作家の吉川英治さんは「宮本武蔵」を小説するにあたり、徹底的に資料を集めたが、せいぜい百行にみたなかったと述べています。
そのことから、宮本武蔵は
「経歴を残さないで、生き方だけを残した」
珍しい人物と述べています。
その生き方を示すものは、武蔵が晩年に書いた「五輪書」「独行道」等のわずかなものに過ぎない。
外国から戦後の日本経済の奇跡的発展は、
宮本武蔵にあると外国(特にアメリカ、フランス)の認識が逆輸入されたことから武蔵ブームが起きたという。
それは、滅私奉公、生涯にわたる自己錬磨などの考えからである。
「運が良い」とか「運が悪い」とかは、
人間の手の届かないところから送られてくる一種の流れのことと述べています。
この流れのことを
「拍子(ひょうし)」
という言葉を使っています。
「形のないものにも拍子はある
栄進の拍子、失脚の拍子、ものごとが思うようになる拍子、
ならない拍子がある」(五輪書)
彼も関ヶ原の合戦、大坂の陣への合戦は敗戦のよくない拍子。
反対に60回の試合には、ことごとく勝ったいい拍子。
拍子が悪い時はどうあがいてもどうにもならないと述べています。
どんなに努力しても、時の運というものはどうにもならない。
今の流れ(拍子)が自分に味方しているのか、いないのかを見抜く力を持っていたと述べています。
「拍子がない時は、じっとその場に立ち停まって、胸の中で1つ2つと、10まで数を数え気持ちを落ち着かせると、自分の置かれている状況がよく見えるようになる」
(五輪書)
武蔵は人間は一芸(スペシャリスト)にばかりとらわれると視野が狭くなるから、
一般人(ゼネラルリスト)になる心構えも必要と述べている。
それについて、
1.邪心をもたぬこと。
2.二天一流の道を厳しく修業すること。
3.広く諸芸に触れること。
4.さまざまな職能の道を知ること。
5.物事の利害損得をわきまえること。
6.あらゆることについて物事の真実を見分ける力を養うこと。
7.目に見えぬ本質を悟ること。
8.わずかなことにも注意を怠らぬこと。
9.役に立たぬことをしないこと。
(五輪書)
また武蔵は
「観(かん)と見(けん)」という言葉をよく使っています。
「観」は心で物事を見ること。
「見」は目で物を見ること。
ゆえに、心眼を養うこと。
と述べています。
また、城の中の社会は
「お粥社会」だ。
「おむすび社会」になれと述べています。
皆がグツグツに煮られてしまうのでなく、
握られても、一粒一粒の米がちゃんと自己主張している社会になれと述べています。
現代にも通用する言葉だと思います。
戦後の発展に寄与した強い男性が年々少なくなったと感じ、
今日は宮本武蔵の人生の心構えを紹介させて頂きました。
参考になればありがたいです。
合掌
そのことから、宮本武蔵は
「経歴を残さないで、生き方だけを残した」
珍しい人物と述べています。
その生き方を示すものは、武蔵が晩年に書いた「五輪書」「独行道」等のわずかなものに過ぎない。
外国から戦後の日本経済の奇跡的発展は、
宮本武蔵にあると外国(特にアメリカ、フランス)の認識が逆輸入されたことから武蔵ブームが起きたという。
それは、滅私奉公、生涯にわたる自己錬磨などの考えからである。
「運が良い」とか「運が悪い」とかは、
人間の手の届かないところから送られてくる一種の流れのことと述べています。
この流れのことを
「拍子(ひょうし)」
という言葉を使っています。
「形のないものにも拍子はある
栄進の拍子、失脚の拍子、ものごとが思うようになる拍子、
ならない拍子がある」(五輪書)
彼も関ヶ原の合戦、大坂の陣への合戦は敗戦のよくない拍子。
反対に60回の試合には、ことごとく勝ったいい拍子。
拍子が悪い時はどうあがいてもどうにもならないと述べています。
どんなに努力しても、時の運というものはどうにもならない。
今の流れ(拍子)が自分に味方しているのか、いないのかを見抜く力を持っていたと述べています。
「拍子がない時は、じっとその場に立ち停まって、胸の中で1つ2つと、10まで数を数え気持ちを落ち着かせると、自分の置かれている状況がよく見えるようになる」
(五輪書)
武蔵は人間は一芸(スペシャリスト)にばかりとらわれると視野が狭くなるから、
一般人(ゼネラルリスト)になる心構えも必要と述べている。
それについて、
1.邪心をもたぬこと。
2.二天一流の道を厳しく修業すること。
3.広く諸芸に触れること。
4.さまざまな職能の道を知ること。
5.物事の利害損得をわきまえること。
6.あらゆることについて物事の真実を見分ける力を養うこと。
7.目に見えぬ本質を悟ること。
8.わずかなことにも注意を怠らぬこと。
9.役に立たぬことをしないこと。
(五輪書)
また武蔵は
「観(かん)と見(けん)」という言葉をよく使っています。
「観」は心で物事を見ること。
「見」は目で物を見ること。
ゆえに、心眼を養うこと。
と述べています。
また、城の中の社会は
「お粥社会」だ。
「おむすび社会」になれと述べています。
皆がグツグツに煮られてしまうのでなく、
握られても、一粒一粒の米がちゃんと自己主張している社会になれと述べています。
現代にも通用する言葉だと思います。
戦後の発展に寄与した強い男性が年々少なくなったと感じ、
今日は宮本武蔵の人生の心構えを紹介させて頂きました。
参考になればありがたいです。
合掌
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