ここまで、ブラウン監督批判をしてきたが、来期見れなくなると思うと、急に寂しくなってきたものである。
作戦面の無謀さや、選手起用の矛盾など、本当に4年間色々あったのだが…
野球というスポーツは、勝てば官軍、負ければ敗軍である。
もし…たら…れば…は、当然禁句であるが、昨日の様に作戦が当たれば…点が取れ勝ちゲームにつながり、采配が評価される。
しかし…ことごとく外れるケースが多く、結果論で評価されるものであるから、批判はどうしても監督の采配に及ぶ。
これは、これで仕方がないのだが、冷静に現実のカープを見れば、監督の采配だけで結果を論じてはいけないと…ナゼか思った。
もっと言えば…他球団含め、監督の采配に疑問符が付けられるのは当然であり、これだけ野球ファンが多い現実…誰もが監督になった気分で、自分がひいきにしているチームが負けると、監督や選手を批判してしまうのは、仕方がないこと。
それら皆が…結果で論じているのだから。
思い起こせば…昨年、ブラウンのお母さまが亡くなり、3試合ほど欠場した試合…
ものの見事3連敗した。(代役はリブジー)
阪神戦だったが、すべての試合での先発はブラウンが決めた。
その3試合で思ったのが、投手交代の判断力の難しさ。
チームよっては、投手コーチにすべてを任せているが、カープはブラウンが判断している。
その3連戦では、リブジーが盛んにコーチに相談していた。
その時…監督という仕事は、誰もが出来る仕事ではないと思った。
いまのスタッフを見れば…この時期カープの監督は、やはりブラウンしかいなかったのである。
聞くところによると、カープOBで監督を打診された人は、みな丁重にお断りされたらしい。
この戦力で采配を振るえば…自分の野球人生に傷がつく…
その中で、達川・山本浩二は引き受けた。
山本浩二は、ボロボロになる寸前までいった。
もしは禁句であるが、保身を考えるOBの対応に、オーナーが発想の転換をしてブラウンに交渉する前…衣笠派に声を掛ければどうなったのか…
恐らく、少しは頭にあっただろうが…衣笠派の台頭が怖かったのかもしれない。
それにより、目覚ましい活躍を収めチームの躍進が起これば、これまでの約10年を否定されることに、松田オーナーが感じたのではなかろうか…
それが山本派・衣笠派という、派閥の恐ろしさである。
それによって産まれたのが、ブラウン監督誕生である。
ある意味…ブラウンは、悲劇の主役であったかも知れない。
昨年など…表向きは、契約内容を巡ってオーナーと対立した。
実際は別問題で…球団は対応に追われたらしい。
もし…ブラウンが昨年退団したら…本当は監督が山崎になっていた。
山崎本人もその気になっていたが、実は…すべて出来レースのゴタゴタであった。
これは…知る人ぞ知る…あの時、そうせざるを得ない冷却期間であった。
(この話は、また触れます)
今年も残り6試合…見納めになるブラウン采配を目に焼き付けておこう。
(ブラウンには来期…すでにオファーが来ている)