徳ちゃん繁昌リポート

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【市場探訪】小倉名物、ぬか味噌炊き繁昌記

2010年01月20日 | 仕事モード
今回、紹介するのは小倉名物イワシやサバなどのぬか味噌炊きの店です。昔から小倉界隈の各家庭で作られてきた保存食で、ごはんのおかずに酒の肴に美味の逸品です。
ここ旦過市場にも3軒の専門店と数軒販売店があります。伝統の甘辛の味付けが各店の違いで、鮮魚店「吉勝」は新しいアイデア食材を取り入れネット通販で全国へ発信中、専門店「藤田商店」は門司に製造店を移転し、スーパー等への卸しで販路活路を広げています。専門店「宇佐美商店」は百年床のぬか味噌炊きの店としてテレビや新聞、雑誌などで盛んに紹介される有名店になりました。
市場メインストリートの真ん中にある「たちばな(橘商店)」はその中でも元祖的な存在で、ご主人の人柄、素敵な笑顔で、日頃でもぬか味噌炊きを求める多くの客で賑わっている一番店です。旦過市場の買い物客は勿論のこと訪れる商圏外の客にも大人気買うのに列が続くこともあるそうです。

いろんな地方を歩いて疲弊した町、空き店舗通り商店街、店じまいの店舗、経営破たんの量販店、スーパーなど厳しすぎる実態を目の当たりにしてきました。人を介さねば、人が集まらねば商売は始まらないということも痛感させられました。もっともっと人を集める仕掛けや秘訣を研究する必要があるようですね。

そういった意味では旦過市場の個々の店の客とのやりとりやリレーションなどを見るとほっと心に期するものがあります。この市場の盛況ぶりは日頃の食市や4時の市、市場大学などでお客様を創り続けた努力の成果だと思います。かなり古びた老舗市場ですがそれぞれ磨き上げた個店の頑張りで復活を果たした成功事例のひとつで、ここ数年、市場の客数も増え続けているとのことです。お手伝いした甲斐がありますよ。


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