読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

壊れる日本人

2013年05月31日 13時11分25秒 | ■読む
柳田邦男著、新潮文庫刊 今から20年近く前、個人用パソコンの普及期が訪れました。私もその波の最前線から少し遅れて乗り込み、かなり苦労して関連するスキルを身に付けてきました。その甲斐あって、膨大なデータの集計や分析が自分の手で思うように出来るようになった時の感激は今も忘れません。 そして現代にあっては、スマートフォンという、少し前までは夢のような情報端末も実用的になり、やろうと思えば、情報の収集・整 . . . 本文を読む
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その名にちなんで/DVD

2013年05月30日 20時54分49秒 | ■見る
2006年公開のアメリカとインドの合作映画です。インドのベンガルからアメリカに移住した両親の子として生まれた長男が主人公です。その主人公の名前が物語の縦糸として使われています。原作の素性の良さを見事に良質な映画に転化しています。 最初は、インドの列車内から物語が始まりますが、良く事情が分からないまま、物語が進みます。そして、結婚したインド人のカップルがアメリカに移住して子を成し、二人の子供達は、ア . . . 本文を読む
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青雲の志について-鳥井信治郎伝-

2013年05月29日 18時56分39秒 | ■読む
山口瞳著、集英社文庫刊 山口さんの著書中読んだ二作目です。本書はサントリーの創業者である鳥井信治郎の生い立ち、信条、生き方を描いています。しかし、通常の伝記とは異なり、山口さんご自身がサントリーの前身に当たる会社に入社した経緯とその当時の社内の雰囲気から描かれています。つまり、山口さんご自身が感じ取った会社の雰囲気や人間関係から会社の様相を描き、そうした会社を作り上げた鳥井の人間像に迫る手法を取っ . . . 本文を読む
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ザ・バンク/DVD

2013年05月28日 19時50分07秒 | ■見る
2009年公開のアメリカ、ドイツ、イギリスの合作映画です。巨大銀行の悪事を暴こうとするインターポールの捜査官が主人公で、クライヴ・オーウェンが演じています。いくつかの映画で見た記憶がありますが、印象的な演技に感服しました。また、同僚のエレノア役のナオミ・ワッツが素晴らしく印象的な演技でした。ドイツの俳優アーミン・ミューラー=スタールも渋くて良い。本当に名優を揃えた豪華で地味で見事な作品です。脚本、 . . . 本文を読む
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日本人の顔 小顔・美人顔は進化なのか

2013年05月27日 19時02分39秒 | ■読む
植原和郎著、講談社刊 著者は1927年生まれで、本書は1999年発行なので、執筆当時72歳です。東京大学理学部人文学科を卒業し、自然人類学(人類の進化や特徴を生物学的側面から研究する領域)を専門としているとのことです。 本書の初めに、頭蓋骨を見てその美しさを賞賛した先達や指導教官の思い出話から始まり、その後、頭蓋骨の専門的な、しかし後段の説明の前提となる不可欠な解説が続きます。また、そうした情報が . . . 本文を読む
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ハングリーラビット/DVD

2013年05月26日 18時48分07秒 | ■見る
2012年公開のアメリカ映画です。ニコラス・ケイジが演じる主人公は高校の国語の先生ですが、音楽家である妻が暴行を受けてしまいます。その仕返しを持ちかけられた主人公は了解してしまいますが・・・。 中々凝った脚本で仕舞まで一気に見入ってしまいました。ニコラス・ケイジは相変わらず安定した演技ですが、敵役のサイモンを演じたガイ・ピアースが良かった。その他の面ではいかにもアメリカ映画という感じの映画ですが、 . . . 本文を読む
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食べる。

2013年05月25日 19時01分44秒 | ■読む
中村安希著、集英社刊 久し振りの衝撃的な旅行記でした。著者の中村さんは20代半ばで世界を旅行して、その体験を「インパラの朝」としてまとめ、開高健ノンフィクション賞を受賞し、本書は、その後に月刊誌に連載したものに手を加えたものだそうです。 類書の沢木耕太郎さんの「深夜特急」を読んだ時も大きな衝撃を覚えましたが、本書の驚きは、新たな手法に依る所が大きいのだろうと思います。食べ物について語りながら、著者 . . . 本文を読む
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惑星戦記 ナイデニオン/DVD

