーズナブルで満足でした。姉妹店があり、こちらは中華料理の様なコース料理がメインのようです。 --------------------------------- . . . 本文を読む
コメント

五千円札の富士山には、なぞがいっぱい!

2017年06月12日 20時02分09秒 | ■読む
渡辺一夫著、アリス館刊 五千円札に描かれた富士山の元になった写真を調べる内に、紙幣の作り方や歴史にまで踏み込んで調べる過程を、児童向けに書いた書籍です。平明な文章で漢字にはルビが振ってあります。大変に練り上げられた構成と文章で、かなりの手間と労力が費やされているのではないでしょうか。そもそも昔の書籍は、教育的見地から原則的に漢字にすべてルビを振り、ひらがなさえ読めれば漢字の多い文章でも読むことがで . . . 本文を読む
コメント

スター・トレック BEYOND/DVD

2017年06月08日 18時58分20秒 | ■見る
2016年公開のアメリカのSF映画です。本作は俳優陣が新しくなって三作目ですが、一作目と二作目とは少し感じが違います。正統派のSFという感じです。下記URLの記述でその感想の理由がわかりました。今までは少し粘着いたストーリーであったように記憶していますが、本作はアクション満載で確かに一般受けするように作られて気がします。だから、SFファンとしては楽しくみられる反面、若干凡庸な出来であるようにも感じ . . . 本文を読む
コメント

図説ミケランジェロ

2017年06月05日 18時29分46秒 | ■読む
青木昭著、河出書房新社刊 ミケランジェロの代表作、ダビデ像、ピエタは美術の教科書にも登場し、ルネサンス期の代表的な芸術家として高名です。本書は豊富な写真により、作品を通してミケランジェロの一生を示しています。その生い立ちと芸術への道のり、メディチ家との関わりなど、ミケランジェロの一生を決する出会いと交わりを簡明に述べています。 40代の貴重な時期を、不運に見舞われたのは大きな損失であったろうと思い . . . 本文を読む
コメント

ミュータント・タートルズ/DVD

2017年06月04日 18時51分30秒 | ■見る
2014年公開のアメリカのSFアクション映画です。コミックを実写化する際の手法は様々でしょうが、本作では、主役の4匹のカメのCGと魅力的な個性が光っています。アクションシーンのCGも見事で楽しめる作品でした。 -------------------------------------- URL => http://eiga.com/movie/80468/ -------------------- . . . 本文を読む
コメント

コンビニ難民

2017年06月03日 15時31分19秒 | ■読む
竹本遼太著、中公新書ラクレ刊 様々なデータを駆使し分析を加え、コンビニの普及状況と分布の特徴、理由を時系列で示し、今も業務が多様化しつつありインフラとして欠かせないものとなっている状況を明らかにしてます。そして、高齢者の多くが身近なコンビニに依存していい一方で、少子高齢化の進展によって消費者が減少し立地が困難になりつつある。近い将来、最もコンビニを必要とする高齢者が困った状況に追い込まれるとしてい . . . 本文を読む
コメント

エクストラクション/DVD

2017年06月02日 19時04分18秒 | ■見る
2016年日本公開のアメリカ映画です。脚本が凡庸で演出もイマイチですが、映像と音楽が良かった。主人公役のケラン・ラッツが魅力的で、ヒロイン役のジーナ・カラーノのマッチョ振りにびっくりしました。 ----------------------------------------------------------------- URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/ . . . 本文を読む
コメント

レンズの知識と使い方

2017年06月01日 14時34分41秒 | ■読む
林一男著、玄光社刊 本書は昭和27年(1952年)8月に出版された書籍です。カメラのレンズを主に解説していますが、実に分かり易く、今まで分からなかったことが本書で理解出来ました。例えば、集合写真を撮る際に、ピントが合った地点から前よりも後ろの方が被写界深度が深い理由、そもそもピントが合った場所以外はぼけるはずなのに一定の被写界深度が生じるのは何故か、人間の視覚は緑の波長帯を他よりもより鋭敏に感受す . . . 本文を読む
コメント