徳ちゃん繁昌リポート

《あなたの笑顔が周りを幸せに、ひと言が一人一人を元気づける》

【現場報告】客離れの原因は「鮮度劣化」!

2012年08月29日 | 出張先々
客にとって購買の基本的な要件は豊富な「品揃え」、「品質」の良さ、そして当然に「安い」にこしたことはない訳でしてどれも重要と言えます。それではこの3つの要件の内で一番優先されるべきはどれでしょうか?

売上不調の食品スーパーでの悪循環連鎖のお話しです。店側は最大原因を競合店のチラシ攻勢だと考え、そのために客数が減って同時に売上も下がり続けたと思い込んでいました。原因はともかくですが、その影響で売りと在庫のバランスが壊れ在庫がだぶつき始め商品回転率が悪化、何日分もの在庫を抱えるようになりました。最後には鮮度が劣化する有り様で、鮮度が悪くなると確かに客も買い控え、客離れが始まり売上はさらに減少という悪循環の連鎖に陥ってしまいました。
気付かないのは店側で売上不振と客離れを外的な原因に転嫁し、内なる最大の原因を見過ごしていたのです。どんなに「品揃え」が豊富でも「品質」がいまいち?ましてや安かろう悪かろう?では売れるはずもありませんよね。

食品スーパーの使命は安心安全で、今どきのマーチャンダイジングは客が持ち帰る家庭の冷蔵庫までが責任の範囲だと言えます。だからこそ「品質鮮度」に自信の持てない品を「品揃え」したり、安易に「安く」捌くのではなく売場から早急に撤去すべきなのです。
情けないけど客の購買基準!?それさえ理解できない、分かろうとしない売り手側の論理には呆れたしだいです。

最新の画像もっと見る