次の日、子爵とルージュサンは布問屋にいた。
顔馴染みの支配人に案内されて、種類別に置いてある色とりどりの布を、珍し気に見て回っている。
「それにしてもお珍しい。子爵様自ら布選びとは」
支配人はにこやかだ。
「面倒をかけて申し訳ない。仕立て屋が型で悩んでいるので、先に布を決めてしまおうと思ってね」
「どのようなお召し物が、お望みなのですか?」
子爵はルージュサンの腰に手を添えた。
「もっとずっと動き易く、けれど品を損なわず、この娘の可愛さを引き立てる。そんなドレスにしたいのです」
「ドレスには流行や基本形がございますからねえ」
支配人が頷くと、通路の向こう側から声をかけられた。
『旦那様、突然ですがよろしゅうございましょうか?』
三人が一斉にそちらを向いた。
女と一緒にいたお得意様係の男が慌てて紹介する。
「こちら仕立て屋の奥様で、今後取り引きをと、遠路お運びくださっました」
「初めまして。ローシェンヌと申します。今お話が聞こえまして、お役に立てれば、と」
「私はガーラントと申します。それは是非、お聞かせ願いたい」
「ありがとうございます。二つの案がございます。両方とも丈は踝が出るほど。肩回りからから袖にかけては、動き易いようゆとりをもたせます。そして一つは張りのある生地を一番上に使い、左右に楽に開くように。膨らみを抑える分、大きな飾り布で可愛らしく。もう一つは胸の下で切り替えて、僅かな膨らみで、ストンと下まで落とします」
「よくまあ直ぐさま、考えつくものだ」
皆の驚きを子爵が代弁した。
「恐縮です。よろしければ絵に致しましょうか」
「それは有難い。最初の方を着せたいのだが」
子爵の言葉にルージュサンが口を挟んだ。
「私は一度、両方着てみたいです」
子爵は苦笑した。
「そうか。そうだな・・・・・」
そして晴れ晴れと言った。
「お前はお前のやり方を、見つければいい」
七日後、子爵に従うルージュサンは、赤に金のストライプが入った、珍しい形のドレスを着ていた。
満面の笑顔で帳場に入る。
「おはようございます」
帳場長が言った。
「おはようございます。我らがルー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ローシェンヌが愛用しているメジャーは、巻き貝を象っています。
ローシェンヌのメジャーをイメージして。
顔馴染みの支配人に案内されて、種類別に置いてある色とりどりの布を、珍し気に見て回っている。
「それにしてもお珍しい。子爵様自ら布選びとは」
支配人はにこやかだ。
「面倒をかけて申し訳ない。仕立て屋が型で悩んでいるので、先に布を決めてしまおうと思ってね」
「どのようなお召し物が、お望みなのですか?」
子爵はルージュサンの腰に手を添えた。
「もっとずっと動き易く、けれど品を損なわず、この娘の可愛さを引き立てる。そんなドレスにしたいのです」
「ドレスには流行や基本形がございますからねえ」
支配人が頷くと、通路の向こう側から声をかけられた。
『旦那様、突然ですがよろしゅうございましょうか?』
三人が一斉にそちらを向いた。
女と一緒にいたお得意様係の男が慌てて紹介する。
「こちら仕立て屋の奥様で、今後取り引きをと、遠路お運びくださっました」
「初めまして。ローシェンヌと申します。今お話が聞こえまして、お役に立てれば、と」
「私はガーラントと申します。それは是非、お聞かせ願いたい」
「ありがとうございます。二つの案がございます。両方とも丈は踝が出るほど。肩回りからから袖にかけては、動き易いようゆとりをもたせます。そして一つは張りのある生地を一番上に使い、左右に楽に開くように。膨らみを抑える分、大きな飾り布で可愛らしく。もう一つは胸の下で切り替えて、僅かな膨らみで、ストンと下まで落とします」
「よくまあ直ぐさま、考えつくものだ」
皆の驚きを子爵が代弁した。
「恐縮です。よろしければ絵に致しましょうか」
「それは有難い。最初の方を着せたいのだが」
子爵の言葉にルージュサンが口を挟んだ。
「私は一度、両方着てみたいです」
子爵は苦笑した。
「そうか。そうだな・・・・・」
そして晴れ晴れと言った。
「お前はお前のやり方を、見つければいい」
七日後、子爵に従うルージュサンは、赤に金のストライプが入った、珍しい形のドレスを着ていた。
満面の笑顔で帳場に入る。
「おはようございます」
帳場長が言った。
「おはようございます。我らがルー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ローシェンヌが愛用しているメジャーは、巻き貝を象っています。
ローシェンヌのメジャーをイメージして。

材料
巻き取り式のメジャー
粘土
水彩絵の具
和紙
ニス
材料
水入れ
筆
作業台
1 メジャーに粘土を付ける。
2 乾燥させる。
3 絵の具で色を塗るZ
4 乾燥させる。
5 和紙を貼る。
6 乾燥させる。
7 ニスを塗る。
8 乾燥させる。
材料はダイソーで揃います。
最初はベージュ~茶に塗るつもりだったのですが、某排泄物に似てしまったので、塗り直しました( ;∀;)。