生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

幸福論

2019-12-31 14:32:33 | 日々の暮らし

今日は父の命日です。急変して病院までおぶって行きましたが途中大量の血を吐きながら私の背中で亡くなりました。
これが本当の守護霊でしょうか。
さて、大晦日に水木しげるさんの『幸福論』のなかで、「何十年にもわたって世界中の幸福な人、不幸な人を観察してきた体験から見つけ出した「幸せになるための知恵」。
『幸福の七カ条』をご紹介させていただきます。

幸福の七カ条

第一条
成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。


第二条
しないではいられないことをし続けなさい。


第三条
他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。


第四条
好きの力を信じる。

第五条
才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

第六条
怠(なま)け者になりなさい。


第七条
目に見えない世界を信じる。


この解説を見てみましょう。

第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的にことを行ってはいけない。

豊かで、恵まれた日本であるにもかかわらず、現代には悲壮な顔をして歩いている人が多すぎる。 それは成功や栄誉という亡霊に憑り付かれているからではないか。

成功するにこしたことはないが、成功なんて時の運、成功しなくても全然OK!

水木さんが漫画で食えるようになったのは、四十過ぎてから。
水木さん自身、成功したなんて少しも思っていない。
成功しなくてもいいんです。全身全霊で打ち込める事を探しなさい。

第二条 しないでいられないことをし続けなさい。

『成功しなくても楽しめること』それは、『しないではいられないこと』。

打ち込めるものを真剣に探しても見つからない、という人は多いと思います。 大切なのは好奇心。

なにか好奇心がわき起こったら、そのことに熱中してみる。そうすれば、『しないではいられないこと』が見つかってくる。

子供の頃は、誰もが、好きなことに没頭して生きてきたはず。
初心に帰って、仕事にあらためて喜びを見出すのもいいし、ずっとやりたかったのに我慢していた趣味をやってみるのもいい。

第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。

自分の好きなことに専念するためなら、周囲の目や評判を気にして「世間のルール」に合わせようなどとしてはいけない。
奇人変人になってもいい。いや、むしろ、奇人変人になるべきだ。

その証拠に、世界の奇人変人には幸せそうなひとが多いではないか。
慌てず騒がず、ひたすら自分の道を進めばいい。それでこそ本当に幸せになれるというものだ。

第四条 好きの力を信じる。

水木さんは、漫画の世界にはいって60年以上。
たくさんの賞や勲章を受賞しているが、そんなことよりも大好きな漫画の世界でこれだけ歩いてこられたことの方がよほど幸せなことだと言っている。

 

第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

「努力は人を裏切る」。
努力したって成功するなんて保証は何もない。むしろ失敗する可能性のほうがはるかに高い。

水木さんはそう言い切る。

じゃあ努力なんて無駄じゃないか!とはならない。
好きの力を信じ、しないではいられないことをし続けていれば、努力すら楽しい。努力そのものが喜びに満ちている。

第六条 怠(なま)け者になりなさい。

もちろん、若い頃は必死に努力することが必要。
しかし、中年を過ぎたら怠けることを覚えるべき。努力に結果は、なかなか追いつくものではありません。
続けるためには、怠けることも必要なんです。

迷った時には立ち止まってもいいんです。

第七条 目に見えない世界を信じる。

水木さんが、こういうと、妖怪や宗教なんかに見えるかもしれませんが、そうではありません。

この世には物質的な価値観ではとらえきれないものがあり、それこそがひとの心を豊かにしてくれるということです。

名作『星の王子さま』の有名なセリフにもありましたね。

「じゃあ、秘密を教えるよ。とても簡単なことだ。

ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。

本当に大切なことは、目には見えない。

君のバラをかけがえのないものにしたのは、君がバラのために費やした時間だったんだ。」

私は、『本当に大切なのは目に見えない』
この言葉が大好きです。
水木しげるさんが愛した深大寺に沢山の参拝者が訪れているといいます。
来年も良い年をお迎え下さい。
一年ありがとうございました。
        感謝

 

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六地蔵に祈願

2019-12-30 04:13:10 | 日々の暮らし

いつも通う道に六地蔵があります。

何故六地蔵があるのでしょうか。

それは、仏教に六道輪廻という教えがありまして、「地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天」があり、次は何処の世に行くか分からない。

