生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

花咲く時が来る

2023-12-31 02:29:19 | 日々の暮らし
『野火焼けども尽きず
春風吹いてまた生ず』     (白楽天)

野火に焼かれても草の根は残り、春風が吹くと、また草の根は芽生えてくる。
この歌の意味には、人生の逆境に遭って苦しみ悩む時もあるだろう。
しかし、野焼きが一杯肥料を蓄えてくれるのと同じように、それを克服すると、いずれ芽生えて、花咲く時が来るとのエールの心が込められています。

皆様にも花咲く時が来ますように祈念しています。
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門松

2023-12-30 02:54:53 | 日々の暮らし
「門松(かどまつ)は冥土(めいど)の旅の一里塚めでたくもあり
めでたくもなし」
    (一休禅師)

正月になって門松を立てれば、また一つ年を取って、死に近づくのだということ。
お年寄りは門松にはこのような思いを抱いているのでしょうね。
お互いひとつ歳を頂きましょう。
雪国の人は大変ですね。
雪に埋もれませんようにお気をつけください。
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光りと影

2023-12-28 22:56:13 | 日々の暮らし
「光が多い所では影も強くなる。」「金色は白と黄色と黒が含まれている…。」。
ゲーテとカフカの文豪が述べた言葉です。
カフカは絶望の人。
ゲーテは希望の人。
二人で「表と裏」「白と黒」を語っていたのです。
人間には、明るい人も暗い人もそれぞれ反対の色を合わせ持っているのだ。
光輝く金色だって、黒い色を持っている。
そんな事を感じました。
ゲーテも84歳まで生きたのですが、妻や子、兄弟、友人全てを亡くして絶望を味わっていたと言います。
人生も同じ、希望と絶望を繰り返して生きていくものかもしれません。片方だけの人生などないと。
良い年をお迎えください。
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天使の笑顔

2023-12-28 01:24:37 | 日々の暮らし
お酒の原酒は熟成しながら年に数%ずつ蒸発するという。
天使におすそわけしているという意味で「天使の分け前」と呼ばれています。
私達も天使に喜びの分け前を奉納できるよう努力しましょう。
後ろ向きに生きていては奉納する気持ちすら湧きませんから。
今年も二人の天使に随分と助けられました。
私の喜ぶ顔が見たいからだって。
笑顔も蒸発するんだね。
  
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六地蔵

2023-12-27 04:49:51 | 日々の暮らし
いつも通う道に六地蔵があります。

何故六地蔵があるのでしょうか。

それは、仏教に六道輪廻という教えがありまして、「地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天」があり、次は何処の世に行くか分からない。

何処に行っても助けに行けるように六地蔵があるのです。

だから、どの地にも六地蔵が祀られているのです。

この慈愛に満ちた六地蔵を見るたびに年の瀬の昔話を思い出します。

村に住む老夫婦がお正月のお餅を買いたくて、夜なべして作った笠を爺さんが町まで売りに出かけました。

すると雪が降りだして来ました。

道ばたに並んでいたお地蔵さんが、雪をかぶっていました。

お爺さんは、お地蔵さんそれでは寒かろうにと売り物の笠を一つづつかぶせて行きました。

五体にかぶせましたが、あと一つ足りませんでした。

お爺さんは自分の手ぬぐいをとってかぶせてあげました。

売る物がなくなってしまったお爺さんは家に帰ってお婆さんに説明しました。

お婆さんはまあそれは
いいことしましたねと誉めてくれました。

お餅はがまんしましょうね。
二人は寝ました。
すると、ずしんずしん
と大きな地響きがしました。

笠をくれた爺さんの家はまだか?

ずしん
ずしん
ここだここだ

どさ、どさ
お爺さんは、恐る恐る
窓を開けて見ました。

お地蔵さんたちが歩いて行く後ろ姿が見えました。

家の前には山のように
お餅やらおせち料理が積んでありましたとさ。


年の瀬には何かと
悩み事があるものです。
人に言えない相談事苦しみ悲しみ聞いてくれますよ。

あなたにも笠地蔵が
やって来ますように。

良い年をお迎え下さい。
      祈願成就
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