生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

第四の旅人

2018-02-28 05:08:27 | 日々の暮らし
インド昔話に四人の旅人があります。
 
四人は荒野を旅していました。


すると、ライオンの骨が散らばっているのを発見しました。

すると、第一の旅人は、それを拾い集めてライオンの骨格を作り上げました。


それを見た第二の旅人は、骨格に肉をつけ皮をつけました。

すると第三の旅人は、

よおし、わしが命を吹き込んでやろうといいました。


それを聞いた第四の旅人は、あわてて思いとどまらせようとしたのですが、

三人は互いに腕を競いあっているので聞き入れてくれません。

やむを得ず第四の旅人は高い木に登って難を避けざるを得ませんでした。

生き返ったライオンは三人を食い殺してしまいました。

というお話です。


今の話しに置き換えると、
核開発の様ではありませんか。

腕を競いあい、最後には核を使いたくなる。

人類滅亡の時を予言しているようです。

この危機を突破するのは、第四の旅人です。

それはその恐怖をしっている日本とか国連でしょうか。

核を持って競い会う国々へ思いとどませる叡知が必要とされています。

そのお話には、お釈迦様の教えがあります。

「国境の城は

内も外も共に

かたく守らる

かくのごとく
 
己をまもるべし

瞬間(またたき)も

ゆるがせにせざれ

さなくば

うれい悲しまん」

(法句経・地獄)

ライオン(核兵器)と

四人の旅人の昔話は

まるで神からの預言

のようでは、ありませんか。

愚かな人間に耳を傾けさせ、気づかせ


自然を神とする、

あらゆる宗教の教えの

大切さを感じました。

叡知ある第四の旅人に

ならねば


今日を生きる

知恵になりますように。


合掌
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エイジングの良さ

2018-02-28 00:11:56 | 日々の暮らし
アンチエイジングというお肌の加齢を防ぐ方法が話題になっています。

しかし、エイジング(加齢)は歴史を重ねた、とても魅力のものと思っています。

庭師が庭石に選ぶ石は

苔が生えやすい石を

選び古びたイメージを

出しています。

建築もそうです。

五重の塔 やお寺、民家

、駅舎や町並みも

年代物を見る度に

落ち着きを覚えます。

人も同じです。

死を身近に感じると、


生が輝いて見えます。


心のしわが

人の魅力になります。


心の苔が


古びていく


美しさを表現するからです。


エイジングとは


『古びる良さ』と


訳したい。

神社仏閣のような


味わいのある人に


なりますように。


合掌
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オリーブの落果

2018-02-27 18:44:29 | 日々の暮らし
人は人には言えない
苦しみ、悲しみ、悩み、悔しさ等を持って生きているものです。

それらを頑張って乗り越えるには

温かい優しさや、思いやりとか、心に染みる言葉等からです。


今日は私に気づかせてくれた言葉を幾つか紹介したいと思います。


『熟れたオリーブの

実が落ちるように』

このほんのわずかな時間を自然に従って歩み、安らかに旅路を終えるがよい。


あたかも、よく熟れたオリーブの実が、

自分を産んだ地を誉め讃え、

自分を実らせた樹に

感謝を捧げながら落ちてゆくように。

(ローマ帝国皇帝マルクス・アウレリウス)

死をイメージするもっとも素晴らしい言葉と言われている

「オリーブの落果」。

自分を産んだ大地(自然)を誉め讃え、育ててくれた樹(皆様)に感謝しながら落ちてゆく。

私はこの言葉を胸に秘め、日々感謝して生きています。

皆様の愛したご家族が亡くなる時、声にならない言葉は

ほとんどオリーブの落果のように感謝して、お先にと言っていると思います。


『人生の穴』

看護、看取(みと)りの「看」は手と目が合わさってできています。

どんなに医療が進んでも変わらないのが、
笑顔、温もり、言葉かけです。


神様は私たちの

「願ったもの」よりも

幸せを増すのに

「必要なもの」を

与えてくださいます。

それは、必ずしも自分の欲しくないものかもしれません。


すべて必要なものだと感謝して、

謙虚に受け入れることが大切です。



人生には思いがけない悲しみ、苦しみの

「穴」があったからこそ、

見えるものがあるのです。

(マザー・テレサ来日の時、通訳していた渡辺かずこシスターの言葉)


