読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

どこまでも アジアパー伝

2010年09月30日 18時52分28秒 | ■読む
鴨志田譲、西原理恵子共著、講談社文庫刊 シリーズ二作目を読みました。相変わらず、西原さんの超どぎつい絵と鴨志田さんの、沢木耕太郎さんを薬漬けにして、もっと純粋にした感じの文章が、シュールな世界を作り上げています。 一作目と異なり、本作は、鴨志田さんの素の姿が描かれているように思います。一作目と重なる部分がかなりありますが、今回は、インドでの非常にディープな日々が描かれており、なるほどなぁ、という感 . . . 本文を読む
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トランスフォーマー/DVD

2010年09月29日 19時45分36秒 | ■見る
まぁ、なんて下らない楽しい映画であったことか!でも、下記のURLによれば、スティーヴン・スピルバーグ制作総指揮とのことで、成る程、見せることの美味い作り方をしています。こうした映画は、ちょっとでも不真面目な演技やお粗末な特撮を見せると、見ている方が引いてしまいますが、徹頭徹尾、絵空事に徹すると、見ている方が、騙されたくて見ているので、楽しんでみられます。 --------------------- . . . 本文を読む
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中国、なんですかそれは?

2010年09月28日 18時53分42秒 | ■読む
小田空著、旅行人刊 小田さんの中国シリーズ2冊目です。実際には、前に読んだ「北京いかがですか?」の方が新しいのでした。下記のURLによれば、著作は9冊で、本作が最も新しいものです。 本作は中国シリーズ6冊中4冊目です。恐らく、シリーズの最初から読み進めると、より楽しめるのではないかと思います。つまり、あの手この手と趣向を凝らして行く様が味わえるのではないかと思うのです。 ------------- . . . 本文を読む
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20世紀少年/DVD

2010年09月27日 19時00分56秒 | ■見る
原作を読んでいませんが、下記URLによれば、映画版ではオリジナルの展開となっているそうです。アメリカの映画は俗だ、という評を聞いたことがありますが、下らない、あるいはあり得ないストーリーを大まじめに大人の俳優が演じていて、ある種の感動を覚えます。しかし、日本映画は、荒唐無稽なストーリーを、真っ正面から作った作品は少なかったのではないかと思います。どこか吹っ切れない感があるような・・・。 本作は、言 . . . 本文を読む
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崑崙遊撃隊

2010年09月26日 14時48分12秒 | ■読む
山田正紀著、角川春樹事務所刊 10代でSFに熱中していた頃は、星新一、小松左京、光瀬龍、そして筒井康隆といった人達の作品をむさぼるように読んでいました。しかし、高校を卒業してから、次第にSFから遠ざかるようになったので、1974年に、山田正規さんがデビューした時分には、殆どSFものを読んでいませんでした。しかし、山田さんの名前は知っており、何かしら作品を読んでいたかもしれません。 -------- . . . 本文を読む
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加賀毛針:手仕事 伝統の技と心/VHS

2010年09月25日 08時22分03秒 | ■見る
東京映像社制作 金沢の野村喜久美さんの驚異の手仕事の紹介です。私はつりを全く知らないので、毛針のことも知りませんでしたが、知人に何人か釣りを趣味とする人がおり、釣り竿を自分で作ったりしており、かなりの技量であったようです。また、ルアーフィッシングも見たことがありましたが、好きでないと出来ないなぁ、という感想でした。 今、開高健さんの「オーパ、オーパ!!」を読んでいますが、趣味の釣りには思い入れの要 . . . 本文を読む
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人間国宝と古陶-対峙する眼と手

2010年09月24日 20時49分00秒 | ■見る
茨城県陶芸美術館で11/21まで開催されている展覧会です。本展覧会は、現代の陶芸家がかつての焼き物の技術に学び、それを咀嚼しつつ新たな美を作り出していることを、新旧の作品を対比させて展示しており、大変に興味深く充実した内容です。 ---------------------------------------------------------------------------- URL => h . . . 本文を読む
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お江戸でござる

2010年09月23日 07時05分47秒 | ■読む
杉浦さんがどの様な人なのか、よく知りませんでした。NHKの番組「コメディーお江戸でござる」をたまに見ると、和服姿で解説をしていたので、どこぞの大学の先生ではないかと思っていたのに、下記のURLによれば、漫画家、江戸風俗研究家、エッセイスト、といくつもの顔を持っていたとのことです。 ------------------------------------------------- URL => ht . . . 本文を読む
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東京の職人:江戸木彫刻