2013年05月24日 20時15分19秒 | ■見る
いわばコテコテのスペースオペラです。好きでない人には見るに堪えない映画かもしれませんが、私は結構楽しめました。スター・ウォーズを初めて見た時の衝撃と感動は今でも忘れられません。本作は、そうした感動を自ら作り上げようと決心した男が、15年の歳月を費やして完成せたものだそうです。その男の名はジャック・モイクと言い、主演、監督、原案、ミニチュア製作、合成撮影、背景画の製作、音楽まで手がけて完成させたのだ . . . 本文を読む
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完全版 年金大崩壊

2013年05月23日 19時58分34秒 | ■読む
岩瀬達哉著、講談社文庫刊 週刊誌の記事であったことから、内容が扇動的で視点が偏っている感じがします。また、官僚がすべての悪の根源と読み取れる偏った立場を感じました。叩いても名誉毀損で訴えられないためなのでしょうか。その一方で、丹念な取材によって明らかになったルーズな資金の運用や利権の指摘などが浮き彫りにされています。 著者は年金が必須の制度であるからこそ、制度運営に一点の疑念も生じないよう運営すべ . . . 本文を読む
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ワールド・イズ・ノット・イナフ/DVD

2013年05月22日 20時17分09秒 | ■見る
1999年に公開されたシリーズ19作目の「007」です。伝統的な作りで、秘密兵器や美女との濡れ場が満載です。まぁ、男の(アホウな)ファンタジーといった所でしょうか。ボンド役のピアース・ブロスナンは五代目だそうですが、さぞかし重圧だったと思いますが、格好良く、しかも軽薄でなく演じていて好感が持てました。最近見た「ゴーストライター」での演技を見ても、恐らく、役に成り切ろうとするスタイルなのでしょうか。 . . . 本文を読む
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放射線のひみつ

2013年05月21日 14時14分35秒 | ■読む
中川恵一著、朝日出版社刊 3.11 以来、放射能への関心が高まっており、マスコミや口コミで様々な情報が行き交っています。特に、放射線が体に与える影響に関する閾値は存在しないとの立場から、ヒステリックな言動に走る人々がいるようです。起きた事故に関する東電や国の責任は免れないとして、現実に生きてゆく上で、今後どうあるべきかを冷静に議論し方向を模索すべきではないでしょうか。 本書は、そうした議論の第一歩 . . . 本文を読む
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そして人生はつづく/DVD

2013年05月20日 19時17分50秒 | ■見る
1991年製作のイラン映画です。何とも不思議な映画でした。オンボロ車を運転する父親とその息子(小学四年生位かな)が瓦礫の中の道を走っています。何だろう? しばらくすると、どうも大きな地震でほとんどの家々が壊れており、沿道にはその家屋を片付けている人々がいます。父親はコケールという村(?)へ行こうとしますが、道は大渋滞で思うに任せません。 幹線道路は渋滞でほとんど動かないので、仕方なく、脇道へ乗り入 . . . 本文を読む
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人生は1冊のノートにまとめなさい

2013年05月19日 07時50分39秒 | ■読む
奥野宣之著、ダイヤモンド社刊 最近、記憶力が非常に弱まり、仕事で打ち合わせた内容を(守備範囲が広がったこともあり)失念するとこが多くなったので、従来のToDo形式だけで管理することが無理になってきたので、B5ノートに記録するようになりました。 具体的には、1ページ単位でテーマを決めて、それに関する打ち合わせ記録や資料の縮小コピーの添付、あるいは、細かいToDoや指示事項の記録など、順番に書き込み、 . . . 本文を読む
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デビルクエスト/DVD

2013年05月18日 20時35分16秒 | ■見る
2011年公開のアメリカ映画です。中世のヨーロッパで魔女狩りが行われていた頃の事。十字軍に参加していた主人公とその友人は、残虐な十字軍の行いに疑問を感じて、十字軍を離脱します。その結果逃亡兵として追われとらえられてしまいますが、魔女の疑いのある少女を護送する事を条件に罪を許されます。その苦難の旅の途上、様々な事が起こります。 本作は、ありがちなストーリーなので、途中で見ていて飽きてしまいました。し . . . 本文を読む
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q/DVD

2013年05月17日 20時32分10秒 | ■見る
2012年に公開されたシリーズの3作目です。基本的なテイストはTVシリーズと変わらず、意表を突く戦闘場面と、シンジの鬱の世界が混じり合う混沌の世界が展開します。戦闘場面の評価は「5」でシンジの鬱は「2」で足して割ると「2.5」という感じで「3.33」ではありません。ジブリ作品と同じように、恒例の行事という感じです。 ----------------------------------------- . . . 本文を読む
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