ピンピンころりがいいと思ってもそう上手くいかないのが現実、
長生きすれば誰でも介護を受ける側になる、私の父が介護認定
を受けたのが今から12年前、父が85歳の時だった、当時実
家で母と二人暮らしだったが、「誰かが侵入してきた、預金通
帳がない」等明らかに言動がおかしいと母から連絡があったが
その時はそれほど深刻にとらえなかった。
翌日、大学病院の精神科に行き検査の結果、レビー小体型認知
症と診断された、薬をもらい、その足で市役所に行き、介護認
定の申請をした、1週間後認定調査員が自宅にきて私が同席、
父と面談、1ヵ月後、要支援2(日常生活の一部に手助けが必
要)と判定された。
それから地域包括センターから連絡がありケアマネジャーのY
さんが担当となった、ディサービスには不定期に通ったが認知
症の症状は日を追うごとに悪化、母への暴言、夜昼構わず私の
ところに支離滅裂な内容の電話が頻繁にくるようになった、半
年後には持病も悪化、体力も衰え呼吸も出来ない状態になり老
人病院に入院、人口呼吸器を装着した状態で5ヵ月、最期は多
臓器不全で亡くなった、結局父が望んでたピンピンコロリとは
いかなかった、ただこの時の経験で私自身介護認定の一連の流
れを理解できて、8年後母が認知症になり介護認定をうける時
に生かされたと思っている。