何処に行っても助けに行けるように六地蔵があるのです。

だから、どの地にも六地蔵が祀られているのです。

この慈愛に満ちた六地蔵を見るたびに年の瀬の昔話を思い出します。

村に住む老夫婦がお正月のお餅を買いたくて、夜なべして作った笠を爺さんが町まで売りに出かけました。

すると雪が降りだして来ました。

道ばたに並んでいたお地蔵さんが、雪をかぶっていました。

お爺さんは、お地蔵さんそれでは寒かろうにと売り物の笠を一つづつかぶせて行きました。

五体にかぶせましたが、あと一つ足りませんでした。

お爺さんは自分の手ぬぐいをとってかぶせてあげました。

売る物がなくなってしまったお爺さんは家に帰ってお婆さんに説明しました。

お婆さんはまあそれは
いいことしましたねと誉めてくれました。

お餅はがまんしましょうね。
二人は寝ました。
すると、ずしんずしん
と大きな地響きがしました。

笠をくれた爺さんの家はまだか?

ずしん
ずしん
ここだここだ

どさ、どさ
お爺さんは、恐る恐る
窓を開けて見ました。

お地蔵さんたちが歩いて行く後ろ姿が見えました。

家の前には山のように
お餅やらおせち料理が積んでありましたとさ。


年の瀬には何かと
悩み事があるものです。
人に言えない相談事苦しみ悲しみ聞いてくれますよ。

あなたにも笠地蔵が
やって来ますように。

良い年をお迎え下さい。
      祈願成就

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十戒

2019-12-29 02:50:46 | 日々の暮らし

年の瀬に「十戒」について話したいと思います。
人の心は鬼になったり、仏になったり揺れ動くものです。
それを、両手の指に表し合掌しています。
手のひらを上にしてください。

〈左手(凡人・迷いの世界)〉

1小指を地獄界(人を責め憎む)

2薬指を餓鬼界(欲求不満のかたまり)

3中指を畜生界(弱肉強食の世界)

4人差し指を修羅界(争い好きな世界)

5親指を人間界(苦しみや悩みの多い世界)

6右手の小指(幸せいっぱいの有頂天になってしまう世界)

右手の小指までを、
迷いの世界で
『六道に迷う』と言われています。


〈右手小指以外を(悟りの世界)〉

7薬指を声聞界(しょうもんかい)。

説法の声を聞いて道理を悟ること。

8中指を縁覚界(えんがくかい)。

自然界の動きをみて、この世は縁によって生まれ、縁によって滅びるものと悟ること。

9人差し指を菩薩界。

大衆の苦しみや悩みを救い悟りの世界に引き入れ努力すること。

10親指を如来界(にょらいかい)。

すべての執着がなくなり、永遠の宇宙の心となること。


人の心は、この10界を絶えず出たり入ったりしています。

迷いの世界にいる左の手である凡人は、悟りの世界に住む右の手である仏様に近づくために、いつも心がけ手を合わせて祈る姿を合掌というのです。

「右ほとけ

左はわれと

合わす手の

中ぞゆかしき

南無大師(空海)」

今年1年皆様と共に修行できたことに感謝しています。
 感謝御礼  合掌

 

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月に種まく

2019-12-28 03:15:56 | 日々の暮らし

禅の言葉に「雲を耕し月に種まく」があります。
すぐに結果を出そうと思うな、あきらめないで努力すること。
信じた生き方なら、廻りから無駄なことと言われようが、信念を持って突き進んで行かなければならないという意味です。
ゆえに秘めた事にも挑戦しようと思いました。
月に種まきましょう!
        祈願

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導きの言葉

2019-12-27 19:42:34 | 日々の暮らし

「愚者が自ら愚であると考えれば、すなわち賢者である」
しかし、私の場合は愚者が自ら愚であると考えれば、やはり愚者であるかな。
一年間ドジばかりしていたし、訳の分からない行動ばかりしていると思われていたから。

さて、世界のあらゆる古典には「生きる力になる言葉」がたくさん秘められています。
これからも紹介していきたいと思います。

導きの言葉
「Words of the guidance.」
        感謝

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