2010年09月22日 19時12分11秒 | ■見る
神社などの軒下にある、見事な彫り物、家屋の欄間にある彫り物。そうしたものが、どのように作られるかが紹介されています。本作の江戸木彫刻師である大野勘三郎さんは、15歳で弟子入りし、30代後半で独立して以来、成田山、深川不動尊、湯島天神などのお堂を飾る彫刻を制作してきたとのことです。 製作工程は、原寸大で絵を描き、それを原料に転写した後、通して穴を開けた後は、少しずつ掘り下げながら、掘った場所に、再度 . . . 本文を読む
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100円ノート「超」メモ術

2010年09月21日 21時38分56秒 | ■読む
中公竹義(なかこうたけよし)著、東洋経済新報社刊 業務管理は、階層が上がる程大変になります。自分の仕事以外に、部下や所属部門、更に関係部署との調整など、実に多岐に亘る情報をコントロールしなければなりません。 そのためスケジュール管理とToDo管理が非常に大事で、この10年位は、かなり試行錯誤を重ねました。その結果、この三年間はB5版で独自のフォーマットを作成し、見開きの左側が一週間のスケジュール、 . . . 本文を読む
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昭和・メモリアル 与勇輝展

2010年09月20日 16時26分10秒 | ■見る
銀座松屋で開催中の展覧会に行きました。テーマを昭和とし、私が育った時代よりも幾分か以前の風俗を見事に人形にしていました。下記のURLによれば、与さんは昭和12年の生まれ。私よりもおよそ20年前の生まれです。したがって、子供達も和服を着ているものが多くありました。 人形の表情に独特の味わいがあります。会場で放映されていた制作風景を見ると、粘土で頭部分を作り、型に取った後、その型に接着剤を塗った布を貼 . . . 本文を読む
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遠野最後の桶職人:手仕事 伝統の技と心/VHS

2010年09月19日 19時23分22秒 | ■見る
東京映像社制作 遠野市の、手練の技で桶を作り続ける近江栄蔵さんの手仕事の紹介です。おけ職人の技を映像で見たことがありますが、この作品で、積み重ねた原木を輪切りにすることから紹介されており、実に驚きました。年輪に沿って、大まかに桶の材料を断ち割っていくのですが、本当に大まかなのです。それが、次第に正確な構成要素になっていく様は、実に魔術のようです。定規といえば、木の板を幾分削った、実に簡単なもので寸 . . . 本文を読む
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ハンバーガーの世紀

2010年09月18日 16時00分22秒 | ■読む
ジョン・オザースキー著、河出書房新社刊 訳者のあとがきによれば、本書は、「アメリカを代表する人物や事物をとりあげて考察する Icons of America というシリーズの一冊として2008年に刊行された。」そうです。 初めに、ハンバーガーの起源を、ごく形だけ紹介しています。これは、起源が定かでなく諸説があるため、著者が、詳述する価値を見出していないためと思われます。次に、現在のハンバーガー販売 . . . 本文を読む
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あぶ凧:手仕事 伝統の技と心/VHS

2010年09月17日 19時59分40秒 | ■見る
東京映像社制作 神奈川県の三川由利五郎さんの手仕事の紹介です。元々は、別な仕事をしていたが、縁あって、技術の伝承が途絶えた「あぶ凧」を独力で再現したそうです。ある時、思い切って凧作りに転向したが、再現に三年を要したそうで、非常に苦労をしたようです。 奥様が絵を描き、ご主人が竹ひごを竹から作る所から作業が始まります。絵を描く顔料(or染料)選びから、試行錯誤だったのですから、竹ひごの組み立て方や固定 . . . 本文を読む
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素人包丁 カツ丼の道篇

2010年09月16日 21時20分30秒 | ■読む
また読んでしまった! 読んでも読まなくても良いのですが、嵐山さんがブイブイ虚実のごった煮料理を繰り出します。後書きによれば、本書は「素人包丁」シリーズの二作目に当たるそうです。解説は村松友視さんが書いており、嵐山さん同様、大人のふざけた格好良い文章を書いています。 しかしまぁ、後書きにも仄めかしているように、手抜きの部分があるのですが、これが手抜きになっていない不思議さ、くどさが充ち満ちています。 . . . 本文を読む
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