辛いこと、悔しいこと、理不尽なこと、悲しいことなど

あまり欲しくないことです。

しかし、これらも
きっと幸せになる為に

「必要なもの」かもしれません。

そう思って謙虚に受け入れて

乗り越えてください。


今日を生きる

力になりますように。


合掌









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阿弥陀様と月影

2018-02-27 07:54:18 | 日々の暮らし
昨日は寂しい思いや、暗くなったことがありました。

ある人が何かに苦しめられて毎晩うなされていると打ち明けられました。

年配の女性がしがみついているのが見えました。

どうも生き霊のようです。

恨みを抱いているのか、欲を持ってとりついているのでしょうか。

できる範囲で阿弥陀佛様のお力をお借りして
お祓いさせて頂きました。

さて、人はこのような
場面にあうと何気に
寂しさを感じてしまいます。




『しかしこの寂しさは

人を真面目にする。

しんみりさせる。

正直に何かを求めさせる。

謙遜にしてくれる』

(武者小路実篤)

「寂しさ」を知っている人は、しんみりとしながら、こわがらずに自分と向かい合おうとする人です。

あの人は暗いといわれても構うことはない。

寂しさを知る人は謙虚になれると述べています。

仏教用語に「寂寞(じゃくまく)」があります。

生きることのもの寂しくひっそりしていることの意味があります。

賑やかばかりでなく、寂しさも感じさせる人が信頼されるようです。

『すこしも暗黒がないとしたら、

人間はその身の堕落に

気づかないであろう。

すこしも光がないとしたら、

人間は救いを願わないであろう。

自分のみじめさを知らずして、

神を知ることはできない』

(パスカル)


人に暗いところがあるのは、人間としてまともに生きている証拠である。
暗いから、神はほど遠いと自覚すると述べています。

親鸞も同じ事を述べています。

自分は『煩悩具足の凡夫』と
だから阿弥陀様にすがるしかないと述べています。


自分の暗いところは、
誇りに感じなさいと説いています。

人の世は一人では生きていけません。

寂しさと孤独も必要なものだと思います。

また、どんな辛い時でもあなたは見守られていますと

法然上人(ほうねんしょうにん)が言ってます。

「月影の

いたらぬ里は

なけれども

眺(なが)むる人の

心にぞ澄(す)む」

この和歌の意味は、

阿弥陀仏の慈悲で救わ

れるのは、厳しい修行

をした僧侶とか財力の

ある人だけでなく、

すべての人が、平等に救われるものだと説いています。

太陽はまぶしすぎますが、月の光はすべての人がゆったりと穏やかに眺められる。

そんな月の光のような

優しい心をもてば、

いつもあなたは見守られている。

と言うことでしょうか。

今日は寂しさと暗さ、

どんな時も、

あなたは誰かに

見守られているというお話をさせて頂きました。

今日の善き日に


合掌



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歌舞の菩薩

2018-02-27 01:16:24 | 日々の暮らし
春の言葉に
歌舞(かぶ)の菩薩が
あります。

極楽浄土で歌ったり
踊ったりして、如来や
往生した人を楽しませる菩薩のことをいいます。

生きている時の芸術の功徳で、歌舞の菩薩になるようです。

在原業平、和泉式部、

加賀千代女等の歌人、俳人とかで、

紫式部は地獄に
落ちたといいます。

ありもしない
作り話で人の心を
惑わせた罪のためと言われています。


生きる力に


なった人が


歌舞の菩薩に

なれるといいます。



歌舞の地蔵菩薩



目指して頑張ります。

皆様も一緒に

歩みましょう。

合掌

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